2024年01月

「Sweet Rain 死神の精度」

2008年の邦画。原作は伊坂幸太郎の短編小説。 死神が犬と共に現れ、ターゲットの女性の死の決定をする。3部作になっていて、それぞれが雨の中で進行する。それが最後の章になって、繋がっていることがわかる という映画ならではの展開。観終わった後で、もう一度振り返って最初から思い出していく楽しさがあった。 15年前に劇場で観て、その年の第3位にしているほど気に入った映画だ。評価 ◎

「紀元前1万年」

2008年のアメリカ映画。人類がまだまだ未開の民だった頃の時代。マンモスがいた。それを狩猟することで力を見せていた山の民たちが主人公。ある時馬に乗った別の部族に仲間が拉致されてしまう。それを救うべき旅をする若者の話。ある種のファンタジーがあった。評価 〇プラス

「65/シックスティ・ファイヴ」

2023年のアメリカ映画。太古の地球に不時着した男の運命を描いたSF ミステリー。題名は6500万年前を表している。そのような時代に今よりも進んだ文明の宇宙人がいたとは?! まあ空想科学SFだから、容認して映画に臨むしかないのかな? 宇宙船の事故で見知らぬ星に不時着したのは主人公の男と少女だった。二人が、どう猛な恐竜たちの恐怖と隕石が落下する危機が迫る中、地球を脱出するストーリー。特に目新しいものはなかった。評価 〇

「オマージュ」

2021年の韓国映画。題名が良い。韓国の映画業界を舞台に描いた人間ドラマ。スランプ中の女性監督が、1960年代の女性監督の映画を修復することになった。その過程で様々な人と出会い、自らの人生を見つめ直していく。ジワっとする感じで、ゆっくり気持ちが醸造されていく様が素晴らしかった。アート系の韓国映画も素晴らしい。評価 ◎

「カラオケ行こ!」

新作邦画。若いヤクザが歌の指導を中学生に依頼するというのが骨子。その歌は組長の前で披露して、最低だと刺青の罰があるという。選ばれた中3の少年は合唱部の部長で、声変わりのことで悩んでいた。そんな二人がカラオケ店でレッスンをする。元々青年コミックが原作で、映像ではそれ以上のプラスアルファは感じられなかった。手堅い演出ではあるが。  評価 〇

「丘の上の本屋さん」

2021年のイタリア映画。題名のようにイタリアの田舎の町で本屋を営んでいる老店主が主人公。老人と町の人々との関り、特に貧しい移民の少年との交流が心温まる。年齢や国籍を超えて絆を育んでいく様が綴られているが、特に何も起きないのが良いのかどうか? 劇場での予告編では、黒柳徹子さんがナレーションをしていた。 評価 〇

「一度死んでみた」

2020年の邦画。封切り時劇場で観たのだが、印象が薄かった。半分寝ていたせいだろう。今回自宅で鑑賞したが、コメディとして上手くできていて、大いに笑えた。見直した。父親(堤 真一)と反目している女子大生(広瀬すず)が、いつも父に「死んでくれ」と悪態をついていた。会社の社長であるその父が「死んだ」との情報が入る。実は1日だけ仮死状態になる薬を開発中で、その実験に自ら志願したためのことだった。ただそれに対してのドタバタが起こる騒動をコミカルに描いている。 評価 〇プラス

「search/#サーチ2」

2023年のアメリカ映画。斬新なアイディアでヒットしたサスペンスシリーズの第2弾。海外旅行にボーイフレンドと行って行方不明になった母を、SNSを駆使して探すうちに、その裏に隠された事実を突き止める高校生の娘の姿をスリリングに描いている。予想とは違う展開に驚いた。評価 〇プラス

「花腐し」

新作邦画。『はなくたし』と読む。男女の心中、それぞれの通夜の席から始まる。現在形はモノクロで、過去の経過はカラーでみせてくれる。心中した女(売れない女優)が20歳ころに付き合った男(柄本 佑)と 死ぬ間際の32歳まで同棲していた男(綾野 剛)が偶然知り合ってそれぞれ語りだす。そして最後に同じ女性だったことが判る という骨子で、ほろ苦い青春を見せてくれた。どぎついシーンもあるが、妙に心に残る映画だった。評価 〇プラス

「マエストロ:その音楽と愛と」

新作アメリカ映画。主人公はアメリカの偉大な音楽家~指揮者&作曲家~レナード・バーンスタイン(1918~1990年)の半生を描いている。但し彼のことを知らない者にとっては不親切な映画だった。突然の指揮依頼から彼がビッグになる様と私生活のことを見せてくれるが、ある程度の知識がないと変なユダヤ系の男としか見えなかったかもしれない。結局ヘビースモーカーだったことが死期を早めた。 評価 〇マイナス

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