2021年12月

「薬の神じゃない」

2018年中国映画。中国で実際に起きた薬の密輸販売事件を映画化している。金儲けのために安価なジェネリック薬の密輸に手を染めた男が主人公。彼はその薬が白血病のに効果のある薬で、本場スイスの高価なものが入手できなくて困っている患者のためにインドからジェネリックを仕入れるルートを開発した。その後は儲けなしにその薬を密輸しようとして中国当局と対立する、、、。ヒューマニズムに目覚めた主人公の男気を感じた。 評価〇プラス

「パコダテ人」

2002年の邦画。題名の如く函館を舞台にしたコメディ。ある日突然しっぽが生えてきた女子高校生を巡り起こる騒動をコミカルに描いている。ある意味青春ラブストーリーともいえる。宮崎あおいや勝地 涼、大泉 洋など今でも活躍している役者が見られるのも嬉しい。この監督は前田 哲氏で、今年「そして、バトンが渡された」「老後の資金がありません!」とヒットを連発している職人監督だ。 評価 〇プラス

 

「落下の王国」

2006年のインド=イギリス映画。世界の20か所以上でロケをした映画叙事詩。アート系の作品で衣装を担当したのが石岡瑛子氏。その圧倒的な風景と衣装の美しさが堪能できる。物語は100年前、重傷を負ったスタントマンが病院で骨折して入院した少女に空想の冒険活劇を聞かしてそれが映像になる という「千夜一夜物語」的なファンタジーもの。必ずしも成功したとは思えない出来だが、カルト的な魅力と一部での強い支持がある映画だ。 評価 〇プラス

「約束のネバーランド」

昨年劇場公開した邦画。ヒット漫画の実写映画化。養護施設を舞台に恐るべき事実を知った子どもたち。彼らは食用として育てられていた。その地を離れるべく脱走を図る彼らと管理者の攻防を描いている。このような近未来の世界を考えたのは凄いが、決して褒められる状況ではない。子供の逞しさやサバイバル能力の良さもわかるが、あまりに刺激が強いのと犠牲が大きかった。評価 〇

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