院長コラム

「コンフィデンスマンJP ロマンス編」

昨年公開の邦画。テレビシリーズの劇場版。香港を舞台に、そこでマフィアの女帝が持つといわれる大きな宝石を狙う主人公たち(長澤まさみ、東出昌大、小日向文世ら)の前にかつての同僚であり恋人だった男(三浦春馬)が現れることからの一騒動。観客はどこまで騙されるか というのが主題なので、気持ちよく騙されたら評価はあがるだろう。私は一応騙されました。 評価 〇

「大脱出2」

前作から5年後の2018年の映画。シルベスター・スタローン主演。続編だがコンセプト、すなわち脱獄不可能と思われる牢獄からの脱出劇 という点では同様。さらに今回はコンピュータ制御による難攻不落の場所だったが、、、。中国の資本が入るとどうも雰囲気が変わってしまい、面白さも半減だった。評価 〇マイナス

「ベン・イズ・バック」

2018年のアメリカ映画。原題も同様。幼い子供でも分かる英語だ。『ベンがかえっている』。主人公は母親役のジュリア・ロバーツ。彼女の息子ベンがクリスマスイヴに自宅に帰ってくる。彼は薬物中毒の療養のために施設にいるはずで、外出許可も出ていない。母ホリーを始め家族は一応歓迎するが、不安を持ちながらベンを懐疑的にみている。周囲の者たちも同様。彼を本当に守っているのは母親だけだった。アメリカの負の現状を見せてくれるシリアスなドラマ。ただ悲惨なばかりではなくて、一縷の救いもあった。評価 〇プラス

「大脱出」

2013年のアメリカ映画。シルベスタ―・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガーの2大アクション俳優が共演したことで話題になった。脱獄不可能といわれた監獄を脱出するプロの危機管理組織のメンバーがS・スタローンで、彼が新たな任務を行う。そこはさらに高度なセキュリーティが設けられていた。謎の男(シュワちゃん)の助けを借りて脱獄に挑む。監獄が船で、洋上からの脱出というのがミソ。楽しめた。 評価 〇プラス

「冬時間のパリ」

2018年のフランス映画。邦題のように冬のパリを舞台に、そこに住む中年に近い二組の男女の生き方を見せている。一組は出版社で編集を担当しているアランとテレビ女優の妻セレナ。もう一組は最近私小説を書いた作家のレオナールと政治家の秘書をしている妻ヴァレリー。実はセレナとレオナールが浮気をしている。迷える男女の愛の行方を洗練された(?)会話のオンパレードでつづっていた。新しい感覚のドラマだが、ちと眠たかった。 評価 〇

「死体が消えた夜」

2018年韓国映画。題名が導入部を表している。ホラーかと思ったら、サスペンスで復讐劇でもあった。妻を開発中の新薬で毒殺した大学教授と不倫中の若い大学女子、そして不良主任刑事が絡む。その裏に隠されたこととは?! 非常に面白かった。観るべし! 評価 ◎

「インスタントファミリー」

2018年のアメリカ映画。邦題には『本当の家族見つけました』が付いている。子供に恵まれなかった白人の夫婦がスペイン系の子供を養子に迎えることからの奮闘ドラマ。最初は幼い子供を一人養子にしようと考えたが、15歳の長女を含んだ弟妹の3名を引き取りことになる。3倍大変になるが、その分楽しみも増える という人生喜劇。アメリカの養子縁組のシステムもわかって、前向きな様子がよく分かった。 評価 〇プラス

「天空の城 ラピュタ」

ご存じスタジオジブリ映画。1986年の宮崎 駿監督作品。34年前のアニメで古さを感じさせるが、内容的には凄い!の一言だ。伝説の浮島:ラピュタを巡る人間の欲と野望の下での争いを描いた痛快娯楽冒険活劇。改めて宮崎監督の発想の豊かさと人類への警鐘の気持ちを感じた。2時間を超える長さで子供向きではないが、やはり一度は見ておきたい映画だ。 評価 ◎

「希望の灯り」

2018年のドイツ映画。元受刑者が大型スーパーに勤めることから映画が始まる。その男性が主人公。孤独な彼だが、真面目な仕事ぶりで仲間もできる。訳ありの人妻とも交流ができるが、、、。寡黙で台詞が極端に少ないが、それはそれでいい味を醸し出していた。日常生活の中で普通に生きるということの難しさとその意義を静かに問っていた。評価 〇プラス

「弥生、三月 君を愛した30年」

邦画の新作。題名のように高校1年からの長い男女の関係を、ある年の3月のある日を綴った作品。1986年3月の出会いから、1988年3月の卒業、その後お互いの結婚によるブランクと再会。その間には共通の同級生サクラの墓参り、そして2011年3月の東日本大震災による被害もあった。ラストは2020年3月 50歳になった二人への生前のサクラからのテープでのメッセージ。 抒情的に流れている感が強く、優柔不断な二人に共感はできなかった。 評価 〇

 

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