院長コラム

「コンフィデンシャル/ 共助」

2017年韓国映画。北朝鮮のエリート刑事と韓国の庶民派刑事がタッグを組む犯罪もの。偽造した20ドル紙幣の原板を持って逃亡した上司たちを追って韓国に来た刑事が、政治がらみで韓国の刑事と共に、捜索する。アクションも1級品で、見ごたえがあった。 評価 〇プラス

 

「サマーウォーズ」

2009年の邦画アニメーション。巷で非常に評価の高い映画で、遅まきながら初めて見た。噂通り素晴らしい作品だった。数学が取り柄の内気な女子高校生が、夏休みに長野の実家に帰ることになる。その時手助けをする下級生の男子と共に。田舎では大家族・一族で過ごしていた。そんな夏休みに仮想世界から勃発した世界的な危機が起こり、その原因にもなっている彼らと共に戦いを始める。 このように書くと凄いことだが、そこはアニメ、気持ちよく観られた。細田 守監督の後年の映画「竜とそばかすの姫」(’21)に通じる世界観があった。評価 ◎

「僕らの世界が交わるまで」

2022年のアメリカ映画。混沌の現代、母親と息子は一緒に住んではいるが、特に会話もなくすれ違いの人生をそれぞれ生きている。それがあることをきかっけに、二人の変化がおこり通じ合っていく様子をハートフルに綴ったヒューマンドラマ。 ただ、その骨子(脚本)のようには感じられなかったのは、監督の力量不足からか? 残念。評価 〇マイナス

「BLUE/ブルー」

2021年の邦画。「ボクシング映画に外れなし」の言葉があるように、この映画も秀作だった。題名は、若い挑戦者側のコーナー「青」をさしている。様々な若者が、いろいろな理由でボクシングをしている。その中で3人に注目して、それぞれのボクシング感を見せてくれる。万年負け続けている男(松山ケンイチ)が主人公に近いが、頭に病気をかかえながらもチャンピオン戦をしている男(東出昌大)も 恰好からジムに入ったがそのうち本気になっていく男(柄本時生)も素晴らしかった。 評価 ◎

「キリコの風景」

1998年の邦画。ジョルジュ・デ・キリコの描いた絵のような(?!)函館の町を舞台に、別れた妻を探してそこに来た男の心情と、そこで知り合った男たちの交流を描いた異色のラブストーリー。 といっても、決して暗い展開ではなくて、少し脱力感のある中年男たちの人生の悲哀を淡々と見せてくれた。まああのような人生もあるよなあ。 評価 〇

「真夏の方程式」

2013年の邦画。これも昨日と同じ東野圭吾原作の天才物理学者:湯川 学が主人公のシリーズの映画化。やはり劇場で観て、ぼんやりと覚えていた。夏のある日、海辺の町を仕事の依頼で訪れた湯川の前で殺人事件が起きる。そのトリックと裏に隠された悲しい真相に直面する。過疎の町の実情やで環境破壊問題にも関与していた。後味がよくなかった。評価 〇

「容疑者Xの献身」

2008年の邦画。劇場公開の時に観たこととラストのトリックに驚いた記憶がある。東野圭吾原作。改めて見て、やはり同様の気持ちになった。面白かった。物理学者:湯川の推理が特徴ながら、テレビ版とはスケールの大きさで違いがあった。相棒は原作通り女性刑事ではなかった。評価 〇プラス

「SISU シス 不死身の男」

2022年のフィンランド映画。第二次世界大戦末期、一人の男が金を掘っていて莫大なgoldをゲットした。その帰り道ナチスドイツの一団と出くわす。最初は互いに無視していたが、goldを巡って壮絶な戦いになる。題名のごとく、一人の男は超人的な力を発揮してくる。 92分納得のバトル! 評価 〇プラス

「ラスト・プリンセス 大韓民国最後の皇女」

2016年韓国映画。題名のように日本統治下の大韓帝国に実在した最後の皇女の半生を綴っている。激動の20世紀に生きた一人の女性の過酷な歴史ドラマ。アカデミー賞を獲得した映画「ラスト・エンペラー」と同じく、戦前の日本軍の大陸への侵略の凄さを見せられた。好みのソン・イェジンが、老女まで演じていた。評価 〇

「ぼくのお日さま」

新作邦画。若手監督による初商業映画。世界の映画祭で絶賛されているとか。北海道を舞台に、小学6年生の男女と、彼らにアイスダンスを教える先生との交流。仄かな恋心(初恋)も感じながら、それぞれが成長している過程を静かに撮っている。同名の唄の歌詞に触発されたとのこと。90分と短い分描き足らない感じはしたが、それはそれでよかった。評価 〇プラス

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