2020年09月

「ゾンビランド:ダブルタップ」

2019年のアメリカ映画。冒頭のコロンビア映画のロゴと共にあの「自由の女神」がゾンビたちを叩き潰しているところからしておかしい。ゾンビが支配する社会で生き残った人間たちがサバイバルしていく続編。男女4名のキャラクターが10年ぶりに戻ってきたことが嬉しい。それ以上のサプライズはなかったが、気楽にみられるゾンビ映画というユニークさがよい。 評価 〇

「ポルトガル、夏の終わり」

2019年フランス映画。邦題のようにポルトガルの避暑地:シントラ(世界遺産にも登録されている)を舞台に死期を知った女優が近親者たちを集めて遺言めいたことをするのだが、彼女の思惑とは別に集った者たちは彼らなりのことを考えていた。会話が極端に少なくて最初は人間関係に戸惑った。大人の映画だった。自分には完全には消化できなかったもどかしさが残った。 評価 〇

「パヴァロッティ 太陽のテノール」

2019年のイギリス映画。2007年に72歳で亡くなった稀代のテノール歌手ルチアーノ・パヴァロッティの生涯の記録映画。私自身「3大テノール歌手」の一人というくらいでしか認識のない歌手だったが、その豪快にして繊細な人柄を私生活も交えて見せてくれた。とても人間味のある人で、人生後半の精力的なチャリティ活動には尊敬を持って驚かされた。その歌声はやはり素晴らしかった。 評価3.5/5

「TENET テネット」

映画界の鬼才クリストファー・ノーラン監督の新作。時間が逆行する世界を織り交ぜて描くタイムサスペンス映画 という触れ込みだが、2時間半理解しがたいシーンの連続で、断片的にはわかるのだが全体的には疑問が残った。あれで「第3次世界大戦」が未然に防げたのかな?  ムーン凡人には納得しがたい映画だった。評価 〇

「ジュマンジ /ネクスト・レベル」

昨年末劇場公開されたアメリカ映画。サブタイトルが付いているように、この俳優たちでは2作目。再びゲームの世界に迷い込んだ青年2人と爺さん2人がまたしても姿を変えて難易度の増した仮想ゲームの世界で悪戦苦闘する話。 2度は死んでも蘇る というのがミソ。全米では3億ドルを超える興行収入を記録し大ヒットしたが、、、。まあ気楽に見られた。 評価 〇

「IT/イット THE END”それ”が見えたら、終わり。」

2019年アメリカ映画。2017年大ヒットした映画の続編&完結編。あれから30年 再び現れた恐怖のピエロに、大人になった彼ら6名の男女が立ち向かう。あのピエロの存在が明らかにされる。3時間弱と長い割には「1」ほどの恐怖というか説得力がなかったのが残念だった。評価 〇

「パピヨン」

「パピヨン」といえば、我々には1973年のスティーブ・マックイーンとダスティン・ホフマン共演のが有名だけれど、これは2017年にリメイクされたもの。内容は同じで、無実の罪で捕まりパリから遠く離れた南米ギアナに送られた主人公の半生を描いている。実話を基にしていて、原作者は1973年当時はまだ生きていて話題になった。不屈の精神で見事脱獄するまでを描いているが、やはり元の映画ほどの魅力はなかった。評価 〇

「エージェント・ライオン」

日本劇場未公開の2020年フランス映画。精神科医ロメインは自分が”ライオン”というコードネームを持つスパイだという患者レオを担当する。ある日レオの予言通りロメインの婚約者が何者かに誘拐される。実は彼女は元鍵師で金庫を開ける技術を持っていてそれがかつての犯罪仲間に利用されたのだ。レオの助けを借りてロメインは彼女を救おうとする、、。銃撃戦、格闘戦、カーチェイスもあるアクションコメディ。日本で有名でない俳優が活躍しているので、このような形(WOWOW)での公開になったのだろう。 評価 〇プラス

「あの日のオルガン」

昨年の邦画。第2次世界大戦末期に実際にあった「疎開保育園」の実話を基にした映画。昭和19年東京にもアメリカの飛行機による空襲が現実になった時、下町の保育園が子供たちを守るために埼玉の田舎に移ることを決める。多くの困難を体験しながら戦後その子供たちを親の元に戻すまでを描いたヒューマンドラマ。こんなこともあったのだなあ。 評価 〇

「おかあさんの木」

 

2015年の邦画。同名の児童文学の映画化。大正時代に結婚し7人の息子たちを生んだが、戦争がはじまり一人ずつ出兵していく。そのたびに息子の無事を祈って庭に栃の木を植えていく。その母親の姿を通して家族の絆と戦争の悲惨さを描いている。無学で無垢の母が切なくて泣けた。評価 〇

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