2022年07月

「ゼロの焦点」

これもまた松本清張のサスペンス小説の傑作の1961年の映画化。当然今となっては世相が全く違うので理解できない場面の連続かもしれないが、当時の状況を懐かしく楽しんだ。主人公の女性の推理が凄かった。評価 〇プラス

「張込み」

1958年の邦画。昨日に続いて松本清張の名作の映画化。当時だからモノクロで撮影されている。東京で強盗殺人をした犯人を彼の故郷である北九州まで二人の刑事が追いかけて先回りする。身分を隠して近くの宿屋の泊っての張込み。暑い夏の10日間をドキュメンタリータッチで追う。じっくりと撮られていて、犯人の心情にも触れていた。佳作だ。評価 〇プラス

「顔」

1957年の日本映画。松本清張の小説を始めて映画化したもの。夜行列車から転落した男が病院で死亡。過失として処理されるが、ある刑事(笠 智衆)が疑問を持ちファッション界の花形として売り出していた女性(岡田茉莉子)に辿り着く、、というサスペンス。65年も前の映画で古さは否めないが、人の行動は今とあまり変わっていないのを感じた。 評価 〇

「スパイラル:ソウ オールリセット」

2021年のアメリカ映画。かつてヒットした「ソウ」シリーズを再構築したサスペンススリラー。連続猟奇的殺人事件ジグソウを超えるサイコキラーが刑事たちをターゲットにおぞましい”ゲーム”を仕掛ける。最終の標的は主人公の正義感溢れる刑事の父親の元刑事だった! とにかく殺し方がエグかった。続編があるそうな終わり方だった。 評価 〇プラス

「PLAN75」

話題になっている邦画の新作。近未来の日本(?!)を描いている ともいえる。法律で75歳以上の老人には生死の選択権を与える制度<プラン75>が国会で可決され、施行される。①78歳の老女 ②担当する公務員の青年 ③ヘルパーとして働いていた外国人女性 の3人が三様にその制度に関わってくるのを中心に、人間の尊厳を改めてみつめている。問題定義としては凄い題材だ。評価 〇プラス

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