2023年10月

「おまえの罪を自白しろ」

新作邦画。題名の如くのコンセプト。ある政治家一家で、衆議院議員の祖父の孫娘が誘拐される。父も存在感が薄いが市会議員。主人公は末の弟で、父の秘書をしている。彼を中心に、姪の奪還と父の政治家としての罪の暴露の有無、そして誘拐犯人の逮捕までをサスペンスタッチで描いている。いろいろと突っ込むところはあるが、101分にうまくまとめてあった。評価 〇

「福田村事件」

新作邦画。丁度100年前の1923年9月1日に「関東大震災」が起こった。その影響で風評被害があったことは知られている。社会主義者の抹殺や朝鮮人のことなど。しかし、千葉県の片田舎の福田村で、このような事件があったことは闇に埋もれていた。香川からやってきた女子や子供を交えた15名が日本各地で薬の行商をしていた。彼らは部落民だったことでの差別も受けていた。そんな時に震災の後の騒ぎで、彼らは(朝)鮮人の疑いをかけられ悲惨な事件となる。本当に日本の歴史の中での暗黒の部分で、こうして映画になったのに意義がある。広島でも9月1日から公開され、10月末の現在もなおロングランしている。必見の映画だ。評価 〇プラス

「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」

1980年シリーズ25作目。マドンナは浅丘ルリ子で、二度目の登場、キャバレー歌手リリーの役。そのリリ-が旅先の沖縄で病に倒れ、それを知った寅さんが苦手の飛行機で看病のために出向く。暑い沖縄を象徴するシーンもあり、今となっては語り草になっている。やはり寅さんとリリーは相思相愛だった!  評価 〇プラス

「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

新作洋画。マーチン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デニーロ主演。1920年代に実際に起こったネイティブ・アメリカンの大量殺人事件を扱っている。その当時石油が大量に出たオクラホマ州で、そこに追いやられた彼らは一躍裕福になる。その財産を狙って白人たちが様々に画策し始める、、、、。主演二人が悪を演じていた。3時間半が長く感じなかったのは、やはりスタッフ&キャストの賜物だろう。 評価 〇プラス

「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」

1979年のシリーズ23作。時代を感じる題名である。マドンナは桃井かおり。結婚式の最中、逃げ出して一人で北海道に。そこで偶然寅さんと知り合う。結婚に漠然とした疑問を抱いての行動だったが、新郎(布施 明)も同様だった。寅さんやその家族と付き合ううちに未来が見えてくる。このシリーズの中では5本の指に入るほど好みの映画で、見直しても同じように感動があった。評価 ◎

「男はつらいよ 噂の寅次郎」

1978年のシリーズ22作目。マドンナは大原麗子で離婚寸前の薄幸の女性を演じていた。彼女が「とらや」にバイトとして雇われたことから物語は始まる。お馴染みの笑いと涙があったが、彼女よりも旅先で出会った泉ピン子の存在が印象的だった。副題名も今思うと疑問だ。評価 〇

「今はちょっと、ついてないだけ」

2022年の邦画。同名小説の映画化。挫折したカメラマンの男が主人公。彼が移り住んだシェアハウスで、共に不器用ながらも懸命に生きている住民たちとの交流を通して、再起を図る姿を優しく見つめている。イマイチ感があった。評価 〇

「ザ・クリエイター 創造者」

新作洋画。2065年の近未来、人類と同等のAIが互いに戦っている。設定はかつての「ターミネーター」シリーズと似ている。但し、この映画は人類が徹底的に(無害な?)普通の生活をしているAI達も含めて抹殺しようとしていることだ。そこにいま世界で起こっている戦争の根底にある大国が力で小国を弾圧している構図に類似していて、嫌悪感や恐れを抱いたのは自分だけか? その意味では評価できる。〇

「RENT/レント」

2005年のアメリカ映画。ミュージカル映画として、当時話題になった。その後日本でも何度か舞台で上演されている。1980年代末のニューヨークの下町で、家賃も払えない若者たちが古いビルに住んでいる。それぞれが様々な問題に直面しながらも、夢に向かって生きている様を描いた人生讃歌。その当時不治の病だったエイズとゲイの問題が中心ともいえる。評価 〇プラス

「イコライザー THE FINAL」

洋画の新作。デンゼル・ワシントン扮する凄腕の暗殺者が主人公。リタイアしているが、イタリアである仕事をした。そのことで傷つきシシリー島の小さな漁村で癒す。こでの生活に慣れたころ、そこでイタリアンマフィアのために住民が酷い目に遭っているのを知る。そして彼は再び立ち上がる、、、。68歳のデンゼルがカッコよかった。 評価 〇プラス

 

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