2024年01月

「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」

1985年の松竹映画。シリーズ35作目。マドンナ役は樋口可南子。寅さんが長崎の離島にいた時に知り合った隠れキリシタンの末裔の女性。縁あって東京に出てきて寅さんと再会する。彼女の下宿先の下の住人の男(平田 満)との恋について、寅さんが指南して成就させる という狂言回し的な役割だった。評価 〇

「男はつらいよ 寅次郎真実一路」

1984年松竹映画。シリーズ34作目。マドンナ役は大原麗子さんで、2度目の登場となる。エリートサラリーマンの妻役。その証券マンと一杯飲み屋で知り合った寅さん。その後二人は境遇の違いからか妙に気が合うが、ある日その彼がストレスから行方不明になる。それを大原と捜しに行く、、、、。サラリーマンの悲哀を描いていた。評価 〇

「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎 」

1984年の松竹映画。シリーズ33作。マドンナ役は中原理恵(今どうしているのかな?) 北海道で仕事をしている寅さんが偶然出逢った若い女性で、理美容の仕事をしていた役だった。その後サーカスでバイク乗りをしている男(渡瀬恒彦)と上京して寅さんと再会する。やつれた姿をみて、男に別れるように諭す。その時寅は渡世人の顔になっていた。なかなかシリアスな話だった。この回から隣のタコ社長の娘役で、美保 純が登場していた。評価 〇

「赦し」

2023年の邦画。但し監督は外国人。少年犯罪の被害者と加害者の魂の救済をテーマにした法廷ドラマ。7年前に高校生の娘を殺され、その後離婚した元夫婦と、犯行当時未成年(同級の高校生)で、いま服役している加害者の女性が、再審の場で対峙することになる。その理由は、加害者が実は被害者にずっとイジメを受けていたことが前の裁判では判らなかった上での判決だった という事実が明らかになったためだった。なかなか難しいテーマだった。評価 〇

「シーフォーミー」

2021年カナダ映画。ストーリーはシンプル。視覚障碍者の若い女性が、ある時雪に閉ざされた豪邸の留守番のアルバイトに行く。そこで深夜に強盗団に襲われる。豪邸に隠された金庫の金が目的だった。女性は一人で、視覚障碍者用のアプリ(これが題名のシーフォーミー)を用いて強盗達に立ち向かう。いかにも白人の世界ならではの展開だった。 評価 〇

「ポトフ 美食家と料理人」

フランス映画。題名からしておいしそうな食べ物の話と想像できる。ただ題名の『ポトフ』に関しては観終わってやや疑問が残ったが。

忙しくいろいろな料理を作っている男女の様子から始まる。そして男は、仲間の男たちと5名でその料理をワインと共に食する。どれも素晴らしく見えた。時は19世紀の終わりのフランスの片田舎。社会が一応落ち着いている時代で、まだ電気はない。副邦題から男女二人の関係が推し測られる。その後二人は結婚するが、、。落ち着いた大人の映画だった。評価 〇プラス

「アクアマン 失われた王国」

アメリカ映画の新作。シリーズ第2作。海の王として、また人間界では普通の新米パパとして過ごしてきたアクアマンに新たな試練がやってくる。それは彼に恨みを持つ男が巨大な組織を作り、古代に封印された悪の権化と共にアクアマン一族を滅ぼそうとする。海の中での迫力あるバトルシーンは、やはり大きなスクリーンで観てよかった。内容はないようなものだが、、、。ハリウッドならではの超豪華さは、俳優を含めて見応えがあった。 評価 〇

「サン・セバスチャンへ、ようこそ」

2020年のアメリカ映画。ウディ・アレン監督&脚本。アメリカの中年男が主人公。ある日スペインのサン・セバスチャン映画祭に参加する映画業界の妻の仕事の関係で、同行する。妻の浮気を疑っていたが、現地では思わぬ事態が起こってきた。『Me Too」運動でウディ・アレンもその渦中にあり、最後の作品となるだろう。そのせいか?! あまり弾まなかったなあ。 評価 

「ファミリア」

2023年の邦画。昨年のこの時期(1月)に封切られた。陶器職人の父と海外で働く息子、そして在日ブラジル人の人々が織りなすヒューマンドラマ。父親を役所広司が演じている。やっとその父と息子の気持ちが通じ合えた直後、異国の地で息子はフィアンセと命を落とす。また、出稼ぎブラジル人たちに心ない日本のヤクザたちが様々な嫌がらせをしている。そんな中で主人公が起こした行動とは?! 新たな時代の家族の形を問うドラマだが、やや不完全燃焼だった。 評価 〇

「ソフト&クワイエット」

2022年のアメリカ映画。独立系。南部アメリカのプアホワイトの女性たちが、自分らの不遇をカラードの人々のせいだと考えていた。ある時ラテン系の姉妹とトラブルになる。妹を不慮の事故~ピーナッツによるアナフィラキシーショック~で殺して、さらにエスカレートする、、。偏見の果ての殺人という最悪な結果に身震いがするサスペンス。結末が印象的。全編ワンショットで撮ったという。原題も同じだが、違和感があった。評価 〇プラス

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