院長コラム

「夕陽のあと」

2019年邦画。昨年話題になった映画「朝が来る」と同じように『特別養子縁組』にまつわるドラマ。偶然「朝」と「夕」が題名についている。鹿児島県の漁業の島:長島町を舞台に7歳の少年を巡って生みの親(貫地谷しほり)と育ての親(山田真歩)との人生が交差していく。真摯にまた現実的に作ってあり納得できた。タイトルの夕陽が美しかった。 評価 ◎

 

「ザ・ソウルメイト」

2018年韓国映画。今日本でも人気がでている肉体派男優マ・ドンソク主演のドラマ。心臓病の幼子をかかえて柔道の道場を経営している主人公。彼を目の敵にしていた若い警官がある時、瀕死の重傷を負っているところに直面する。その警官の浮遊した心(ソウル)と共にワルたちを捕まえファンタジーアクション。ラストは死んだ警官の心臓が娘に提供された。まずまずのストーリー。 評価 〇プラス

「ジュヴァレの理想宮 ある郵便配達員の夢」

2018年のフランス映画。題名のように名もない一人の郵便配達員の男が33年の年月をかけて単身で石を集めて築き上げ、いまや観光名所になったフランス南東部に実在する奇想の宮殿のような建築物。その知られざる誕生秘話を、その男の強い信念と家族の愛情と共に綴ったドラマ。まさに「凄い!」の一言しかない。生きる哀しみが静かに感じ取れる。 評価 〇プラス

「仮面病棟」

昨年の邦画。知念実希の同名の小説の映画化。ピエロの仮面をつけた凶悪犯に占拠された病棟で、当直医師と負傷した女子学生が脱出を試みるサスペンス。しかし、その裏には病院に隠された驚くべき秘密があった、、、、ということだが、底の浅い脚本になっていて盛り上がらなかった。裏の事情には驚きもあったが、腑に落ちない感じも残った。あまりにも殺人が単純すぎた。評価 〇

「多十郎殉愛記」

2018年の邦画。中島貞夫監督が20年ぶりにメガホンを取った時代劇。若手俳優が昔のチャンバラ活劇に挑んでいる。幕末の京都を舞台に、脱藩した多十郎をしがらみが襲い多数の敵と戦う。時代劇だが、それなりのストーリーがない分、興味が薄れてしまった。殺陣も頂けなかった。残念。評価 △

「映画 痛くない死に方」

新作邦画。同名のノンフィクション小説からの映画。後半は高橋伴明監督によるオリジナル脚本。末期医療に携わる若い医師(柄本 佑演じる)が主人公。前半は彼が至らない態度で患者さんと接していたが、猛省して先輩の医師に鍛え直してもらい、後半は終末医療に真摯に向き合う姿をみせている。「人生会議」「リビングウィル」なども出ているが決して難しく作ってないので是非観て欲しい。俳優が皆素晴らしい。 評価 ☆

 

「ザ・キッチン」

2019年のアメリカ映画。この題名では家庭ドラマのように思えるが、実は『ヘルズキッチン』というニューヨークの下町を舞台にしたクライムドラマ。1970年代アイリッシュマフィアの夫たちが逮捕されて生活に困った妻たちが、団結して町を守るビジネス(主にゆすりとも言えるが)を仕切り、次第にビッグになっていく姿を描いている。ボスになった3人の女性は三者三様で個性的だった。「力には力で」という今ではなかなか通用しにくい世界ではあるが、女性たちが生き生きしていた。評価 〇プラス

「ディレイルド 脱線」

2018年のアメリカB 級作品。ほとんど無名の俳優たちが参加している。題名は副邦題のように「列車のレールから外れる」という意味。イヴェント列車の乗客たちに襲い掛かる恐怖を描くスリラー。列車内で強盗、殺人が起こり、さらに脱線して列車の中の人々が投げ出される。一人ひとり命を落としていくが、最後の一人が人のいる駅にたどり着くが、、。そこは現代で列車事故は100年前だった というオチ。評価 〇マイナス

「ミッドナイト・スカイ」

洋画の新作。既にNETFLIXで配信もしているが私は劇場で観た。人類滅亡が核兵器のために目前に迫っている近未来。北極圏の天文台にいる科学者が一人で宇宙にいる同胞たちを見守っている。皆避難したはずの基地にある日一人の少女が現れる。二人で共同生活をするようになるが、あるミッションを終えて地球に戻ろうとする木星探査船(5人のクルーがいる)との交信が入る。絶望的な事態でも生きる意志のある人々の最後のチャレンジを見せてくれ、少女の謎と共になかなかの作品になっていた。 評価 〇プラス

「嘘八百 京町ロワイヤル」

2020年の邦画で22日に紹介した映画の続編。小物商と陶芸家が繰り広げる騒動を描くコメディ。二人が今度は武将茶人:古田織部の幻の茶器にまつわる人助けに乗り出す。やはり贋作を巡ってのお偉い人々の権威の化けの皮をはがす戦いをする。 評価 〇

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