2024年10月

「アメリカ沈没」

2023年のアメリカ映画。邦題のような内容で、原題も同じ。北極の地場の異常により、巨大な津波が北米大陸に来襲。その後の観測で大陸沈没の危機が迫る中、科学者チームが極限の任務に挑むパニックアクション。B級テイストの映画だが、CGを用いた撮影には迫力があった。 評価 〇

「ドクター・デスの遺産ーBLACK FILEー」

2020年の邦画。中山千里の原作小説を映画化。北川景子と綾野 剛のダブル主演という触れ込みで共に刑事役。重い病気に苦しむ患者を誘導して安楽死させる『ドクターデス』逮捕に、警視庁捜査1課の刑事が挑む。 犯人は看護師だった。明るいテーマではないが、側面的には考えさせられる面を持っていた。ちょっと抜けたコンビが、ドラマの暗さ少しを薄めたかな?  続編はまだないようだ。 評価 〇プラス

「人間の境界」

2023年ポーランド=フランス映画。ポーランドの有名な女性監督が描いたドキュメンタリータッチのドラマ。ある難民一家がベラルーシからポーランドに越境しようとする。いろいろな組織の人々の力を借りて。彼らの中には善良な人々も、そうでない輩もいた。また、森の自然も冬の寒さも過酷で、道中は困難を極めた。監督が自国政府の不正を側面から描いた社会派ドラマで、つらい現実をとらえていた。 評価 〇

「ボーはおそれている」

2023年のアメリカ映画。主人公は一人で住んでいる中年のボー(ホアキン・フェニックス)。ある日、裕福で著名人である母親が怪死したとの連絡を受けて、帰省しようとする。その旅路で様々なトラブルに巻き込まれてしまう。やっと家に着いたが、、、。理不尽なことばかりで、観ている側にもその不安さが移ってくるサスペンススリラー。主人公の精神状態がよくわからなかった。主役は、先週書いた「ジョーカー」の男優。評価 〇マイナス

「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」

2023年のアメリカ映画。昨日紹介した映画の18年後の続編。しかし、話はそれよりも前の前日談を描いている。チョコレート作りに夢を持っている主人公のウィリー・ウォンカがある街にやってくる。そこでは3つのチョコレート企業があって、独占していた。文無しになったウィリーは、閉じ込められて過酷な仕事を強いられる。しかし、独創性のアイディアでそれらの困難を克服して、チョコレート作りで人々を幸せにする。ファンタジー&ミュージカル仕立てのお話。 評価 〇プラス

「チャーリーとチョコレート工場」

2005年のアメリカ映画。貧しい家庭に生まれたチャーリー少年は、けなげに生きてきた。父は近くの不思議なチョコレート工場に勤めていたが、リストラに遭って無職になる。そのチョコレート工場からの特別な入館許可が、世界中から5名が選ばれることになる。その中の一人になったチャーリーは他の4名と工場を訪れるが、、、。ミュージカル&ファンタジックドラマだが、夢だけでなくシリアスやアイロニーなところもある、ティム・バートン監督ならではの世界観。大ヒットしたなあ。 評価 〇

「終電車」

1980年フランス映画。ナチス占領下のパリを舞台に、男女の三角関係を描いた傑作ラブストーリー ということで、満を持してこの映画に臨んだ。ユダヤ人演出家の夫は、劇場の地下でひっそりと暮らしている。女優の妻(カトリーヌ・ドヌーヴ)の演技にいろいろな指示をしながら。ある時、新たに加わった相手役の男優に恋している妻の気持ちを察したが、隠遁生活をしている身としては忸怩たる思いが募ってくる というような心情の変化を私は感じられなかった。残念。 評価 〇

「紙の月」

2014年の邦画。ベストセラー小説の映画化。何不自由ない生活を送っていた主婦(宮沢りえ)が、銀行でアルバイトを始めたことがきっかけで、年下の大学生(池松壮亮)と道ならぬ恋に落ち、破滅していく様子を描いたクライムサスペンス。このようなことも実際にはあるのだろうなあ? でも辛いことだ。評価 〇

「遠い声、静かな暮らし」

1988年イギリス映画。戦前~1950年代リバプールを舞台に、そこに生きている労働者階級の一家の歴史を、当時のヒット曲と共に映し出している。本当に老若男女がすべて様々な歌を歌っていた。時にはそれが合唱となり、いかに音楽が日常に根付いていたかがわかる。ストーリー自体は退屈だった。しかし、その土壌からビートルズが生まれてきたのだろうと思うと、ある種の感慨が生まれた。評価 〇マイナス

「みんな元気」

1990年のイタリア映画。老人がイタリア各地にいる子供たちに会いに行く話。一人立ちして、それぞれ立派になっている と思い込んだ父に対して、優しく対応する子供たちをみせて、親子の絆を考えさせられる作品。みな親が思うほど大成はしていなかった現実が痛い。名作「ニューシネマパラダイス」の監督が、その次に撮った映画。評価 〇プラス

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