2023年04月

「逆転のトライアングル」

2022年のスウェーデン映画で海外で高い評価を受けている。変な邦題だが、英語の原題は『悲しみのトライアングル』。「セレブを乗せた豪華客船が沈没して、乗客の数名が小島に漂着する。そこで主導権を取ったのは船での雑用婦だった」という大筋が宣伝されている。が、とてつもないブラックな人生喜劇だった。冒頭のレストランでの支払いで揉めたカップルが映画の最後までいて、この映画のキーマンだった。評価 〇

「母へ捧げる僕たちのアリア」

2021年フランス映画。なかなか興味が注がれる邦題だ。南フランスの海辺の町を舞台にしたヒューマンドラマ。昏睡状態にある母を自宅で介護している4人の兄弟の話。様々な苦難に満ちた日常生活を、年の離れた末の4男の少年の目線を通して描いていた。結局は母そのまま死んでいくが、深い家族愛を感じた。評価 〇

「パーフェクト・ノーマル・ファミリー」

2020年のデンマーク映画。題名とは裏腹に「どこが普通じゃ?!」と突っ込みたくなる内容だった。1990年末デンマークの郊外で暮らす一家4名のホームドラマで、11歳の次女の眼を通して見せてくれる。ある日父が母と離婚して、その後性転換して女性になる、、。 長女の姉は、それを認めて元の親子のように接することができるが、次女はそうでなかった。その年齢ではさぞかし多くの障壁があっただろう。 評価 〇

「ストーリー・オブ・フィルム 111の映画旅行」

2021年のイギリスのドキュメンタリー作品。2010~2021年に封切られた111本の映画をマーク・カズンズ監督が独自の切り口で検証している。ヒット作品からアート系など多彩な世界の映画から、時代の変化や進化を述べている。2h47はさすがに長かったが、このような映画も必要だろう。評価 〇

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