2019年02月

「女王陛下のお気に入り」

原題もほぼ同じ意味。アン女王が統治していた18世紀のイングランドが舞台。夫やこどもたちに先立たれ、孤独な女王は幼馴染のリディ・サラの力を借りて政治をしていた。時はフランスとの戦争の最中。いろんな病気にもなり公私共に病んでいる時に新しい侍女がやってきて更なる問題を起こすという人間喜劇。でも笑えなかった。 今年の賞レースで注目の1本だが。 評価 〇

「猫が教えてくれたこと」

20.16年トルコのドキュメンタリー映画。題名のようにトルコのイスタンブールにいる7匹の猫の生き様とそれを見つめる住民たちの愛情を綴っている。日本では動物写真家・岩合光昭氏の記録VTRで馴染んでいるので、さしたる驚きもなかった。そういえば岩会氏の劇場映画が来週封切られる。 評価〇

「ポリーナ 私を踊る」

2016年フランス映画。最初の舞台はロシア。ボリショイバレエ団に入ることを夢みた少女ポリーナ。その入団が決まりそうな時に、彼女は単身フランスに渡る。そこで現代的なダンスに遭遇する、、、、。一人の女性のダンスに賭ける青春の夢と挫折、そしてその先に未来のカケラをみた。ダンスシーンが素晴らしいし、人生の流れに対する彼女の方向付けも賛同できた。 評価 ◎

「フロントランナー」

1988年のアメリカ大統領選挙の一貫として、その前年民主党で最有力候補(これが題名)のゲイリー・ハート氏がスキャンダル報道で失脚した模様を再現したドラマ。前半は眠たかった。(これは観た友人たちも同様だった:笑) 後半は面白くなるが、いかんせんこのような政治と下半身の事件は枚挙に糸目がない。よって今も生きて活躍しているハート氏のその当時からの個人的な恥部が、その後にも汚点を残した事実だけが虚しい。 評価 〇

「ファーストマン」

最初の男って? そう1969年7月 月に降り立ったアメリカの宇宙飛行士ニール・アームストロング氏のこと。アストロノウツになるまでから月から帰還した直後まで描いている。冒頭は幼い娘の死で、常に冷静な彼の半生を淡々と見せて、まるでセミドキュメンタリー映画のようだった。 評価 〇

「アクアマン」

全米では3億ドルを超える大ヒットしているDCコミックの実写版。題名のごとく海を中心としたアクションもの。ストーリーはありきたりで、2h23は長かった。水の中での動きなど見どころはあるのだが、、、。残念。 評価 〇

「リベンジgirl」

桐谷美鈴主演。知性も美貌もある女性が、自分を振った男に復讐するために総理大臣をめざして選挙に出る という話を軸に、彼女の心の成長を見せてくれるハートフル・コメディ。まあ予想通りの展開であるが、やはり主演の魅力で2時間見られた。 評価 〇プラス

「メリー・ポピンズ リターンズ」

55年ぶりの続編(?)。前の役者が出ているとは! 嬉しいサプライズだった。ロンドンに住む母を失くした一家の元にメリーが再びやってくる。一家の主は子どもの時にメリーに面倒をみてもらった男。3人の子供と共にまたメリーに助けられる。前作の内容を踏襲しながらも進化している。しかし、感動はそこまではなかった。やはり年の功かな。 評価 〇プラス

「エリック・クラプトン 12小節の人生」

長い題名だが、まさにこれ!である。原題の英語は後半の部分。まだ元気で活躍しているので、彼の半生ということになるドキュメンタリーだ。世界でも屈指のギタリストの彼の生い立ちから多くの困難・危機・挫折と復活を余すところなくみせている。それが彼の運命だろうが、それでも今も頑張っているのが何より嬉しい。評価 〇プラス

「家に帰ろう」

『うちにかえろう』と読む。2017年のアルゼンチン=スペイン映画。88歳の老人がある約束を果たすために、アルゼンチンから祖国のポーランドまで旅をするロードムービー。しみじみとした味わいと共に決して忘れてはいけないことがあることを教えてくれる佳作。原題は『最後のスーツ』 邦題もよい。評価 ◎

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