院長コラム

「ステラ SEOUL MISSION」

2022年韓国映画。廃車寸前の1980年代の韓国製の大衆車”ステラ”で、スーパーカーを追跡する羽目になった男が繰り広げるドタバタ劇。その車は密輸に関してヤクザが絡んでいた代物だった。コミカルな味付けで気楽に観られたカーアクション映画。これまでの韓国映画とは異なる作風がユニークだった。評価 〇プラス

「哀しき獣」

2010年の韓国映画。少し古いが、それだから韓国映画の元気の源がわかる。借金を抱えるタクシー運転手が主人公。返済を迫られて、中国へ行ってある男を殺害する仕事を請け負う。その男のアジトに忍んで待っていると、別の男がターゲットを殺害する。その濡れ衣を負いながら、ヤクザと警察の双方から脱げる羽目になるというバイオレンスアクション。邦題が切ない。 評価 〇プラス

「CHASE/チェイス 猛追」

2022年のアメリカ映画。 離婚寸前の夫婦が主人公。妻を実家に送る前にガソリンスタンドに寄ったところ、妻の姿が突然消える。何者かに拉致されたようだが、夫の狂言と間違えられる。そんな中で妻が防犯カメラに映っていたのを手掛かりに夫は後を追う。思わぬ展開になり、最後は銃撃戦にまで。巻き込まれ型のサスペンスアクション映画。 評価 〇

「そばかす」

2022年の邦画。恋愛や結婚とは無縁の30歳の女性が主人公。そのことでの様々な軋轢に屈せずに、自分の思うがままに生きている。周囲と向き合いながら自分のアイデンティティや幸せとは何かを見出していく姿が、今風だった。題名は本人の名前からきていた愛称。 評価 〇プラス

「ミステリと言う勿れ」

新作邦画。昨年の1月に連続テレビ放送で話題になったドラマの映画化。広島が舞台ということでも注目していた。結論からいうとがっかりだ。映画の冒頭の広島市内、終盤の宮島の赤い大鳥居付近(いつ撮影したのか?)とラストのJR東広島駅だけしかロケしていないのじゃないかな? ストーリーもなぞ解きもイマイチだった。もう20分短くして欲しかった。それにしてもこの連休に封切っての観客動員の数の多さには驚いた。評価 〇

「L.A.コールドケース」

2018年のアメリカ映画。 ジョニー・デップ主演で、1週間前にブラック・スキャンダル」のことを書いたが、その3年後今度はリタイアした元刑事が18年前に未解決になった殺人事件を記者と共に追う という内容。邦題には納得。ただ、この映画全く話題にならなかったように、あまり面白くなかった。残念。 評価 

「ガンズ・アンド・キラーズ」

2023年のアメリカ映画。日本劇場未公開の異色西部劇。元殺し屋の男(ニコラス・ケイジ)が妻を娶り田舎で暮らしていた。昔殺害した者の息子が成長して、主人公の妻を惨殺する。敵討ちとお尋ね者たちの賞金稼ぎのため、娘と共に旅に出る。結局仇も自分も死んでしまい、賞金と娘が残る。 評価 〇プラス

「死ぬまでにしたい10のこと」

2003年のカナダ映画。貧しい2児の23歳の母親が主人公。掃除のバイトをしながら家計を助けている。ある日進行がんの宣告を受け余命2ヶ月と知った彼女の行動とは?! 邦題のように「10の達成事項」をノートに記して、それを実行する、、、。残り僅かな時間を前向きに生きる人間ドラマ。インパクトのある題名で、心に残っている映画だ。この主演女優サラ・ポーリーは、いま監督としても頑張っている。評価 〇プラス

「ボイリング・ポイント/沸騰」

2021年イギリス映画。ロンドンの高級レストランを舞台に、次々と起こるトラブルに翻弄されるオーナーシェフと従業員たちの姿を描く群像劇。何より驚異的な長廻し撮影のワンカット映像は臨場感があった。ストーリーは粗いが、レストランの裏側を細かく見せていた。評価 〇プラス

「狎鴎亭(アックジョン)スターダム」

韓国映画の新作。ソウルで有名な美容整形の町:狎鴎亭を舞台に、医師免許停止中の凄腕の美容整形外科医師と得体のしれない男(マ・ドンソク)が組んでのドタバタ劇。美容整形業界の裏側とそれにかかわる男女の思惑をコメディタッチで描いている。ただ、私の贔屓のマ・ドンソクの魅力があまり発揮されていなかった。残念。 評価 〇

ページ上部へ