2020年06月09日

「時の行路」

邦画の新作。マイナーな作品であるが、監督は定評のある神山征二郎氏で30作目になる。リーマンショックの2008年末、大手自動車メーカーの「派遣切り」で突如解雇された非正規社員たちが、組合に身を置きながら「不当解雇」の裁判を起こす。結果的には彼らの主張は通らず敗訴となる。仲間や家族に支えられた7年間を淡々と描きながら現在の日本の暗部を描いている。実話に基づく話のようだが、やはり現実は厳しかった。 観るべき映画である。 評価 〇

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