2021年12月

「ドント・ウォーリー」

2018年アメリカ映画。風刺漫画家:ジョン・キャラハンの自伝的映画。酒飲みだった彼はある時同じく泥酔した男の車に乗って事故を起こし下半身不随になる。アルコール中毒と身体のリハビリをしながら再び社会生活ができるまでに回復する様子を描いている。実話に基づいているようだが、あまり感動もしないで面白くもなかった。どうしてかな?  評価 〇マイナス

「偶然と想像」

封切りの邦画。今年映画界で一番話題になった濵口竜介監督の映画でベルリン国際映画祭で銀獅子賞を獲得した作品。監督のオリジナル脚本で3つの話から成っているオムニバス映画の形式だ。しかし、その形式によくある物足りなさがなくて、3つともそれぞれ完結したストーリーになっていた。さすがだ。評価 ◎

「ストレイ・ドッグ」

2018年アメリカ映画。ニコール・キッドマン主演で彼女はやさぐれた刑事を演じている。ある時残忍に殺された男の死体が発見される。そこから彼女が17年前に犯罪組織への潜入捜査中に同僚を死なせてしまった過去が映し出される。結局冒頭に死体は彼女が殺したものだった。いわば復讐劇でそれ以上のものはなかった。邦題も意味不明だ。評価 〇マイナス

「KCIA南山の部長たち」

2020年韓国映画。今年劇場公開されている。1979年韓国で実際に起きた実話を基にしたフィクション?! 当時のパク大統領がどうして身内であるKCIAの部長に殺害されなければならなかったかを、その当事者である部長の眼で描いたサスペンス。結末だけは知っているつもりだったが、今でも起こりうる政治の闇の部分を見せてくれた。評価 〇プラス

「マトリックス レザレクションズ」

新作映画。シリーズ4作目。3作目から18年後。まだその世界ならびに人類の危機は終わってなかった という設定で、近未来の不思議なSFの世界を再び体感させてくれる。日本では公開1週目に週間興行成績がトップだったので、昨夜観にいった。あえて「日本語吹き替え版」で観たが ただただ映像に圧倒されただけだった。ちなみに8時からの上映は私一人だった! 評価 〇

「フェイクシティ ある男のルール」

2008年アメリカ映画。いま新作の「マトリックス」に出ているキアヌ・リーヴスの犯罪ドラマ。彼の役は元相棒が殺された現場にいたロサンゼルスの刑事。悪徳な上司らの魂胆で自らも疑惑の的になってしまう。「目には目を」でそんな同僚たちと戦う姿を描いたシリアスなアクション作品。 彼らしいナイーヴさが出ていた。評価 〇プラス

「ダークウォーターズ」

アメリカ映画の新作。実話に基づくストーリー。1998年オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブのところにウェストヴァージニア州の田舎で牧畜業を営む男から190頭の牛があいついで狂い死にした件で要請があった。ロブが調査すると巨大企業デュポン社が有害物質を秘密裏に廃棄したためと解る。それを裁判で争う弁護士の孤独な戦いはその後20年を要した。今年公開されたアメリカ映画「MINAMATA ミナマタ」を彷彿とさせた。両者の相似と違いが明らかだ。評価 〇プラス

「愛と哀しみの果て」

1985年のアメリカ映画。アカデミー賞において作品賞、監督賞など7部門で輝いた名作。2h41と長い。1913年デンマークの資産家に生まれた女性が不幸な結婚の後でアフリカに渡る。ケニアでの自由な生活と珈琲栽培を生業とすべく頑張る様子と、彼女を温かく見守る冒険家の男との交流が中心に描かれた。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードという当時の人気の大スターの競演で興行的にもヒットし話題にもなった。今見てもスケールの大きさに目を奪われる。評価 ◎

「さんかく窓の外側は夜」

2021年の邦画。意味深な題名。漫画を実写化した映画。霊が見える青年と霊を祓える青年が出会い、心霊探偵としてコンビを組み未解決の難事件に挑む という筋立てで、刑事とも協力して犯人を追うだけでなく、自分らの過去も追及する。しかしサスペンスでもホラーでもなく中途半端な出来だった。評価 △

「剣客」

2020年韓国映画。邦画のような題名だ。17世紀の朝鮮半島を舞台に描く剣での戦いを描いたアクション映画。隣りの中国での明と清の覇権争いに巻き込まれた朝鮮の剣士の孤独な戦いを壮絶に描いている。まるで日本刀のような剣の使い方に圧倒された。この手の娯楽作品として高い評価になった。評価 ◎

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