院長コラム

「ライド・ライク・ア・ガール」

2019年オーストラリア映画。原題も同じ。オーストラリアの競馬界で最高の栄誉とされるメルボルンカップを女性騎手として初めて制した実話に基づいた作品。騎手の父親の元に生まれた兄弟たちが皆同様に育っていくのを見てきた末っ子のミシェルは、姉たちほどの能力がないと思っていた。落馬による重傷を負いながら、また男女の差別にも耐えながら見事に復活を遂げた感動のドラマだった。評価 ◎

「大綱引きの恋」

邦画の新作。何ともベタな題名だが、鹿児島県薩摩川内市に420年続くこの年中行事「大綱引き」を中心にそこに住む人々の愛しい生き方と恋愛を描いた日本映画ならではの味わいがある作品。2019年の秋にロケしている。監督は昨年3月末急死した佐々部 清。この映画が遺作になった。その意味でも感慨深かった。古き良き邦画の味わいがあった。広島市では7月1日までの公開。評価 ◎

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」

2019年フランス映画。実際に起きた神父による数件の男子児童への性的虐待を告発したノンフィクション作品。鬼才フランソワ・オゾン監督が映画化した重厚な社会派ドラマ。大人になった男たちが幼い時の虐待のトラウマを抱えて今も悩んでいる事実は重い。その被害者たちをそれぞれ順に描いていた。予想とは違い展開が事実らしかった。ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞している。 評価 〇プラス

「ポップスター」

2018年のアメリカ映画。主役はナタリー・ポートマンで、ポスターなどの宣伝媒体から彼女がミュージシャンとして成功するまでの過程を描いた映画ということは伺える。が、冒頭ハイスクールでの乱射事件から彼女が生き残った被害者の一人で、長くその後遺症で悩んでいたことがわかる。その意味では異色な音楽映画だった。評価 〇

「名も無き世界のエンドロール」

今年1月末に劇場公開された邦画。この5月にWOWOWで放送された。短期間だったのはメジャー系の作品ではなかったからだろう。若手俳優の主演で最初はチャラい男たちの恋愛かと思ったら、壮絶な復讐劇だった。伏線の張り方とその回収が見事で満足した。俳優たちの演技力とそれを引き出した演出に感服した。評価 ◎

「ジョン・デロリアン」

2018年アメリカ映画。名車デロリアンの開発者であるジョン・デロリアンとFBI の情報屋との奇妙な友情を描いた異色の犯罪ドラマ。主役はデロリアンではなかった。原題は”Driven”。情報屋が自ら家族と自分を守るために、資金ぐりに窮するデロリアンに罠をかけるのがメインの内容。その意味では裏切られた気持ちがした。評価 〇マイナス

「ANNA/アナ」

2019年フランス映画。リュック・ベッソン監督によるスパイアクション。1990年ロシアでスカウトされてパリのモデル事務所に就職したアナ。しかし、彼女はロシアの諜報機関で過酷な訓練を受けた特A級のエージェントだった。非情な暗殺を繰り返しながらも自由な道を模索し始めた、、、、、。ベッソンならではのアイディアが詰まった映画で、息をつかせない展開に魅了された。 評価 ◎

「ミッション・ワイルド」

2014年のアメリカ映画。日本劇場未公開。俳優のトミー・リー・ジョーンズが監督&脚本を兼ねている。19世紀末の西部が舞台。3人の女性がそれぞれ心を病んでいる。彼女たちを町の療養施設まで運ぶ役を女性の主人公(ヒラリー・スワンク)と飲んだくれの男(T ・L ・ジョーンズ)が任される。多くの困難を乗り越えてそれを実行するが、、、。ラストはほろ苦い。 評価 〇

「プライベート・ウォー」

2018年イギリス映画。戦場記者メリー・コルヴィンの壮絶な人生を描いたドラマ。PTSDに苦しみながらも危険な紛争地帯に飛び込んで取材をした女性記者。片目を失ってもその意欲は衰えず、遂に2012年のシリアで命を落とした。彼女の勇気をたたえると共に、戦争の悲惨さと愚かさを見せてくれる。評価 〇プラス

「ジェクシー スマホを変えただけなのに」

2019年アメリカ=カナダ映画。題名のようにスマホに依存する青年に降りかかる恐怖(?)を描いたコメディ。新しいスマートフォンに替えた青年だが、その機種に搭載されたAI ”ジェクシー”が彼に恋をして暴走し始める という話。最近スマホに関してのトラブルの映画が日本でも作られているが、これはAIそのものが原因というところが目新しかった。評価 〇

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