院長コラム

「ゼニガタ」

2018年の日本映画。主人公は闇で金融業(いわゆる高利な金貸し)をしている銭形という名前の男。『とさん』即ち十日で3割の利息を取る。この闇金融を頼っていわくある輩が来る。そんな中で訳ありの女性が借金から思わぬ方向へ話が進む。結局人間はどんな環境でも生きるしかない ことを見せてくれた。 評価 〇プラス

「メイズ・ランナー 最期の迷宮」

ヤングアダルト向きの近未来SF作品。3部作の最後。高い壁の向こうに取り残された若者たちが、自分たちの生きる(生かされる)意味を追求するストーリー。最初は「巨大迷路」云々だったが、それを脱出して敵と最期の戦いに挑む。一応の結末は迎えるが、これもまた明るくない。評価 〇

「ビリーブ 未来への大逆転」

いまも活躍しているアメリカの弁護士ルース・ギンズバーグ女史が1970年代に、アメリカ憲法を修正させてまで「男女平等」を訴えた裁判を描いている。このような地道な努力があったのだなあ。但し映画としては面白みに欠けていて、少し眠たかった。 邦題は悪くないが、それだけで結末まで察せられるというのはいかがかな? 評価 〇

「バンブルビー」

この題名だけでピンと来た人は映画通かな? 人気シリーズ「トランスフォーマー」からスピンオフして作られた映画。時代は現在ではなくて、1987年と20年前がミソ。そこで地球に来た主人公のロボット型宇宙人が悪の宇宙人と闘う話。主に日本語吹き替え版で観られる。私は孫と観た。評価 〇

「レイチェル」

2017年のイギリス映画。日本劇場未公開作品。19世紀の貴族の話。ある貴族の男が父親代わりの従兄弟の遺産を若くして相続する。彼はその従兄弟の未亡人レイチェル(演じているのはレイチェル・ワイズ)に横恋慕する。あることがきっかけで彼女の行動に疑問を持つが、誤解が解けたときには時すでに遅しだった。コスチュームプレイでみせる悲恋もの というジャンルは古めかしかった。 評価 〇

「永遠のジャンゴ」

2017年のフランス映画。ナチス占領下のパリを舞台に、天才ギタリスト ジャンゴ・ラインハルトの知られざる逸話を綴った映画。戦前ジャズのような自由な音楽を奏でたルーツには、彼がロマの人々(ジプシー)の出ということに由来していた。ナチスに迫害されながらも、そのスタイルを貫き、最後にはスイスに亡命できたまでを描いている。評価 〇

「天才作家の妻 ー40年目の真実ー」

原題は”The Wife”。シンプルなタイトルだが、観終わった後はそれで納得した。邦題は長くて説明過ぎだ。まあ集客の点では仕方ないとも言えるが、この題名 実は合ってなかった! 内容に関してはあえて書かないが、主演のグレン・クロースにはやはりオスカーを挙げたかったなあ。評価 ◎

「キャプテン・マーベル」

アメリカでも全世界でもほぼ同時公開の映画。題名からして、コミックの王者『マーベル』を代表するヒロインということがわかる。映画の内容は少し複雑で、結局彼女は何者?か解らなかった。世界では大ヒットしているので、続編も作られるのだろう。それよりも来月末公開の「アベンジャーズ最終章」に登場することが確実でその方に期待したい。評価 〇

「私はワタシ」

日本のドキュメンタリー。「第3の性」というのかLGBTの人々の過去と現在を見つめた作品。東ちづるさんがプロデューサーとインタビュアーをして50名の人々の声をつむいでいる。記録映画ならではのカメラのブレやライティングには閉口したが、志は買う。この世界の入門編のようで、それなりに世間の壁に風穴が開けばよいのだが、、、。  評価 〇

「マザー」

2017年のアメリカ映画。主役の二人(ジェニファー・ローレンスとハビエル・バルデム)は共にアカデミー賞を受賞したほどの俳優であるが、この映画日本では劇場公開されなかった。なるほどその理由が解るようなシュールで過激なサスペンスだった。2度のモブシーンがあるが、どれが現実かどうか混沌としていた。評価 〇

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