2020年04月

「バルバラ セーヌの黒いバラ」

2017年のフランス映画。題名のように伝説のシャンソン歌手バルバラの半生を描いている。劇中で彼女の映画を作る過程をみせている という設定がユニーク。バルバラを演じた女優がセザール賞の主演女優賞を獲得している。しかしバルバラのことや彼女の歌を知らない者にとってはこの映画は興味外だった。評価 △

「おみおくり」

2018年の邦画。昨日に続いて「人の死」「最期」を扱った映画。かつて11年前に「おくりびと」という名作が作られたが、それとコンセプトは同じだ。女性納棺師:弥生(高島礼子)に弟子入りした亜衣(文音)が、様々な”おみおくり”の現場に立ち会う中で、自分の心の傷と向き合っていく というヒューマンドラマ。静かな感動を呼んだ。 評価 〇プラス

「ゆずりは」

2018年邦画。葬儀社のベテラン職員が遺族の心に寄り添う姿を中心に、新入社員や周囲の人間模様を描いたヒューマンドラマ。主役を物まねタレントのコロッケが本名の滝川広志の名前で真摯に演技している。題名は葬儀社の社長が良く口にしていた言葉から。評価 〇プラス

「さよならくちびる」

2019年の邦画。若い女性二人と男性一人の音楽をベースにした青春ドラマ。解散を決めたデュオグループがマネージャーを兼ねた男と共に解散ツアーを日本各地で行なう。インディーズでまだまだ売れてない二人であるが、意見の相違もあってこのツアー終了後別れることになっている。そのツアー中、これまでのいきさつや3人の関わり合いなどが判るが、次第にグループを組んだ最初の原点を思い出すようになる。小松菜奈、門脇 麦と成田 俊の3人がそれぞれ魅力的で歌や演奏も見事だった。楽曲も良かった。九州の映画サークルでは昨年の邦画第1位にしていた。 評価 ◎

「ボストン・ストロング」

2017年のアメリカ映画。副題に『ダメな僕だから英雄になれた』とあるように、普通の男性が主人公の実話に基づく話。2013年のボストンマラソンの会場で爆弾テロに遭い主人公のジェフは両足を失ってしまう。コストコに勤めていて、まずまずの勤務態度のどこにでもいる男だったが、一躍被害者として有名になる。身障者になってからの大変な時期に自暴自棄になりながらも彼の復帰を支えてくれたのは恋人と家族、そして友人たちだった。さすがアメリカ! 評価 〇プラス

「ファイナル・スコア」

2018年イギリス映画。原題も同じで、その由来はサッカー。満員のサッカースタジアムでの試合中に、そこに爆弾を仕掛けたテロリストたちに、偶然試合を見にきた元アメリカの海軍特殊部隊の主人公が立ち向かう超派手なアクション映画。ベタなよくあるストーリーだが、サッカー場の天井部分をバイクで走るなど、試合の緊張感と共に大変スリリングな展開がとても面白かった。B級アクション映画として満足した。 評価 ◎

「デイアンドナイト」

2019年の邦画。昨日の映画と同じく洋画と間違う題名だ。俳優の山田孝之が製作と脚本に参加した作品とか。大手企業の不正を告発した父親が、「村八分」に遭って自殺する。その息子:幸次が都会から帰郷して、父の死の真相を知ろうと動く。幸次は児童施設を運営する男:北村と知り合い、彼の仕事を手伝うことになる。それは昼は施設での調理だが、夜は多くの若者と共に車を盗んで海外に売るという闇の仕事だった。題名はそこからきているのだろう。幸次は故郷で長く過ごすうちに様々な裏社会の汚れた面をみることになる、、、。今の社会の暗い部分を見せてくれた。 評価 〇

「アウト&アウト」

2018年の邦画。人気漫画家が自分の本名(木内一裕)で書いた小説を自ら監督した映画。探偵事務所を営む元暴力団の幹部だった男(遠藤憲一)が、依頼先の住所で依頼人の遺体を発見することから起こる事件を追うストーリー。1940年代のアメリカの探偵もの~ハードボイルドの香りがする映画で、懐かしくもあった。7歳の訳あり少女と暮らす主人公 という設定がまた良かった。評価 〇プラス

『RBG  最強の85才」

2018年のアメリカ映画で、ドキュメント作品。原題もRBGで、その当時85才だった現役の最高裁判事 ルース・ベイダー・キンズバーグ女史の生涯を綴った映画。彼女は女性の地位向上と権利拡大のために常に戦ってきた稀代まれな法律家で、彼女のこれまでの足跡と素顔に迫っている。何より良き夫の理解があった。大変すばらしい女性 いや人間だ。観る価値も知る意義もあった。 評価 ◎

「こはく」

2019年の邦画。九州:長崎を舞台に、幼いころ父親に捨てられた兄弟が、成長してその父に会いに行く話。母とずっと暮らしてきた兄弟。兄はぐうたらで独身。弟は家業の工務店を継いでそれなりに大きくしていた。弟の妻の妊娠と母の死を経て、父を偶然見かけたことがきっかけで探しに行く。兄は「アキラ100%」が本名の大橋 彰で、弟は井浦 新が演じている。母は木内みどりさんが演じて彼女の遺作(?)になった。評価 〇マイナス

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