院長コラム

「ブルービートル」

2023年のアメリカ=メキシコ映画。DCコミックスのヒーローもの。古代の異星人兵器「スカラベ」と融合したメキシコの青年が、なりたてのスーパーヒーローとして悪と戦う。まずまず 評価 〇プラス

 

「バーニング・マウンテン 紅蓮の脱出行」

2023年のアメリカ映画。凄い邦題で中国映画かと思った。山火事に巻き込まれてしまった一家が命がけで避難をするパニック映画、さすがにカジノシーンは凄い。B 級テイストの映画。 81分と短いのもよい。評価 〇

「苦い涙」

2022年のフランス映画。 かつての映画を現代風にしたリメイク。監督は鬼才:フランソワ・オゾン。若い男優に熱を挙げた中年映画監督の姿を軽妙に描いている ようだが、底には同性愛があり、私には受け入れがたいものがあった。よって、なぜ? いま? としか評価できなかった。 △

 

 

 

「母の聖戦」

2021年ベルギー&メキシコ映画。誘拐ビジネスが横行するメキシコが舞台の社会派ドラマ。ある日突然愛娘が拉致されたと見知らぬ若い男から連絡を受ける。身代金を持参して約束の場所に行くが、娘はいなかった。その金額が足りなかったと再度催促されるが、以後連絡は途絶える。母は独自に、知り合った新任の警察特別部隊と共に誘拐犯人たちを追うが、、、。厳しい現実に言葉も出なかった。 評価 〇プラス

「ミュータント・タートルズ :ミュータント・パニック!」

2023年のアメリカ映画。かつて実写でのシリーズがあったが、今回はそのアニメ映画。元々コミックが原作なので、原点に返った感じ。よって、ストーリー的には新しさはなかった。NYの下水道で暮らす超能力を得たカメの4人(?)が犯罪組織と戦うもの。評価 〇

「トリとロキタ」

2022年のベルギー映画。アフリカからベルギーに渡った移民の姉弟の二人が主人公。過酷な現実の中で悪事にも手を染めながらも必死で生きているが、、、、。辛い現実を直視して、客観的かつ冷静に描いている。姉の射殺で映画は終わる。ムーーーン。評価 〇

「コンパートメントNo.6」

2021年のフィンランド&ロシア映画。フィンランドの若い女性がモスクワ発の寝台列車で、ある場所まで旅をする。その列車内で、粗野なロシアの青年と同室になる。そこが題名の個室だ。最初はぎくしゃくした関係で居心地が悪かったが、あることから一転して仲がよくなる。そして彼女の目的の場所が真冬の時期で行けなくなった時、彼が助け舟を出す、、、。カンヌ国際映画祭で、第2位のグランプリを獲得している。 評価 〇プラス

「EO イーオー」

2022年のポーランド映画。題名は主人公(?)のロバの名前。サーカスにいた1匹のロバ:イーオーが、そこから出て放浪する。その眼を通して、関わった人間たちの優しさや愚かさ、また社会の不条理などを淡々と描いている。結局イーオーは馬肉業者に手に渡る寸前に、逃亡出来た。めでたしめでたし。 評価 〇

「帰れない山」

2022年のイタリア映画。ベストセラー小説の映画化。都会育ちの少年が、父と休暇を過ごしたアルプス山麓の小さな村で、そこに住む貧しい牛飼いの少年と知り合う。その後成長した二人は折につけ山で共に過ごし、かけがいのない友情をはぐぐむようになる。半世紀に及ぶ二人を中心にした独自の世界だが、やはり世間の波には購えなくなっていく。淡々と描いていて、詩情あふれていた。評価 〇

「ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命」

イギリス映画の新作。時は1988年。名優アンソニー・ホプキンスが演じる老人が、これまで大切にしてきたスクラップブックがあった。それは50年前の1938年にチェコの戦争難民の子供たちをイギリスに養子として受け入れることを記録したものだった。これを明らかにすることによって、彼を始め善意のボランティアで活動していた名もない人々がいたことが世に伝わる。669名の子供がイギリスに来て、いまや6000人にまで増えていた。感動の実話に基づく映画で、いまだからこそ忘れてはいけない事実があった。 評価 ◎

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