院長コラム

「ある船頭の話」

俳優のオダギリジョーが初監督した映画。大正の初めころの中部地方の山間が舞台。橋が建設されている時期、その近くで渡し船稼業をしている老人が主人公。時代の波にもまれながらも淡々と生きている姿が素晴らしい。「古き良き日本」とは言い難いが、失われた人情や風景はやはり日本人として得難いものがあり、それを撮影したクリストファー・ドイル氏にも感服した。一見の価値あり。評価 ◎

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