2022年10月

「特捜部Q 檻の中の女」

2013年デンマーク映画。シリーズものになった第1弾。北欧の寒苦しい風土に合った(?)迷宮入りの犯罪を追う異色の刑事ドラマ。世界的なベストセラー小説が原作。5年前の女性議員失踪事件の再調査に乗り出した左遷された刑事とアラブからの移民の刑事が主人公。サムシングがあって妙に心に残った。評価 〇プラス

「グラスホッパー」

2015年の邦画。原作は伊坂幸太郎の小説。ギャングや殺し屋が暗躍する話なので、この秋劇場公開されたアメリカ映画「ブレット・トレイン」に相通ずるものがある。通り魔殺人事件で恋人を失った普通のサラリーマンの青年が主人公で、彼が様々な陰謀に巻き込まれるサスペンスアクション。中々の出来だった。評価 〇プラス

「アフター・ヤン」

2021年アメリカ映画。不思議な題名だ。『ヤンの後?』ヤンは中国系の名前のようだが、、。映画が始まってすぐに納得した。近未来、白人の男とアフリカ系の女性と東洋系の少女、それにカメラを撮っている若い東洋系の男の名前がヤンだった。この4名は?というところから始まり、突然ヤンが動かなくなった。死んだのではなく。ヤンはAIロボットだった! ヤンのいない喪失感と共に彼❓の存在は何だった という哲学的な問いを含んだインディーズ系の映画だった。 評価 〇

「牙 狼之介」

1967年の邦画。五社英雄監督作品。これまたいかにもの題名。一匹狼の素浪人の活躍を描いたアクション映画。盲目の女性が取り仕切っているある宿場町で「御用金」の護衛を任された狼之介がいかにそれを護るか という活劇。モノクロで汚い印象があったが、なかなかの出来栄えだった。 続編も作られた。評価 〇プラス

「ヴァンギッシュ」

2021年のアメリカ映画。裏社会最強の運び屋と呼ばれた女の闘いを描く犯罪アクション。裏社会の大物(モーガン・フリーマン)は引退した彼女(ルビー・ローズ)の娘を人質にとって、5つのギャングからの裏金回収を迫る。彼女はそれを実行するために危険を覚悟で臨む。大物の真意は? 少しひねったドラマだった。 ヒロインが無名のため日本では劇場公開されなかったようだ。評価 〇プラス

「ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド」

新作洋画。かつて1968年インドに旅していたカナダ人の青年が、偶然そこにカップルで来ていたビートルズのメンバーと一種になり、8日間を共にした思い出を綴ったドキュメント。それがその後の名曲に関わっていた。ビートルズファンやそれを調べている人にとっては有意義なものだろうが、、。 評価 〇マイナス

「RRR」

2020年のインド映画。アメリカでも今年の3月に公開されて初登場第3位、1,100万ドル以上の興収を挙げている。100年前の1920年頃のイギリス植民地下のインドが舞台。虐げられた民の中で二人の英雄が登場する。友となり、一時は反目するが最後は共に戦う というスーパーアクション大作。3時間が長く感じられなかったのはテンポ&脚本が良かったせいだろう。 評価 〇プラス

「五匹の紳士」

1966年の邦画。これも故五社英雄監督作品。皮肉な題名だ。交通事故を起こして服役した元銀行マン(仲代達矢)が主人公。刑務所内で同房の受刑者から強奪した金のありかを知り、逃亡している3人の仲間を殺して金を独り占めにしようとするが、、、。脚本に無理があり、また簡単に殺し屋が殺人を犯すなど演出にも時代劇ほどの冴えもなかった。評価 △

「あと1センチの恋」

2014年イギリス映画。邦題がニクイ。幼馴染の男女を巡る切なき甘酸っぱいラブコメディ。イギリスの片田舎で共に育ったロージーとアレックス。成長するにつれてお互いの気持ちがありながら「好き」と言えずにすれ違いの人生を送っていくが、、、。時にはこんなドラマもいいなあ。ヒロインのリリー・コリンズの美しさに酔った。原題は”Love Rosie”。 評価 〇プラス

「スペンサー ダイアナの決意」

封切の洋画。イギリスの故ダイアナ妃の1991年のクリスマス前後の様子を描いたフィクション映画。   結婚から10年、二人の息子(王子)にも恵まれていたが、夫チャールズの浮気と王室内の様々な出来事でダイアナは自分を失っていた。そんな時生まれ故郷近くの宮廷でクリスマスを過ごすために皆が集まる。そして副題にあるようにダイアナはある決心をする、、、、。この6年後彼女は自動車事故で亡くなる。映画はやや観念的で冗長だった。評価 〇マイナス

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