院長コラム

プアン 友だちと呼ばせて」

2021年タイ映画。タイとアメリカ・ニューヨークが舞台。一人の若者ウードが白血病に侵され、友人のボスと共に彼のこれまでの人生でやり残した後始末をするある種のロードムービー。それは借りた物の返却だったり、前の別れの時に言い残したことだったりしていた。そして最後に、ボスに語ったことは、、、、。二人の友情が織りなす感動作で、青春ものとしても観る価値があった。評価 ◎プラス

「沈黙の艦隊」

新作邦画。私でも知っているかわぐちかいじ氏の同名の長編漫画の実写。あの長編を2時間弱の映画にどうまとめるのか? と思ったら、本編はその序章だった! アメリカの原子力潜水艦を乗っ取り、「やまと」国を宣言した海江田艦長とそのクルーの行動を、緊張感を持って観せている。 最終まであとどのくらいかかるのかな?  評価 〇

「VETERAN ヴェテラン・リベンジ」

2022年のイギリス映画。邦題のように人生のヴェテランである老人たちが起こす復讐劇。元特殊部隊にいた男が主人公。彼は戦地での戦闘でトラウマを抱えていた。ロンドンに戻った彼をかつての軍人で、今は引退した老人たちが迎えてくれた。そんな時にその一人が町を牛耳っているギャングとの諍いで殺される。その復讐を果たすために彼らが立ち上がる。よくあるパターンだが、老獪な知恵のある年寄りというのがユニークだった。 評価 〇プラス

「宮松と山下」

2022年の邦画。題名として変わっているし、監督に3人の名前が連ねてある。映像監督集団『5月』の長編デビュー作とのことだ。京都の映画撮影所で「切られ役」のエキストラとしてバイトしている中年の男(香川照之)が主人公。彼はどうも記憶を失っているようだ。そんな時東京で昔共にタクシー運転手をしていた男が訪ねてくる。身元が判明して東京に戻った主人公だが、やはり記憶喪失の痛手は大きかった、、、、。魅力のある脚本ではなかった。 評価 〇マイナス

「BAD LANDS バッドランズ」

新作邦画。大阪で特殊詐欺を行っている姉弟が主人公だが、本筋はそこから離れていく。姉の悪い仕事の元締め(上司?)の金を、弟が訳あって盗もうとしたことから思わぬ展開になっていく。そこに金の匂いを嗅ぎつけた男女や、元締めの仲間、さらに警察までが絡んでくるクライムサスペンス映画。群像劇が得意な監督なので、それらで混乱することはなかった。主演の安藤サクラ、脇の宇崎竜童が特に素晴らしかった。評価 〇プラス

「ノースマン 導かれし復讐者」

2021年アメリカ映画。北欧の神話やバイキング伝説を基に描いたバイオレンス活劇。叔父に父を殺され、母を拉致された若い王子が、復讐と母の奪還を胸に、苦難の道を進む。奴隷にまで身を落として叔父一家に近づき、遂に復讐を果たすが、その先に見たものは、、、。暗くて寒い北欧の気候が骨身に染みる寒々とした映画だった。評価 〇

「ジョン・ウィック  コンセクエンス」

新作洋画。シリーズ4作目で最終章(!?) 一度引退した主人公の元殺し屋ジョン・ウィックが、訳あって組織に反旗を翻す。生きるために様々な術を用いて逃げる。今回は大阪、ベルリンそしてパリでの攻防をみせてくれる。相変わらずのスーパーアクションで、一体何人殺したのだろう。かつての旧友たちもジョンを応援していた。最後は意味深だった。全米で大ヒットしているので、復活もあるかな? 評価 〇

「ドント・ウォーリー・ダーリン」

2022年のアメリカ映画。 題名では甘いムードの映画かな? と想像されるが、前半はそのとおりだった。理想を追求した郊外の完璧な町で、夫と二人幸せな新婚生活を送っていたカップルが、ある事件を発端に、その街の奥に隠された秘密を知るようになる。サスペンスホラーで、ラストは??だった。残念。評価 〇マイナス

「ザ・メイヤー 特別市民」

2017年の韓国映画。ソウル市の市長選挙を巡る争いを描いたポリティック映画。史上初の3選を目指す現職の市長が主人公。あらゆる手を使って対立候補への妨害工作を行う彼の独善的な政治手腕に、危機感と圧倒的迫力を見た。さもありそうな人間臭さの先にあるものは、、、。 題名の邦題に疑問があるが、前半だけでは弱いしな。 評価 〇プラス

「封印された入り江」

2020年のイギリス映画。意味深の邦題だ。原題は『沈黙の湾』で、これまた映画の内容はうかがい知れない。若いカップルが主人公。双子の女子がいて、男の赤ん坊が生まれ、順風満帆のように見えたが、突然妻が子供たちを連れて出て行ってしまう。その原因と彼らの行方を追う夫は、妻の過去と病気を知る。そして、、、というサスペンス映画。日本劇場未公開映画で、なかなか集客が難しいと感じた。評価 〇マイナス

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