院長コラム

「僕はイエス様が嫌い」

2019年の邦画。外国の国際映画祭で最優秀新人監督賞を受賞した奥山大史監督の長編デビュー作品。ミッション系の小学校に転校してきた少年が主人公。引っ込み思案の彼の元に小さなイエス様が現れ、彼をじっと見守るようになる。そのうちに一人親友ができる。楽しい学園生活を過ごしていたが、その友人が事故で死んでしまう。少年は学校で弔辞を読むことになるが、そこに現れた小さなイエス様を彼は叩き潰してしまう、、、、。少年の深い悲しみがよくわかるシーンだ。そこに奥山監督の意図が感じられた。評価 〇プラス

「「女の機嫌の直し方」

2019年の邦画。基はベストセラー小説。結婚式場でアルバイトをしている理系の女子大生が、結婚披露宴で起こる様々な出来事を見事に解決していく というストーリー。人生の晴れ舞台の裏ではあのようなことも多々起こっているのだろうなあ と察してしまった。出来過ぎの感はあるが、そこはそれでコメディとして楽しませてもらった。評価 〇プラス

「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」

ウディ・アレン監督の新作。こうして彼の映画が日本で(広島で)観られるのは嬉しい。85歳になって、また近年のセクハラ問題等渦中での映画撮影と公開までの道のりは大変だったようだ。また出演者からも「出なければ良かった」発言などもあった。映画の内容は題名の如くで、他愛のない若者の恋愛事情を描いているが、随所にアレン監督らしい軽妙なモダンさがあり、それなりに楽しめた。 評価〇プラス

「コナン・ザ・バーバリアン」

2011年のアメリカ映画。かつてアーノルド・シュワルツェネッガーの出世作として作られたことがあったが、これはそのリメイク作品。いつの時代か不明だが、妖術が支配している古代に部族間の権力争いに負けて家族を惨殺されたコナン少年が成長して、その強敵を倒すストーリー。冒険活劇映画としては、問答無用に楽しめた。主役は肉体派俳優ジェイソン・モモア。シンプルに面白かった。時にはこのような映画もよい。 評価 〇プラス

「僕に、会いたかった」

2019年の邦画。へんてこな意味深な題名だ。島根の隠岐島を舞台に、記憶を失くした青年が母や周囲の人々との交流を通して再生していくストーリー。EXILEのTAKAHIROが主演している。記憶を失くした裏には悲しい事実があった。なかなかシリアスな話で、監督は島根県で多く撮っている錦織良成氏。評価 〇

「ガリーボーイ」

2019年インド映画。インドで活躍するアーティストシンガー:ネイジーの実話を基に描いた青春サクセスストーリー。スラムで生まれて育った青年が、ラッパーとの出会いにより自らも歌手を目指して精進する。そこに家族との関係や恋愛、友情なども織り込んでいる。2時間半と長いが、それなりに興味深く見られた。インドに根ずくカースト制度の影響も色濃く感じられた。 評価 〇

「MOTHER  マザー」

邦画の新作で長澤まさみ主演。自己中心的な女性がシングルマザーとなり、家族や周囲の人々に迷惑をかけながらも、生活費(というよりも自分の遊興費)のために息子を出しにして生きている。つまらない彼氏もできて、さらにどん底になるが、それでも母と息子の関係(強依存)は続く。そして悲劇が、、、。それで一応の決着になるが、今後が心配だ。緊張感のある映画で辛いけれど観る価値はあった。評価 〇プラス

「ベン・ハー」

1959年の映画が有名だが、これは2016年にリメイクされたアメリカ映画。本場では散々な結果になり、日本でも劇場公開がされなかったようだ。内容は元と全く同じもので、いくらCGを用いても、やはり小ぶりだった感は否めない。でもこの映画だけ見るとそれなりに楽しめると思う。ラストを変えていたことは良かったかな? 評価 〇プラス

「セラヴィ!」

2017年フランス映画。本国で大ヒットしたコメディ。主人公は引退を考えている中年のベテラン ウェディング・プランナー。ある日17世紀のお城を舞台にした豪華絢爛な結婚式の依頼が舞い込んだ。彼はいつもどおり式を成功させようと完璧な準備をしたはずだったが、偶然そこに集まったスタッフは皆訳ありの問題者ばかりだった、、、、。自分の今後も含めて悩み多い中で式は始まった。ハラハラドキドキの展開に前半はいらだつが、さすがラストはハッピーな気持ちになった。 評価 ◎

「岬の兄妹」

昨年の邦画で問題作。社会の底辺で生きる兄と妹の不器用な生き方と過酷な運命を描いている。仕事を切られ無職になった兄は精神薄弱者の妹に春をひさぐ行為をさせる羽目になるが、、、、。時に笑えないユーモアがあり、余計につらい現実を感じた。評価 〇

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