院長コラム

「ビー・ジーズ 栄光の軌跡」

2020年アメリカ映画。有名な音楽グループ ギブ3兄弟のビー・ジーズのドキュメンタリー映画。幼少の時からデビューした1960年代以降の彼らの軌跡を追っている。二つのピークがあった。栄光だけでなく挫折も見せてくれていた。彼らとソロでデビューしたアンディのうち3名はもうこの世にいない。深い感慨があった。評価 〇

「あのこと」

2021年フランス映画。昨年のヴェネチア国際映画祭で最高の金獅子賞を獲得した作品。1960年頃のフランス大学生のアンヌは予期せぬ妊娠に狼狽する。中絶が違法だった時、彼女は一人でどうするかを苦悩しながら模索する、、、。そういう時代だったのだなあ。邦題には?? フライヤーで「あなたは彼女を、体験する」とあったが、まさにその通りだった。 評価 〇

「ジョゼと虎と魚たち」

2020年の韓国映画。同名の作品は、日本では2003年田辺聖子の原作を映画化していて、なかなかの出来だった。今回は設定も含めてすべて韓国でのものになっていた。コンセプトは同じでも、こうも印象がちがうのか という驚きがあった。体の不自由な女性とよき大学生のラブストーリー。評価 〇プラス

「ナワリヌイ」

2022年のドキュメンタリー映画。ロシア反体制派の活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の闘いを追っている。2020年8月の彼への暗殺未遂事件を中心に、そこから生還した彼が自ら事件の真相とロシア政府の闇を暴いていくのが衝撃的だ。さらにその後、ロシアに戻って刑務所に収監されて、この映画は終わる。まだまだ先が読めない展開に注目していきたい。 評価 〇プラス

「ローグ・アサシン」

2007年のアメリカ映画。意味不明の邦題だが、原題は”War”でこれまた❓だ。伝説的な殺し屋”ローグ”に東洋系の相棒とその一家を殺されたFBI捜査官が主人公。数年後、再び動き出した”ローグ”に対して、復讐の気持ちで臨むが、、、、、。最後は予想外の展開になってサプライズを感じた。 評価 〇プラス

「ケイコ 目を澄ませて」

新作邦画。聾唖者の女性がボクシングに打ち込む姿を淡々と描いている。実話に基づく話でプロデビューしてからの戦績もその通りだった。ボクサーの役造りは大変だが、主人公の岸井ゆきのは実によくやっていた。それだけでこの映画の価値がある。100分弱と短いため、もう少し先の未来が見たかったのは贅沢かな? 題名にやや違和感あり。評価 〇プラス

「かがみの孤城」

新作邦画アニメ。原作は2018年本屋大賞を受賞した辻村深月さんの小説。高校生の主人公「こころ」が高校に入ってのイジメから不登校になる。その後不思議なことがおこり、同じような高校生6名と共にお昼だけある孤島の城に行くようになる、、、。ファンタジーと現実のイジメ問題をうまく融合させていて、生身の実写では辛い話をアニメならではのテイストにしていた。評価 〇

「ボス・ベイビー」

2017年のアメリカ映画。中身はおっさんの赤ちゃんが騒動を巻き起こすアニメ作品。7歳の少年ティムの家に弟としてやってきたベイビーは、ある任務を持っていた、、、、。痛快アクションコメディ。アイディアがユニークで素晴らしかった。 評価 〇プラス

「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」

2012年のアメリカ映画。ドキュメンタリー作品。題名のように、革新的な配役方法を編み出したキャスティングの先駆者:マリオン・ドハティを取り上げた映画。大物映画人らの証言を交えて、彼女の功績とその知られざる仕事の内容を見せてくれた。映画の歴史として重要な作品だった。 評価 〇プラス

「Dr.コトー診療所」

2003年と2006年にテレビで放送された連続ドラマの後日談(現在)を語った初劇場版。当時のキャストが出ているのが懐かしいし、中島みゆきさんの主題歌が聴けるのも嬉しい。物語はそれぞれ今も島で生きていて、様々な日常の中で命を守るということをみせてくれる。さらに個人の犠牲の上で成り立っている医療の現場の厳しさも述べられていた。評価 〇プラス

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