院長コラム

「コットンテール」

邦画。妻を若年性認知症(?)で失った作家の主人公をリリー・フランキーが演じている。妻の遺言「自分の遺灰をイギリスのウィンダミア湖に撒いて欲しい」を実行するために、不仲の息子一家と旅だつ。上手くコミュニケーションがとれていない親子だったが、、、。ある種のロードムービーにもなっていて、新たな一歩を踏み出す未来のあるラストに納得できた。途中、イギリスの農家の父娘との関りも良かった。題名は有名な『ピーターラビット』の兄弟の名前から。 評価 〇プラス

「バイオレンスアクション」

2022年の邦画だが、英語を用いた凄い題名だ。同名の漫画が原作。お昼は専門学校生で、夜は凄腕の殺し屋という二つの顔を持つ少女(橋本環奈)が主人公で、ヤクザ絡みのとんでもない事件に巻き込まれる。アクションは凄いが、時にコメディタッチもあって面白かった。ただ、ストーリー的にはは中途半端だったかな。 評価 〇

「アシスタント」

2019年アメリカ映画。2017年から始まった#Me Too運動を題材にした社会派ドラマ。名門大学を卒業後、憧れの映画業界に就職した女性が、ハラスメントが横行する職場に葛藤を深めていく。そして、意を決して上司に報告したが、むなしい結果になってしまった。ただこれ以降、平等を求めて時代や男女の関係が変化してきたのが事実だろう。映画としてはまだまだかな? 評価 〇マイナス

「アウトロー」

1976年のアメリカ映画。クリント・イーストウッド監督&主演。南北戦争で妻子を北軍の野蛮な軍曹に殺された男が,復讐を果たすべく追い詰める西部劇。飄々とした感じはいつものイーストウッドで、自然に仲間ができていく様も逞しく微笑ましい。劇場で観た48年前には自分のその年のベスト2にしていた。評価 ◎

「アーガイル」

新作洋画。題名は主人公:女流作家エリーの書いているスパイ小説のヒーローの名前。ベストセラー小説を5冊出しているエリーだが、彼女の本の内容が現実に存在するスパイ組織の行動に抵触していたため、多くの暗殺者から命を狙われることになる。エリーに味方する男:エイダンと共に組織と戦うが、実はエリーには隠された過去があった。 サスペンス&アクション&コメディ映画。 評価 〇

「マダム・ウェブ」

新作洋画。マーベルコミックスのヒロイン。「ウェブ」は『蜘蛛の巣』の意味。主人公は30歳のキャシー・ウェブで、救命士をしている。映画ではその前に身重の母親~蜘蛛の研究家~が、アマゾンに行って災難に遭い、命を失いながらもキャシーを産むシーンがあった。時は2000年、キャシーが仕事中に事故に遭い生死の境を漂うなかで、隠されていた予知能力に目覚める。ある時地下鉄で、将来の敵となる3人の少女を殺そうとするやはり蜘蛛から授かった力を持った男と出会い、それを阻止する。そして4人でその殺人者と戦う。この手の映画好きです。 評価 〇プラス

「ネクスト・ゴール・ウィンズ」

新作洋画。題名も同じ。「次のゴールで勝つぞ」ということか? 2001年のサッカーワールドカップ予選オーストラリアとの試合で、31-0と歴史的大敗をしたアメリカ領サモアのサッカーチームの実話に基づく映画。2014年のW杯予選では、念願の1点を挙げるべくコーチに雇ったアメリカ人とサモアチームの話。結果は解っているが、コメディ仕立てが楽しかった。評価 〇

「探偵マリコの生涯で一番悲惨な日」

2023年の邦画。新宿・歌舞伎町を舞台に、バーのママ兼探偵のマリコが活躍するドラマ。種々雑多な人々が集う中で、エイリアンを奪った科学者を捜す依頼をFBIから受けたマリコに、更なる困難が降り注いでくる。それらを紐解くと、人類を左右する事件が根底にあった。荒唐無稽もここまでくると、ただ見るしかないよな。評価 〇

「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」

2021年イギリス映画。猫をモチーフにしたイラストで人気を集めた英国人画家ルイス・ウェインの生涯を綴る伝記ドラマ。副題のように妻とネコがきーになる。20世紀の初頭、母と4人の姉妹に囲まれて育ったウェイン。自分の気持ちを素直に伝えられるのは妻と猫だった。妻とは短い夫婦生活で、癌で死んでしまう。その痛手を慰めてくれたのは猫をスケッチすることだった。全体的に暗くて、変人として描かれてあった。評価 〇マイナス

「離ればなれになっても」

2020年のイタリア映画。3人の男と一人の女が織りなす40年を描いた大河作品。美しい少女と少年たちが共に育ち、一組のカップルが生まれる。ただその後彼らが時代の荒波の翻弄されながら、別れと出会いを繰り返していく。ラストはそれぞれ中年になった彼らが再会して、昔の友情を取り戻す、、、。本国イタリアで大ヒットしたそうだ。 評価 〇プラス

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