院長コラム

「極限境界線 脱出までの18日間」

2023年韓国映画。2007年にアフガニスタンで起きた武装組織タリバンによる韓国人23人の拉致事件を題材にしたサスペンス映画。 無謀な行為で拉致された新興宗教の男女を救うために、エリート外交員と現地の工作員たちの決死の交渉の行方をスリリングに描いている。時にはユーモアを交えての攻防がよかった。 〇プラス

「シモーヌ フランスに最も愛された政治家」

2022年のフランス映画。すごい副邦題だ。女性初の欧州議会議長となったフランスの政治家:シモーヌ・ヴェイユの生涯を映画化している。ユダヤ人として生まれ、多くの迫害(その中にはアウシュヴィッツ収容所も体験している)を受けながらも、弱者の人権擁護のために終生戦い続けた信念を見せてくれた。映画のなかでは、その不屈の精神を支えた戦時中の壮絶な事実も映像化していた。 観MUSTの映画の1本だが、2時間21分はやや長すぎた。 評価 〇

「愛に乱暴」

新作邦画。変わった題名だが、原作は吉田修一の同名の小説。その長編をかなり脚色して1h45の映画にしたようだ。41歳の結婚8年目の主婦:桃子が主人公。子供のいない彼女は、義母の住んでいる土地の離れの一軒家に住んでいる。何不自由なく過ごしているようだが、夫との会話もなく無関心ぶりに少しの違和感を感じていた。飼い猫?の失踪や近所での不審火事件、隣人の不気味さなどからストレスを感じている。そんな時に夫から別れ話をいわれる。愛のいびつな衝動と暴走を緊迫感あふれるタッチで描いたヒューマンサスペンス。見ごたえがあった。 評価 〇プラス

「私の大嫌いな弟へ ブラザー&シスター」

2022年のフランス映画。 いかにもな題名で、ストーリーは予想通りではあるが、やはりそこはフランスらしい味付けがあった。著名な舞台俳優の姉と詩人の弟。さらにもう一人下に弟がいる。姉兄が互いにいがみ合ってもう長く疎遠になっている。町で偶然出会っても姉は拒否反応を起こす始末。ある時両親が事故にあって、再会せざるを得なくなるが、、、。やはり血は繋がっているのだなあ。 評価 〇

「私たちの声」

2022年の映画。各国の映画界で活躍している女性監督&女優による、女性を主人公に描いた7本の短編映画。かつてはオムニバス映画といっていた。それぞれ個性のある描き方で確かに今の女性たちがいた! 日本では呉 美保監督&杏主演で、シングルマザーの多忙な1週間を描いていて、最後はほんわかした。評価 〇プラス

「告発の前に」

2021年のフランス映画。性的暴力を巡る裁判をリアルに描いた社会派ドラマ。別居中のセレブの夫婦の息子(アメリカ留学から一時フランスに帰国していた)が、母の付き合っている男の娘を暴行した容疑で逮捕される。事実かどうか世間の関心がある中で、裁判が行われる。当然母と愛人との仲は壊れる。そして有罪となる。さらに数年後、真相があきらかになるが、、、。いかにもフランスらしい大人のサスペンスだったが、納得しがたかった。 評価 〇

「エッフェル塔~創造者の愛~」

2021年フランス映画。原題は” Eiffel”。あの有名なエッフェル塔を作った男ギュスターヴ・エッフェルの物語。様々な困難が立ちはだかる塔建設の舞台裏と、その偉業に秘められた切ない愛の彷徨を綴った人間ドラマ。見ごたえがあった。評価 〇プラス

「ウィ、シェフ」

2022年のフランス映画。腕のある女性シェフが主人公。あるレストランでオーナーシェフと対立して辞めてしまう。その後彼女がありついた仕事は、特別の子供たちとの触れ合いだった。そこは移民の少年たちが暮らす自立支援施設。人付き合いが苦手なショフと、彼女の調理の指導をうける子供たちが共に成長する姿を描いた一風変わった社会派コメディ。予想とは違った方向になったドラマで、少し面食らった。 評価 〇

「ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー」

2023年の邦画。昨日紹介した映画の続編。「1」が好評だったので、それに続いた。今回は個人企業の殺し屋との2対2の闘い。「1」ほどの衝撃はなかったが、それなりに面白く観られた。この夏「3」が劇場公開される。 評価 〇

「ベイビーわるきゅーれ」

2021年の邦画。若い女の子二人が主人公。彼女らは殺し屋だった。軽いノリで仕事をこなす様をコミカルに撮っている新感覚のドラマ。無名の俳優やスタッフが頑張っていた。アクションシーンも本当に素晴らしかった。 評価 〇プラス

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