2022年02月

「カポネ」

2020年の洋画。アル・カポネといえば1920年代から暗黒街のマフィアのボスとして君臨した者としての認識はあるが、その彼の晩年を描いた映画。1940年代に保釈されて豪邸に住んでいる。脳梅毒のために奇行を繰り返しているが、FBIはそれは虚偽の行為ではないかと監視を続けていた、、、、。どんな男でも晩年は哀しい。評価 〇マイナス

「パーフェクト・ケア」

2020年の洋画。この主役ロザムンド・パイクが昨年のゴールデングローブ最優秀助演賞を得ている。身寄りのない老人の「法定後見人」になり、あくどい仕事をしている女性たち。ある時選んだ老女が実は「ロシアンマフィア」のボスの母親だったことから起こる危機。想定外の展開になり面白く観られた。最後も納得した。評価 ◎

「アンチャーテッド」

洋画の新作。同名の題名で「地図にのっていないもの」という意味。ゲームが基になっているそうで、とにかくハチャメチャで面白い。特に空中戦は迫力満点だ。ただ過去にどこかで見たようなものばかりで、底が浅く観終わったら何も残らなかった。ハリウッドならではの冒険活劇。評価 〇

「バンクシーを盗んだ男」

2018年のイギリス=イタリア映画。謎の画家バンクシーの作品を追ったドキュメンタリー。特に紛争地帯のシリアで書かれた壁画を巡っての顛末を見せてくれる。たた彼の作品に興味のない者にとってはどうってことにない(退屈な)内容だった。評価 △

「プロフェッショナル」

1966年のアメリカ映画。今から56年前の作品で、小生はリアルタイムで高校生の時に今はなき「朝日会館」で観た。その感動は今回完全には得られなかったが、粗筋やいくつかのシーンは覚えていた。それほど印象深い映画だった。10代に観た映画はどれも記憶にあるものだなあと感慨深いものがあった。出演者もレジェンド的な俳優ばかりで、観た時はそれほど知らなかったが、今思うとレジェンドばかりだ。大人の上質の西部劇だった。評価 ◎

「ちょっと思い出しただけ」

新作邦画。ユニークな題名だ。”ある一日”だけで遡るふたりの6年間 とあるように2020年までの7月26日だけの一日を6回綴って若い二人の恋愛とその後を見せてくれている。最初はどまどったので事前に粗筋というかその仕掛けを知っていた方がよかったかもしれない、でも徐々にわかってくるのもいいかな? コロナ禍で最初マスクをつけていたのが次には外していたので、「うん?」「ああ そうか」という風に自分は察した。観終わって納得できたストーリーだった。永瀬正敏のシーンが妙に心に沁みた。 評価 〇プラス

「哀愁しんでれら」

昨年劇場公開された邦画。不幸のどん底にいた主人公の女性が子連れの開業医と出会って結婚。まさにシンデレラのようだったが、、、。その後は予想ができない展開になってホラーじみた結末になっていた。ムーン。 評価 〇マイナス

「由宇子の天秤」

昨年9月に封切られた邦画。キネマ旬報のベストテンで第8位にランクされたので劇場再上映で観た。ユニークな題名で主人公由宇子の選択が想像される。ドキュメンタリー映像作家としてテレビの番組作りに携わっている主人公は、父の学習塾の手伝いもして生計を立てている。3年前の「女子高生いじめ殺人事件」を追っている中で熟生の高校生の妊娠を知ったことで、新たな決断を強いられることになる、、、。身近に起こりうる事柄に対して「自分ならどうするか?」と問われている気がした。評価 ◎

「クライシス」

2021年アメリカ映画。非依存性の鎮痛剤の新薬を巡って3つの話がそれぞれ進む。①新薬の安全性をチェックする博士 ②その売買を捜査しているGメン ③その薬で高校生の息子を失った母親 それらが微妙に交差しながら今のアメリカの社会問題を提起している。灰色の結末は仕方ないか?!  評価 ◎

「フレンチ・ディスパッチ」

新作洋画。この題名には「ザ・リバティ、カンサス・イヴニング・サン別冊」が続いていて、原題と同じく長いタイトルだ。物語の舞台はフランスの架空の町にある「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。映画&活字カルチャーへの讃歌、エスプリとセンスに満ち溢れた作品 ということだが、私にはさっぱりだった。残念。評価 △

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