2021年06月

「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」

邦画の新作で続編。副題にように殺人を禁じられている男が主人公。殺伐としたシーンもあるが根本的には喜劇タッチで作られている。冒頭と中盤とラストのアクションシーンは従来の日本映画のそれを超えていた。特にアパートでの多くの敵との攻防は凄くそれだけでも観る価値があった。前作は期待度が高かった分残念だったが、今回は期待度を下げたためか面白く観られた。 評価 〇プラス

「赤い闇 スターリンの冷たい大地で」

2019年のポーランド=イギリス映画。題名のように1930年代 第2時世界大戦前夜のヨーロッパで、理想の社会主義をアピールしていたソ連の実態を苦心して取材したイギリス人記者の実話に基づく映画。その実態を目の当たりにした彼の苦悩とジャーナリストとしての戦いを見せてくれた骨太の衝撃作だった。監督はポーランド出身の女性アグニゥシュカ・ホランド。評価 〇プラス

「人間の時間」

2018年の韓国映画。監督は惜しくも昨年末に亡くなった鬼才キム・ギドク。ある観光船が多くの観客を乗せて就航する。そこにはいろいろな韓国人が乗船していて、日本人カップルもいた。不穏な空気が流れていく中で突然船は異次元空間に迷い込む。食料不足を心配した乗客たちがサバイバルな戦いを始めてしまう。何とも不可思議なドラマで日本語も飛び交っていた。 評価 〇マイナス

 

「ライド・ライク・ア・ガール」

2019年オーストラリア映画。原題も同じ。オーストラリアの競馬界で最高の栄誉とされるメルボルンカップを女性騎手として初めて制した実話に基づいた作品。騎手の父親の元に生まれた兄弟たちが皆同様に育っていくのを見てきた末っ子のミシェルは、姉たちほどの能力がないと思っていた。落馬による重傷を負いながら、また男女の差別にも耐えながら見事に復活を遂げた感動のドラマだった。評価 ◎

「大綱引きの恋」

邦画の新作。何ともベタな題名だが、鹿児島県薩摩川内市に420年続くこの年中行事「大綱引き」を中心にそこに住む人々の愛しい生き方と恋愛を描いた日本映画ならではの味わいがある作品。2019年の秋にロケしている。監督は昨年3月末急死した佐々部 清。この映画が遺作になった。その意味でも感慨深かった。古き良き邦画の味わいがあった。広島市では7月1日までの公開。評価 ◎

「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」

2019年フランス映画。実際に起きた神父による数件の男子児童への性的虐待を告発したノンフィクション作品。鬼才フランソワ・オゾン監督が映画化した重厚な社会派ドラマ。大人になった男たちが幼い時の虐待のトラウマを抱えて今も悩んでいる事実は重い。その被害者たちをそれぞれ順に描いていた。予想とは違い展開が事実らしかった。ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞している。 評価 〇プラス

「ポップスター」

2018年のアメリカ映画。主役はナタリー・ポートマンで、ポスターなどの宣伝媒体から彼女がミュージシャンとして成功するまでの過程を描いた映画ということは伺える。が、冒頭ハイスクールでの乱射事件から彼女が生き残った被害者の一人で、長くその後遺症で悩んでいたことがわかる。その意味では異色な音楽映画だった。評価 〇

「名も無き世界のエンドロール」

今年1月末に劇場公開された邦画。この5月にWOWOWで放送された。短期間だったのはメジャー系の作品ではなかったからだろう。若手俳優の主演で最初はチャラい男たちの恋愛かと思ったら、壮絶な復讐劇だった。伏線の張り方とその回収が見事で満足した。俳優たちの演技力とそれを引き出した演出に感服した。評価 ◎

「ジョン・デロリアン」

2018年アメリカ映画。名車デロリアンの開発者であるジョン・デロリアンとFBI の情報屋との奇妙な友情を描いた異色の犯罪ドラマ。主役はデロリアンではなかった。原題は”Driven”。情報屋が自ら家族と自分を守るために、資金ぐりに窮するデロリアンに罠をかけるのがメインの内容。その意味では裏切られた気持ちがした。評価 〇マイナス

「ANNA/アナ」

2019年フランス映画。リュック・ベッソン監督によるスパイアクション。1990年ロシアでスカウトされてパリのモデル事務所に就職したアナ。しかし、彼女はロシアの諜報機関で過酷な訓練を受けた特A級のエージェントだった。非情な暗殺を繰り返しながらも自由な道を模索し始めた、、、、、。ベッソンならではのアイディアが詰まった映画で、息をつかせない展開に魅了された。 評価 ◎

ページ上部へ