2022年07月

「かそけきサンカヨウ」

2021年の邦画。注目の今泉力哉監督の新作。同名の短編小説の映画化。父の再婚により新しい母と4歳の少女と家族になった女子高校生が主人公。家族内での葛藤や同級生とのほのかな愛情などで揺れながら成長していく様を描いた青春ドラマ。今泉監督らしい繊細なタッチに好感が持てた。 評価 〇プラス

「少年の君」

2019年の中国映画。いじめや受験戦争などの中国での社会問題を背景に、孤独で真面目な女子高生と不良少年の交流を痛烈なタッチで描いた青春映画。第93回アカデミー賞において、国際長編映画賞にノミネートされた秀作。本当に日本でもどこの国でもありうるシチュエーションだが、中国を舞台にしたのは目新しかった。評価 〇プラス

「恋する寄生虫」

2021年の邦画。変わった題名だが、同名の小説の映画化。恋に落ちるのは寄生虫の仕業という異色の設定で描くファンタジックなラブストーリー。潔癖症の青年が高校女子とつきあうことになっての様々なトラブルと恋愛を見せてくれた。どうも設定が?なために最後までノレなかった。残念。 評価 〇マイナス

 

「レミニセンス」

昨年のアメリカ映画。近未来のSF サスペンスドラマ。検察からの依頼を受けた記憶潜入エージェント(ヒュー・ジャックマン)が主役。いつもの仕事でギャングの記憶の深層に潜入した彼は、ギャング団の正体をあばこうとするが、その時にある女性の存在を知って悩む、、、。この映画の想定についていけない自分がいて、それ以上の感想は難しかった。評価 〇マイナス

「ペイント・イット・ブラック」

2021年のイタリア映画。日本初登場の映画で邦題からはローリングストーンズの名曲を思い出す。原題は『アメリカの夜』。ニューヨークの暗黒街とアート界を描いた犯罪アクション映画。一筋縄ではいかないストーリー展開でなかなか説明が難しい。アンディ・ウオホールの『マリリン』がキーになっていた。評価 〇

「オールド」

2021年のアメリカ映画。アイデアマンというか、はったりの演出家というかM・ナイト・シャマラン監督の新作。あるリゾート地を訪れた一家4名や他の観光客たちが少し離れたビーチに連れていかれる。そこは「年を取る化学物質」が大量に含まれる海岸だった! 脱出不可能の海岸にきた人々は、、、。またその裏には製薬会社の陰謀~壮大な実験~が隠されていた。SF サスペンスとしては成功した方だろう。評価 〇プラス

「トラブル・ウィズ・ユー」

2018年のフランス映画。警察官だった夫の栄光をたたえた除幕式に妻が参加したところから映画は始まる。その夫が実は悪徳警部だったと知った妻である女性刑事が、無実の罪で収監された青年と巻き起こすドタバタ劇。変則的なバディ映画ともいえるフランスらしいアクションコメディ。評価 〇マイナス

「神は見返りを求める」

新作邦画。題名は反語になっている。主人公の田母神(ムロツヨシ)はイヴェント会社に勤めている。ある夜合コンで底辺You Tuberのゆりちゃん(岸井ゆきの)に出会い、善意から彼女をサポートしてYouTuberチャンネルを手伝うようになる。そのうちにゆりちゃんは別のYouTuberや新進デザイナーと知り合いブレイクして、田母神との関係が崩れていく、、。へんてこな、でもいまの社会ではありそうな設定で、二人を見つめている自分がいた。一言で言えば痛い恋愛かもしれないが、ユニークで面白かった。評価 ◎

「リコリス・ピザ」

2021年のアメリカ映画。題名からは??だが、1970年頃のアメリカでの青春映画。音楽、車、映画そして風俗など当時の様子や世相を網羅していた。15歳の少年が10歳年上の女性に恋をしていろいろなことをしながら成長していく様が共感を呼ぶ。日本人にはわかりにくいシーンが多かったかな? 評価 〇プラス

「霧の旗」

これも松本清張の小説の映画化。1977年の作品で山口百恵が主演をしている。無実を訴えながら獄死した兄。その弁護を断った弁護士(三國連太郎)に強い恨みを抱く女性の復讐劇を描いたサスペンスドラマ。百恵の芯が強くて暗い性格は出ていたが、重さ(演技)ではイマイチだった。 評価 〇

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