院長コラム

「私のニューヨーク」

2018年アメリカ映画。日本では劇場未公開作品。ジャズシンガーが余命少ないことを告げられ、別れた男性や娘に会いに行く話。これといった新しいものもなかったなあ。邦題も?  評価 △

「エンテベ空港の7日間」

2018年の洋画。1976年に実際に起こったハイジャック事件を映画化。7日間にわたる人質解放の模様を犯人側と当事者の双方の目線で描いている。反ユダヤ主義のドイツ人男女がパレスチナ解放戦線のアラブ人グループに加わり、ユダヤ人が多く乗っていたパリ行きの飛行機を乗っ取り、アフリカ・コンゴに向かわせる。世界が注目している時にイスラエル政府は特殊部隊の派遣を秘密裏に決定し、それを実行する。最小限の犠牲で解決した。ドキュメンタリータッチで人間模様もよく描かれていた。 評価 〇プラス

「ザ・プロム」

これもアメリカ映画の新作でNETFLIXで既に配信されているが、広島ではいま劇場公開している。久しぶりの(?)ミュージカルで、ブロードウェイの初日にコケた主演者たちが、遠いインディアナの田舎町で「プロム」が一人の女子高校生のカミングアウトで中止騒動になっていることを知ってそれを是正すべくやってくるというストーリー。有名な俳優たちが歌って踊る というだけで嬉しくなる。展開はシンプルであり得ないが、まあこれがミュージカルだろう。 評価 〇

「MANK/マンク」

2020年のNETFLIXの映画。既に配信のしているようだが、私は劇場で観た。題名は? マンクことハーマン・T・マンキウィッツを指している。彼は1930年代ハリウッドで活躍した脚本家で、あの「市民ケーン」の脚本を完成するまでの苦悩を描いている。全編モノクロームで当時の雰囲気が凄く出ていた。このような映画もまた鑑賞に値する。評価 〇

「his」

昨年の邦画。いま注目されている今泉力哉監督作品。高校生時代に知り合い恋人同士になった男性二人。大学卒業前に別れてしまう。数年後同性愛者ということを隠して田舎で一人で生計を立てていたところに、娘を連れた元恋人がやってくる。悩みながらも自分たちの生き方を模索する姿を繊細に描いた秀作。いまだからこその映画といえよう。 評価 〇プラス

「武蔵ーむさしー」

2019年の新作。映画だけでなく芝居やテレビでも何度も取り上げられた宮本武蔵の戦いの半生を描いている。1部は京都での吉岡道場との戦いを、2部では巌流島での佐々木小次郎との対決までを見せている。特に新鮮味はないが、こうして幾度も取り上げる題材としてはふさわしいのだろう。日本人好みでもある。今回は知られざる武蔵の実像に迫るというコンセプトだったが、そう感じた個所もあった。評価 〇プラス

「シンクロ・ダンディーズ!」

2018年イギリス映画。邦題を聞いただけでどのような映画かわかる気もするし、ワクワクもする。果たしてその通りで邦画の「ウォーターボーイズ」(’01)の高校生のシンクロスイミングと違って、こちらは中年の冴えない男たちが主役だ。彼らがふとしたことからグループを組んで世界大会に出るまでを描いたコメディ。心が温かくなった!  評価 〇プラス

「ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢」

最新のアメリカ映画。音楽界を舞台に、現状に悩む中年の歌姫と業界での成功を夢見る彼女のアシスタントの女性が主人公。その両者の思惑が一致した時に素晴らしいことが起きる。邦題がピッタリの元気になれる映画で、主役二人の魅力が十分出ていた。歌姫の実際の母があのダイアナ・ロスとは、驚いた! 評価 〇プラス

「燃ゆる女の肖像」

フランス映画の新作。18世紀のブリターニュ地方の孤島を舞台に、娘のお見合いのために肖像画を依頼された女流画家とその娘との結ばれるはずのない運命の元で互いに惹かれ合う愛の姿を描いた物語。実に自然に変化する二人の女性の心理描写が見事だった。ラストは切ない。登場人物はわずか4名の女性だけで、監督も女性だった。評価 〇プラス

「フッド:ザ・ビギニング」

2018年アメリカ映画。誰でも知っているイギリスの勧善懲悪のヒーロー ロビン・フッドを描いたもので、過去にも何度か映画化されている。本作はそのロビンが裕福な貴族に生まれ、十字軍として従軍してから支配者や僧職の不正を知り、姿を隠して一般の民のために戦う様子を見せている。邦題のように続編がある形で終わっている。新しい解釈で今の時代にも通用するアクション映画だ。弓の裁きが素晴らしい。評価 〇プラス

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