2019年01月

「ミスター・ガラス」

日米同時公開したM・ナイト・シャマラン監督の新作。今回これまでに手掛けた監督の作品の「アンブレイカブル」と「スプリット」の後日談というところがユニークだ。それぞれのキャラクター3名が自分の超能力を発揮させる。今回のテーマは”スーパーヒーロー”は存在するか? 監督ならではの皮肉ったラストも楽しめた。広島では大変不幸な上映で観ることがチト難しいかも。 評価 ◎

「二十六夜待ち」

2017年の日本映画。東日本大震災で家族を失った女性(黒川芽以)と訳ありで記憶消失だった料理人(井浦 新)が知り合い、愛を深めながら過去のトラウマを癒す話。[R15+指定]となっているように大人の作品。震災の後でも、いやだからこそ人は人の助けを求めているし、人に寄り添うことが大切なことを教えてくれた。評価 ◎

「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」

アストル・ピアソラの生涯(1921~1992年)を綴ったドキュメンタリー映画。アストルの息子の依頼で製作されたもので、貴重な8mmの映像などもみられる。「タンゴの革命児」として、その名を馳せたが、副題の♪リベルタンゴ♪の大ヒットにより有名になったのは死後だった。その意味で日本ではまだ知られてない生前のアストロの足跡が追えたのは幸いだった。 評価 〇

「泥棒役者」

2017年の日本映画。優柔不断の青年が悪い先輩にそそのかされて、ある家に泥棒に入ったことから起こるドタバタ。入った先はスランプ状態の漫画家の家だった。いわゆるシテュエーション・コメディで、前半は奇想天外で面白かったが、後半の終結が平凡すぎて残念。評価 〇プラス

「カンフー・ヨガ」

中国&インド合作映画。主演ジャッキー・チェン。60歳を超えても第1線で活躍するアクション俳優ジャッキーの新作。内容はいつもの如くである。喜劇的な要素を含んだ冒険もの。金の財宝を追って北の氷上から熱い砂漠まで舞台もグローバルだ。ラストではインド映画のムードが出るのは愛嬌か。 評価 〇

「ハリケーンアワー」

2013年のアメリカ映画。原題は”Hours”と味気ない。ハリケーンに襲われ孤立した病院で出産直後に死んだ妻を悼みながらも、生まれたばかりのわが子を守ろうとする男の話。この映画の公開直前に事故死したポール・ウォーカーの主演で、彼の生死が映画とダブってしまった。 評価 〇プラス

「オー・ルーシー」

寺島しのぶ主演の邦画。43歳の独身OLがふとしたことから英会話を習うことになる。その英会話教師と姪を追ってアメリカに、、。切ない女性の心理を描いた小品。役所広司、南 果歩やジョシュ・ハートネットの参加もあり豪華だ。評価 〇

「パディントン 2」

昨日したためた映画の続編。ロンドンに住むくまのパディントンが本泥棒の濡れ衣で刑務所に入れられる。そこでも持ち前の明るさで皆を和ませる。真犯人を探すブラウン一家と再会して事件を解決する。かつての英国喜劇の雄だったヒュー・グラントを配してストーリーを盛り上げていた。終盤またしても母親役のサリー・ホーキンスが川に飛び込み見せ場を作っていた。 評価 〇プラス

「パディントン」

2014年イギリス映画。児童文学の実写映画化。くまの『パディントン』がペルーからロンドンに一人でやってくる。偶然ブラウン一家に拾われて起こす騒動が中心だが、暖かい気持ちになる。ブラウン家の母親役をサリー・ホーキンスが演じているが、昨年の秀作「シェイプ・オブ・ウォーター」に似たシーン(バスタブでの洪水)があり、思わず笑ってしまった。 評価 ◎

「マスカレード・ホテル」

東野圭吾氏のクライムものが原作。絶妙な配役を用いての映画化。連続殺人事件が起こり、第4の殺人事件を阻止すべく警察とホテル側が協力して対処するが、、、。結末からいうと、ありきたりの普通の出来だった。ホテルを舞台にした映画では「THE有頂天ホテル」(’06)が面白かったなあ。その二つの映画にでている俳優たちが今回のキーになっていた?!  評価 〇

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