2022年08月

「コレクティブ 国家の嘘」

昨年のアカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネートされたルーマニアの映画。2015年のルーマニアにおいて火災に遭い、その後病院で亡くなった多くの人がずさんな病院での薬品が原因であることを突き止めた新聞記者の話。その奥には巨大な医療汚職がはびこっていた。凄い! 評価〇プラス

「バイオレンスアクション」

新作邦画。アイドルの橋本環奈主演。コミックが原作の犯罪ドラマ。若い専門学生が簿記2級を受けるために頑張っているが、アルバイトとして「悪」を退治する殺し屋という設定を飲めればいいのだろう。あまりに荒唐無稽なので頭で考えずに観るしかない。 評価 〇マイナス

「ブータン 山の教室」

2019年の映画。ブータンは「世界一幸せな国」というフレーズをよく耳にするが、その実態というか現実をみせてくれる映画。今年のアカデミー賞で国際長編賞にノミネートされた。首都に住む青年が山奥の村に新人教員として採用され、そこで過ごした1年の日々を綴っている。まず町から村までバスや徒歩で7日間かかるという驚き。本当に何もない村での素朴な生活。純粋な子どもたち。感動するかどうかは人それぞれだが、そこでも確かに人は生きている! 評価 〇プラス

 

「12番目の容疑者」

2019年の韓国映画。朝鮮戦争休戦直後のソウルの喫茶店を舞台に描く密室サスペンス劇。不審死をした詩人が通っていた喫茶店にある特殊組織の軍人(刑事?)が訪れる。その詩人の死の原因を調べるために、そこにいた人間を留め置いて尋問する。果たして真相は? ということだが、私が思っていた事態の結論で興ざめしてしまった。よって 評価は〇マイナス

「スイング・ステート」

2020年のアメリカ映画。題名は「揺れる州」のこと。アメリカの政党選挙の激戦州の一つウィスコンシン州において、田舎の町長選挙が大統領選挙のプロ集団による民主党と共和党による一大決戦に発展する様を描いたポリティカルコメディ。この手の映画はノレルか そうでないかに左右されるが、あまり面白くなかった。 評価 〇マイナス

「わたしは最悪。」

ノルウェーその他合作の映画。昨年のカンヌ国際映画祭で「女優賞」を獲得、今年のアメリカ・アカデミー賞でも国際長編賞にノミネートされた映画。30歳近くになっても自分の人生の進路が定まらない女性ユリアが主人公。意気投合した年上のアニメーターと同棲する。彼は家族を紹介したりして妻や母の立場を暗に勧めてくる。そんな時にパーティで知り合った若い男性と気持ちが通じ合う。二人の男の狭間で揺れ動くユリアの心情を驚きの映像で見せてくれる。ただ、どうしてもユリアの気持ちに寄り添えなかった。評価 〇

「モガディッシュ 脱出までの14日間」

2021年の韓国映画。アフリカのソマリアの首都モガディッシュが舞台。1990年末から起こった「ソマリア内戦」に、その地で活動していた韓国と北朝鮮の大使館員とその家族が巻き込まれてしまう。彼らはお互いに政治的には反目しあっていたのだが、生死を懸けた脱出劇に際して「人として」「同胞として」暗黙の協力をしあう。4台の車でイタリア大使館まで逃げ込むラストの攻防が凄い。実話に基づいた内容とか。やはり韓国映画は凄い。評価 ◎

「キャメラを止めるな!」

新作のフランス映画。題名やその映画のキャッチコピーから覚えている人も多いだろうが、4年前に大ヒットした邦画「カメラを止めるな!」のリメイクだ。それは300万円の製作費で何と30憶円の興行収入を記録した。今回はアカデミー賞で作品賞「アーチスト」や監督賞を獲得したフランスの監督がこの同じ題材で制作した。いかにもB級以下のテイストを持っているが、最後は不思議な感動(?!)があるのも同じだった。評価 〇

 

 

「ヒットマンズ・ハリケーン」

2021年の劇場未公開アメリカ映画。邦題(安易だなあ)のように嵐で孤立した老人の養護施設でのアクション作品。裁判中の重要証人が襲われ、ある施設に逃げ込む。そこで組織の人間と護衛官との闘いが起こる。典型なB級映画で特に何もなかった。評価 △

「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」

洋画の新作。このシリーズ(ジュラシック・パーク&J・ワールド)6作目にして一応最終作。一言で言って「こわおも」だった。恐竜たちとのバトルはとてもリアルで怖かったが、同時にアトラクションを見ているようで妙にワクワクして面白かった。観終わっての安堵感と後に残らない興奮を味わった。3DIMAXで堪能した。評価 ◎

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