院長コラム

「映画 イチケイのカラス」

邦画の新作。題名のように少し前にテレビの連続ドラマで放送したものの映画化。偶然岡山の田舎町に飛ばされた主人公たち男女が、それぞれ裁判官と弁護士として二つの事件を扱ううちにその奥にある町全体の存亡まで引き出してしまうというストーリー。決して明るい話ではないが、地方の抱えている危うさを提示していた。評価 〇

「レンブラントは誰の手に」

2019年オランダ映画。邦題のように17世紀のオランダの画家レンブラントの作品に焦点を当てたドキュメンタリー映画。彼の絵に魅せられた人々が織りなす人間模様が垣間見られた。評価 〇

「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」

2021年の邦画。1998年の長野オリンピックのスキージャンプ団体で、金メダルを獲得した選手4名を陰で支えた25名のテストジャンパーたちの知られざる秘話を描いている。どこまでが事実か不明だが、主人公の男子選手とその家族の絆を中心にした視点は良かった。 評価 〇プラス

「失われた殺人の記憶」

2019年韓国映画。妻の殺人の容疑をかけられた男が、身の潔白を証明するため奔走するサスペンスドラマ。題名のように「本当に自分が殺したのか?」と自問自答しながら、当日酔っ払って記憶が定かでない状態から犯人捜しを始める。よくできた脚本ではあるが、後味がよくなかった。評価 〇マイナス

「SHE SAID/ シー・セッド  その名を暴け」

2022年の洋画。巷でずっと話題になっている#Me Too運動の発端にもなったアメリカ映画界を揺らがすNYタイムスの暴露記事の顛末を詳細に描いたドラマ。2人のミセスの記者の徹底的な取材によって明らかになった映画界の重鎮であるミラマックスの元社長:ハーヴェイ・ワインスタインの数十年に渡るセクハラ問題。俳優が演じているが、ほぼ実際を忠実に再現していた。これは観MUSTの映画だ。評価 ☆

 

「ベイビーわるきゅーれ」

2021年の邦画。女子高校生の殺し屋コンビが、社会に馴染もうと奮闘する青春ドラマ。といっても設定が無茶なので、もう画面を楽しむしかない。カラっとした内容というか、殺人に躊躇するでもなく、普通の仕事(バイト)感覚なのがある意味凄い。1対1のアクションは見応えあった。評価 〇

「非常宣言」

韓国映画の新作。ハワイに向かう飛行機において、ウィルスによる「バイオテロ」が起こる。その顛末を描いたサスペンスドラマ。一応想定内の展開ではあるが、脚本が素晴らしくて、いろいろな事象に納得しながら観た。特に政治的なことについてよく描かれていた。評価 ◎

「ドリーム・ホース」

2020年イギリス映画。原題も同じ。『夢の馬』の如く、イギリス・ウェールズの小さな村で、その日ぐらしをしていた村民たちが集って1頭の馬を購入し、競馬レースに懸ける実話に基づくストーリー。有名俳優は一人だけで、シンプルな作りだが、脇役たちが皆光っていて、気持ちよく観られた。小品の佳作。 評価 〇プラス

「ダ・ヴィンチは誰に微笑む」

2021年のフランス映画。レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の傑作とされる絵画を巡る一大騒動を綴ったドキュメンタリー作品。2017年一枚の絵が、史上最高額の4億5千万ドルで落札され大きな話題となったが、その顛末を見せてくれる。本物かどうかは、やはり藪の中だった。評価 〇

「マークスマン」

2021年のアメリカ映画。元海兵隊の狙撃手だった男が、麻薬カルテルから追われるメキシコ人の少年を国境から助け出してシカゴの親戚まで送り届ける という犯罪アクション映画。といっても派手なガンプレイなどはなくて、ロードムービー的な人間ドラマだった。評価 〇プラス

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