2020年06月

「アンノウン・ボディーズ」

2017年ベルギー映画。猟奇連続殺人事件を追う二人の刑事の話。6体の女性の首なし遺体が発見された。捜査しているうちに、その被害者たちの共通点を洗い出しながら、犯人の心理を読もうとするクライムサスペンスドラマ。従来のアメリカ映画とは一風変わった展開になるが、それはそれで新鮮だった。 評価 〇マイナス

「ランボー ラスト・ブラッド」

このシリーズの5作目で最終章。第1作から40年、前作からも12年経ている。主役のシルベスター・スタローンは70才を超えているがやはり存在感は凄い。メキシコ国境近くのアメリカの田舎の農場で余生を送っていたが、あることからメキシコのギャングたちと戦うことになる。彼の昔の戦士としての血が騒ぐ。もう今はこの手の映画は流行らないようだが、それでもアクションスターの面目躍如だった。評価 〇プラス

「ブレイム・ゲーム」

2019年ドイツ映画。邦題は? ドイツの連邦情報局のエージェントの活躍を見せるスパイ映画。あるテロ事件の裏に隠された巨大な陰謀に一人立ち向かう。その代償は大きかったが何とか破滅にはならなかった。ほろ苦いサスペンスアクション映画で、今も世界のどこかで起こっていることを再確認した。 評価 〇

「ペイン・アンド・グローリー」

2019年スペイン映画。全編スペイン語。原題も同じ。独特の感性と世界観で観客を魅了してきたペドロ・アルモドヴァル監督の新作。今回は母の死から4年、体調の悪さと相まって絶不調の当時の自分を表現した自伝的な内容。幼い時の母との生活を回顧し、それが50代の今の自分とどう結びついているかという内省的なストーリーで、前半のモヤモヤが最後に昇華されていくのが素晴らしかった。 評価 ◎

「隣の影」

2017年のアイスランド映画。アイスランドの映画は初めて観た。言葉も初めて聞いた気がする。隣り合う二つの家の間に大きな木が立っている。その持ち主ではない方が「影ができて日光浴ができない」という不満を皮切りに、両家の諍いが際限なくエスカレートしていく様をシニカルなユーモアと共に描いている。ホラーではないがなかなか厳しいものがあった。しかしどこでも起こる普遍的な問題でもあった。キーは飼い猫! 評価 〇プラス

「神と共に 第1章:罪と罰&第2章:因と縁」

2017年韓国映画。2部合わせて5時間弱の大作。韓国の人気アニメを実写化したスぺクタルファンタジー映画。人が死ぬとどこに行くのか? という東洋の黄泉の世界をテーマにしている。まずは火災現場で殉職した消防士が3人の冥界からの使者と共に、過酷な地獄巡りの旅に向かう。2部は1部から派生した更なる困難と共に3人の使者たちのお互いの因縁にも話が広がる。見ごたえはあったが、壮大すぎて大味になってしまったきらいもあった。 評価〇プラス

「見えない目撃者」

昨日と同じ題名だが、これは昨年劇場公開された邦画。昨日の中国映画をアレンジしているが、元々2011年の韓国映画「ブラインド」が基だった。粗筋はほぼ同様であるが、日本版では弟がミュージシャンでなかったこと、盲導犬が死ななかったこと、刑事二人がほぼ犬死にだったこと 犯人は警察関係者だったこと等が変えられていた。そのためトータル的にはやや下がった。評価 〇

「見えない目撃者」

2015年中国映画。自らの事故で弟を死なせた女性元警官が主人公。自分も中途失明者となり警察を辞めている。ある時連続女性殺人者との接点を持ち、刑事たちと犯人を追うサスペンスドラマ。途中目撃証言した若者や盲導犬の助けもあり、犯人からの追撃をかわしながら事件を解決に向かわせる。 評価 〇プラス

「ドッグマン」

2017年イタリア映画。題名は犬の調教をしている男のこと。実際に起こった殺人事件をモチーフにしたドラマ。寂れたイタリアの田舎の町で、しがない仕事をしている気弱な男(ドッグマン)が主人公。優柔不断なマルチェロだが、それなりに生活し、かわいい娘もいる。友人の中に粗野な大男がいて、彼がいつも町でトラブルを起こしている。マルチェロはひとり彼をかばっている。ある日その大男に強盗の片棒を担がされ、マルチェロだけが刑務所に入ってしまう。一年後出所したマルチェロの取った行動は、、、。陰気で暗いムードが漂う中で妙な味わいがある映画だった。 評価 〇プラス

 

 

 

「ストレンジ・アフェア」

2019年カナダ映画。日本劇場未公開作品。邦題のように『奇妙な出来事』って何? 5年間に死んだ兄の元彼女メリッサが妊娠10か月で訪ねてくる。メリッサが言うには死んだ兄ロニーの子供だという。ロニーの弟フィリップとその両親はロニーの思い出も忘れていないが、その真実を探ろうとする。そこには想定外の事柄が隠されていた、、、というサスペンスドラマ。凝った脚本で出演者も豪華だった。評価 〇プラス

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