2022年10月

「ダウントン・アビー 新たなる時代へ」

2022年の新作洋画。かつてテレビシリーズで話題になったドラマの映画化第2作。今回は前作から9か月後の1928年のイギリス・ヨークシャー州の貴族の邸宅を舞台に、そこに住む貴族一家とその使用人たちが織りなすドラマを再び見せてくれる。南フランスの別荘を遺言で譲り受けることになりクローリー家の面々がそこを訪れる話とハリウッド映画がその邸宅でロケをする騒動がメインになってストーリーが展開する。個々の人物の個性もユーモアを交えて描かれ、満足できる出来栄えだった。 評価(今年初めて)の☆

「ニューイヤー・ブルース」

2021年韓国映画。それぞれに不安や悩みを抱える4組のカップルがクリスマスから年明けまでの1週間に繰り広げる物語を綴った恋愛コメディ。そのうちの1組はアルゼンチンで撮っていた。豪華だ、最初は馴染みのない顔ばかりで戸惑ったが、それを超えると気持ちよく映画に入っていけた。すばらしい! 評価 ◎

「沈黙のレジスタンス 」

2020年のアメリカ映画。副題に「ユダヤ孤児を救った芸術家」とあるようにナチスドイツ統治下の1940年代にユダヤ人孤児123人の面倒をみていた若者たちの抵抗を描いている。その中心にいたのは後年「パントマイムの王様」と呼ばれた芸術家マルセル・マルソーだった。シンプルで緊張感のある映画だった。戦後70年経ってもこのような映画が作られることに意義がある。 評価 〇

「将軍家光の乱心 激突」

1989年東映時代劇。題名のように徳川家光が次の将軍候補の少年を亡き者にしようと画策して、それを阻止する者たちと激突する荒唐無稽な話。アクションシーンでは随所に見所はあるが、それ以上のものはない。このような映画が作られたのも時代を感じる。 評価〇マイナス

「ハッピーアワー」

2015年の邦画。濵口竜介監督作品で5h18の大長編。30代後半の4名の女性が主人公で、それぞれが抱えている悩みや不安をスリリングに描き出している。その女性たちはほとんどが演技未経験者で監督の開いたワークショップの参加者だそうだ。皆何が幸せなのか?と模索しているが、結婚している女性たちは自立というか離婚に向かっているのがどうもね、、、。しかし力作で海外で高く評価されているのも解る。評価 〇

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