院長コラム

「ターミネーター ニュー・フェイト」

この「ターミネーター」映画も何本作られただろうか? 第1作のド派手なアクションと創造性は衝撃的だった。あれでジェームズ・キャメロン監督と主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは共にブレイクした。今回はその第1作目の主人公二人(サラ・コナーとT-800)が復活し、さならるスケールで描いたアクション映画。それなりに懐かしく満足できた。評価 〇プラス

「マチネの終わりに」

邦画。中年の男女の恋を描いている。イケメンの男女が主人公で、ロケーションも日本国内だけでなくパリやニューヨークにも及ぶ。天才ギタリストの男と国際ジャーナリストの女性が出会うべきして出会う 、、、というストーリー。携帯電話(スマホ)の小道具の使い方も全編流れるギターの音楽もツボにはまっていた。後は観客側の問題だろう。評価 〇プラス

「閉鎖病棟 -それぞれの朝ー」

医師でもある作家の原作本をベテラン監督が映画化している。精神病院にいる3人の男女が中心だが、その他の入院患者もいろいろと描かれている。パニック発作を起こす若者、義父に暴行されていた少女、そして死刑執行で死ねなかった車いすの老人。彼らの過去と現在の状況を見据えながら、それでも未来はあるのか? というテーマを静かに語っている。正解はないのだが、それでも「人は生き続けなければならない」ことが重要だ。評価 ◎

「ジェミニマン」

アカデミー賞監督のアン・リー&人気俳優ウィル・スミスの新作。題名のように、主人公の敏腕スナイパーが、自分と同じ能力を持つ若者に狙われる。若者は自分のクローン人間だった。そこからの話の展開が何だか変に凝りすぎでついていけなかった。アクションシーンはCGを駆使して凄いものがあったのに、、、。残念だ。 評価 △

「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」

2018年のロシア映画。第2次世界大戦下の戦地が舞台。前半はソ連の戦車1台がナチスドイツの戦車軍団と戦う。そこで捕虜になったソ連の戦車士官が兵士3名とポンコツになった戦車T-34を操って脱出する話。かつての活劇風のノリで、笑いあり、恋あり、そして仲間の友情あり。戦闘の迫力も半端なく、特に砲弾の軌道描写には驚いた。評論家たちの評判が良いのも納得! 評価 ◎

「デス・ウィッシュ」

2018年アメリカ映画。45年前の映画のリメイクということだが、あまり関係ない。今の時代に沿った復讐劇。シカゴで病院の外科医として活躍していた主人公ポールだが、ある日妻と娘が自宅で強盗3名に襲われる。妻は死に娘も重症を負う。警察の捜査が進まないことに憤りを感じたポールは独自に犯人たちを追う。ブルース・ウィリスの久しぶりの登場で彼らしい役どころを演じていた。ラストも許せる展開となっていた。評価 〇

「チューリップ・フィーバー」

2017年のアメリカ映画。副邦題に『肖像画に秘めた愛』とある。17世紀のオランダが舞台で、題名の如くチューリップの球根が投機として高値で取引をしていた時代。その時の民衆の興奮とフィルメールのような画家がいて男女の恋も芽生えたこともあっただろうという世俗の世界観を描いた小説の映画化。予想を超えた展開で楽しめた。 評価 〇プラス

「ゲーム・ナイト」

2018年のアメリカ映画。友人たちと自宅で他愛のないゲームを楽しんでいた主人公夫婦が主人公。その時ゲームの主催者だった兄が突然覆面の男たちに拉致されてしまう。それもゲームの一環だと誤解した参加者たちのドタバタアクションコメディ。時にはこのような映画もいいかな? 日本劇場未公開作品。評価 〇

「ダリダ 甘い囁き」

1960年代から活躍したフランスの歌手の半生を描いた映画。いくら有名になっても、また裕福になっても、女性としての幸せを求め続けた彼女の生き方に今なら世間も認めるだろう。時代に翻弄された とも言えよう。54歳での自死はあまりに悲しい。我々が一番知っている歌は、アラン・ドロンとの共演の ♪甘い囁き♪ だろう。評価 〇

「世界の涯ての鼓動」

意味深な邦題。時は現在。究極の愛の話。ノルマンディの崖のホテルで出会った男女。男は身分を隠しているがイギリスの諜報員で、近々爆弾テロを阻止するためにソマリアに向かう。女は海洋生物学者で近々深海に探査艇で潜る。共に命の危険を感じている。そんな二人が数日の滞在中に恋に落ちる。別れてお互いの連絡がつかないまま、時が過ぎゆく、、、。切ない恋の行方を見せた大人の映画。ある意味何度も映画の題材になったシチュエーションだが、主人公二人の好演もあり、得難い魅力に酔った。 評価 ◎

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