2023年07月

「シュシュシュの娘」

2021年の邦画。題名から何を想像するか? 私は昔の忍者ドラマで放つ手裏剣の音を思い出したが、果たして関連があった。市役所勤務の主人公の若い女性は、文書改ざんを強いられたのを苦に自殺した先輩の無念を晴らそうとする という筋で、彼女は忍者の末裔だった。前半はドジの様子をみせ、後半は見事に悪人たち(?)をやっつけた。荒唐無稽な中に真相を追求する現代の問題が描かれてあった。評価 〇

「To Leslie トゥ・レスリー」

昨年のアメリカ映画で、アカデミー主演女優賞の5名にノミネートされたマイナーな作品。主人公はそのアンドレア・ライズボローが扮するシングルマザーのレスリー。長年のアルコール中毒症状で周囲の者に迷惑をかけている。20歳前の息子にも! その後育てられた故郷に戻るが、そこでも最初は同様だった。ある時モーテルの掃除夫に雇われ、一発奮起してそこで生活を立て直すことになるが、、、。ラストはちょっと感動して、評価が上がった。 評価 ◎ 

「君たちはどう生きるか」

待望の宮崎 駿監督の新作アニメ。どのような内容か一切明かされていない という逆宣伝効果もあってか、かなり話題になり、また集客もよいようだ。宮崎監督の集大成と位置づけられている。過去の宮崎作品のオマージュの部分もあり、また監督が言いたかったことを表現しているが、それが上手く伝わるかどうかは、観客それぞれの気持ちによるようだ。私には疑問もあった。 評価 〇プラス

「最高の花婿 ファイナル」

2021年フランス映画。このシリーズ3作目。それぞれ違う国の男性と国際結婚した4人の娘を持つフランスの老夫婦が主人公。その両親の結婚40周年を祝う会を皆で計画した。花婿たちの親も加わり、異文化バトルが繰り広げられる。コメディなので最後は大団円になる。評価 〇

「鬼と獣」

2022年韓国映画。題名からしてフィルムノワールと察せられる。弟分ヨンミンの罪をかぶって刑務所に入り、その後出所して裏社会から足を洗い、地道な生活を続けている元殺し屋の「鬼」。彼の希望は別れた妻との間の娘の成長だった。それがひょんなことからボスにのし上がったヨンミンの娘と同じ学校に転校したことから、また二人の関係が絡みだす、、、。すさまじいアクションはまさに韓国映画の真骨頂だ。 評価 〇

「ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE」

待望のトム・クルーズの新作。このシリーズも7作目になる。ストーリーは段々複雑になっていくが、スーパーアクションを見るだけでも十分楽しめる。それがローマの街中でのカーチェイスとオリエント急行内部 という観光名所でもあった。今回は題名からして、完結していないことが判り、納得して映画に臨めた。それにしても2h44もあっても終わらない というのは凄い大作の予感がしている。パート2が楽しみだ。評価 ◎

「アイスクリームフィーバー」

新作邦画。川上未映子の短編小説の映画化。いきなりスタンダードサイズのモノクロ画面で驚いた。しかも手振れの映像で。二人の女性を主人公に、それぞれの都会での生活と生き方、そしてひと夏の恋?を描いている。高齢者には理解し難い女性たちの気持ちに寄り添えなかった。残念。評価 △

「グロリアス 世界を動かした女たち」

2020年アメリカ映画。女性解放運動の第1人者、グロリア・スタイネムの半生を綴った映画。インドに留学中、虐げられていた女性たちの姿をみたグロリアはジャーナリストとなり、1971年に女性主体の雑誌を取り上げる。グロリアを世代の異なった複数の女優が演じていた。評価 〇

「シング・ア・ソング! ~笑顔を咲かす歌声~」

2019年イギリス映画。実在する合唱団をモチーフに描くヒューマンドラマ。イギリス軍の夫たちをアフガニスタンの戦地に送り出した女性たちが合唱団を結成する。衝突を繰り返しながらも団結して大会に臨む。感動的な部分もあるが、全体的には想定内だった。評価 〇

「君だけが知らない」

2021年韓国映画。題名のように、主人公の女性が、ある事故で記憶喪失になってしまう。夫らしき男の献身的な介護で徐々に体は元気になっていくが、幻影で未来が見え殺人を目撃する というサスペンス。発想はユニークだった。夫と思っていた男は兄だった! 評価 〇

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