2023年11月

「ザ・コンサルタント」

2016年アメリカ映画。異色のアンチヒーローを主人公にした犯罪サスペンスアクション映画。凄腕のスナイパーであるウルフの本職(表の顔)は会計士。ある時、ある企業の使途不明金の調査を依頼され、それを突き止めるが、その直後から命を狙われるようになる。それに対して反撃するウルフの対応が素晴らしい。寡黙で自閉症の彼が冷静に挑む姿勢が素晴らしかった。編集が凝っていて一度目は理解し難かったが、二度見るとすべてに納得できた。評価 ◎

「人質 韓国トップスター誘拐事件」

2021年の映画。題名の如くで、誘拐された韓国の男優が、拉致されたもう一人の女性と共に、誘拐犯たちと戦うサスペンスアクション映画。大筋は想像のとおりだが、それでも緊張感のあるエンタメに仕上がっていた。評価 〇プラス

「正 欲」

新作邦画。話題の小説の映画化。「性欲」ではない。原作では3人の男女がそれぞれ順番に語られているが、映画ではその3人に関与した2人を合わせて5人の話になっている。うまくまとめているが、本質的に「水フェチ」という性癖が理解できないとこの物語の主人公たちの心情は解らないだろう。映画では客観的に描いていて、その性癖の無害は納得できるが、一般的にはどうだろうか? 戸惑う話で、なかなか難しいテーマだった。クライマックス、稲垣吾郎と新垣結衣の対話は興味深かったが、、、。評価 〇

「ジャッジ!」

2014年の邦画。劇場で観た時は大変楽しめたコメディ。妻夫木聡と北川景子主演。世界一のテレビCMを決める国際広告祭を舞台に、社命で「ちくわのCM」に賞を獲らせるべく奮闘する落ちこぼれ広告マンの奮闘を描いた喜劇。この馬鹿馬鹿しさがツボにはまると文句なしだが、、、。 評価 〇プラス

「ゴジラ -1.0」

新作邦画。シリーズとなった第1作は1954年に制作された。この新作はそれよりも前の1945年から始まる。それで{-1.0}か?! 第2次世界大戦中に南の孤島でゴジラに遭遇する主人公。その後戦争が終わって大打撃の東京に舞台が移る。そこで復興している最中の1947年原爆実験で巨大化したゴジラが東京を襲う。かつてない怖いゴジラに驚嘆。VFXの力も借りて迫力満点だった。映画仲間には最高のの評価をつけた者もいた。映画館で観て欲しい! 評価 〇プラス

「バーナデット ママは行方不明」

封切洋画。バリバリの新進建築家だった女性が主人公。彼女バーナデット(ケイト・ブランシェット)は、結婚してシアトルで夫と14歳の娘と幸せに何不自由なく暮らしている ように見えるが、何か不満があった。娘の進学を機に3人で南極旅行に行く計画を立てたところから、それが明らかになった。想像を超えた「旅」の果てに彼女は何を見つけたか?! 軽いタッチのコメディで、安心して観られた。 評価 ◎

「長崎の郵便配達」

2021年の邦画。といっても主役はイギリス女性。元英国空軍大佐と長崎で郵便配達中に被爆した日本人男性の交流を、大佐の娘が紐解いていくドキュメンタリー。風化されつつある過去の出来事を真摯に追っていた。評価 〇

「愛にイナズマ」

邦画の新作。ポスターやフライヤーから若者の恋愛を想像していたが、全く違っていた。家族~特に幼い時に出奔した母~を巡っての私小説的な映画を作ろうとした末娘を描いた話。前半はその映画化がいかに困難かを描き、後半は故郷に帰って家族~父と兄二人~と向き合う姿を描いている。感動などはなく淡々と進んでいた。評価 〇マイナス

「警官の血」

2022年の韓国映画。昨日の「野獣の血」と題名が似ているが、内容は全く違う。警官殺しの疑いがかかるエースの刑事の内偵調査を命じられた新人刑事が、やがて警察組織の闇と殉職した亡き父親の死の真相に直面する。原作は佐々木 譲の同名小説。韓国映画ならではの展開もあった。評価 〇プラス

「野獣の血」

2022年の韓国映画。1990年代の釜山を舞台に、昔気質のヤクザが、漁港の利権を巡る新旧暴力団同士の抗争に巻き込まれていく様を描いたバイオレンス映画。敵の敵は味方?  まさに仁義なき戦いだった。 評価 〇

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