2021年11月

「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」

2019年アメリカ映画。このシリーズの3作目にして完結編。バイキングの青年と彼の親友であるドラゴンの物語。この関係は映画「アバター」のそれのようにお互いの信頼関係がある。最終編はお互いの仲間や親族たちが平和で豊かな新天地を求めての困難な旅の出る様を描いている。妙に懐かしさのある映画で心地よかった。評価 〇プラス

「梅切らぬバカ」

邦画の新作。題名はご存じの「桜伐る馬鹿梅伐らぬ馬鹿」から取られている。老女とその自閉症の50歳の息子の隣に、3人家族が引っ越ししたことから起こるちょっとした変化を日常に交えて見せている。どこにでもありそうな住民たちの争いと理解もあり、その奥に今の日本の現実を映していた。1h17と短いのは良いが、その後の展開をもう少し観たかった。 評価 〇プラス

「ヒトラーに盗られたうさぎ」

2019年のドイツ映画。1930年代のベルリンにおいてナチスの台頭前に国を出たユダヤ系一家の話。スイス~フランス~イギリスに渡るまでの苦労を描いている。主人公の少女はのちに絵本作家になった。その自伝時な小説の映画化。タイトルは比喩的な表現で、幼い時の想い出のウサギのぬいぐるみのこと。評価 〇

「チャンシルさんには福が多いね」

2019年の韓国映画。長く映画のプロデューサー業をしていた女性が主人公。ある時一緒に映画を作っていた監督が急死し仕事一筋だった彼女は失職してしまう。次の仕事や目標が見えない間に自分の人生を見つめ直す という実体験に基づくストーリー。実際にそのプロデューサーが監督している。オフビート感覚の静かな映画で、現実と夢との境界も曖昧に作ってあった。評価 〇マイナス

「吟ずる者たち」

邦画の新作。広島県の酒作りを題材にした作品。現代と100年前の時代を交互に見せながら日本酒に懸けた人々の営みを真摯に見せている。地方発信の映画は時として独りよがりになったり、マイナーで中途半端な出来で終わるのだが、この映画はそれを超えて一般の劇場映画としても立派に成り立っていた。 評価 〇プラス

「チャイニーズ・ゴースト・ストーリー」

2020年中国映画。かつて40年前に台湾で作られて大ヒットしたシリーズのリメイク。ストーリーは同じだがとても前作には及ばなかった。それは美女幽霊役のジョーイ・ウォンの華麗さがなかったことに尽きる。評価 〇マイナス

「エターナルズ」

マーベルコミックからの新作。10名の地球の守護者たちが7000年前に宇宙からやってきた。彼らはエターナル(不死・永遠)の者たち。現在は地球のいろいろなところで人類を見守っていたが、地球の存亡の危機(ここがあやふやだった)で集結して、かつて退治した怪物たちとも戦う というストーリー。未来が明るい内容ではなかった。続編も決定している。評価 〇

「パニック・フライト」

2005年のアメリカ映画。邦題から内容は想像できる。ホテルに勤務している女性が父に会いに故郷に戻る飛行機で偶然出会った(と思わせる)男性から要人暗殺計画に巻き込まれる というサスペンス。機内という密室での攻防と飛行機を降りてからの戦いが1時間半の短い間にテンポよく描かれていた。 評価 〇プラス

「リスペクト」

アメリカ映画の新作。『尊敬』の意味だが、この映画の主役だった女性歌手アレサ・フランクリンの代表作の曲名でもある。1960年代ゴスペルを基本にした歌い方で一世を風靡した彼女の生き様を見せている。演じているジェニファー・ハドスンの圧倒的な歌声が素晴らしい。父との確執や夫の暴力などを超えてのアレサの半生が垣間見られた。評価 〇プラス

「アナザーラウンド」

デンマーク映画。今年のアカデミー賞において国際長編映画賞を獲得した作品。4人の高校教師が「血中のアルコール濃度を常に0.05%に保てば公私ともにハッピーになる」という仮説を実行する という不思議な内容。下戸の自分には全く理解も共感もできなかった。デンマークでは16歳になればアルコールの飲酒が認められているとのことで、週に4回飲む高校生もいた! 評価 △

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