2021年06月

「ポップスター」

2018年のアメリカ映画。主役はナタリー・ポートマンで、ポスターなどの宣伝媒体から彼女がミュージシャンとして成功するまでの過程を描いた映画ということは伺える。が、冒頭ハイスクールでの乱射事件から彼女が生き残った被害者の一人で、長くその後遺症で悩んでいたことがわかる。その意味では異色な音楽映画だった。評価 〇

「名も無き世界のエンドロール」

今年1月末に劇場公開された邦画。この5月にWOWOWで放送された。短期間だったのはメジャー系の作品ではなかったからだろう。若手俳優の主演で最初はチャラい男たちの恋愛かと思ったら、壮絶な復讐劇だった。伏線の張り方とその回収が見事で満足した。俳優たちの演技力とそれを引き出した演出に感服した。評価 ◎

「ジョン・デロリアン」

2018年アメリカ映画。名車デロリアンの開発者であるジョン・デロリアンとFBI の情報屋との奇妙な友情を描いた異色の犯罪ドラマ。主役はデロリアンではなかった。原題は”Driven”。情報屋が自ら家族と自分を守るために、資金ぐりに窮するデロリアンに罠をかけるのがメインの内容。その意味では裏切られた気持ちがした。評価 〇マイナス

「ANNA/アナ」

2019年フランス映画。リュック・ベッソン監督によるスパイアクション。1990年ロシアでスカウトされてパリのモデル事務所に就職したアナ。しかし、彼女はロシアの諜報機関で過酷な訓練を受けた特A級のエージェントだった。非情な暗殺を繰り返しながらも自由な道を模索し始めた、、、、、。ベッソンならではのアイディアが詰まった映画で、息をつかせない展開に魅了された。 評価 ◎

「ミッション・ワイルド」

2014年のアメリカ映画。日本劇場未公開。俳優のトミー・リー・ジョーンズが監督&脚本を兼ねている。19世紀末の西部が舞台。3人の女性がそれぞれ心を病んでいる。彼女たちを町の療養施設まで運ぶ役を女性の主人公(ヒラリー・スワンク)と飲んだくれの男(T ・L ・ジョーンズ)が任される。多くの困難を乗り越えてそれを実行するが、、、。ラストはほろ苦い。 評価 〇

「プライベート・ウォー」

2018年イギリス映画。戦場記者メリー・コルヴィンの壮絶な人生を描いたドラマ。PTSDに苦しみながらも危険な紛争地帯に飛び込んで取材をした女性記者。片目を失ってもその意欲は衰えず、遂に2012年のシリアで命を落とした。彼女の勇気をたたえると共に、戦争の悲惨さと愚かさを見せてくれる。評価 〇プラス

「ジェクシー スマホを変えただけなのに」

2019年アメリカ=カナダ映画。題名のようにスマホに依存する青年に降りかかる恐怖(?)を描いたコメディ。新しいスマートフォンに替えた青年だが、その機種に搭載されたAI ”ジェクシー”が彼に恋をして暴走し始める という話。最近スマホに関してのトラブルの映画が日本でも作られているが、これはAIそのものが原因というところが目新しかった。評価 〇

「風をつかまえた少年」

2019年イギリス映画。世界的ベストセラーのノンフィクションを映画化したドラマ。アフリカの貧しい国マラウイの少年が苦労して独学で発電風車を作り、干ばつから村を救った感動の実話を描いている。題名とクライマックスは、ほんの最後の部分で、大半はこの村に住む人々の大変さ(過酷さ)を見せていて、それが凄かった。評価 〇プラス

「暗数殺人」

2018年韓国映画。実際に起きた連続殺人事件を基にしたクライムサスペンス。7人を殺害したと告白するミステリアスな頭脳犯と偶然彼を知って興味を持ったうだつの上がらない刑事との真実を求めた攻防の様子を克明に見せている。殺人の立証はなかなか難しく、結果的には黒に近い灰色の判決が下ったが、、、。 評価 〇

「カムバック・トゥ・ハリウッド」

アメリカ映画の新作。ロバート・デ・ニーロ、トミー・リー・ジョーンズ、モーガン・フリーマンというアカデミー賞受賞老男優3名が競演したコメディ。時は1970年代、二流映画プロデューサーが資金繰りに困って、映画を製作中に主演俳優が事故死すれば多額の保険金が下りることを知って、実際にそうしようとするが、、、。 肩の凝らないなかなかの映画だった。 評価 〇プラス

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