院長コラム

「14の夜」

2016年の邦画。脚本家:足立 紳の初監督作品。自らの中学時代を綴った映画。1987年の田舎町を舞台に様々な中学生徒がいる中で、「性」に関心を持ち始めた主人公のほろ苦い青春ドラマ。そこには不良学生や暴走族もいて、後半は大乱闘となる。 評価 〇

「アーヤと魔女」

待ちに待ったスタジオジブリの新作。「魔女」がついているので、これまでのジブリ作品と同様に主人公の女の子が空を浮くシーンを予想していたのだが、、、。どの年齢でも楽しめたジブリ映画としては、この作品は違っていた。逆にどの世代が見ても満足が得られないのでは? と思った。相変わらず映像は綺麗で今回3Dを採用していたのだが、、残念至極。評価  △

「子供はわかってあげない」

新作邦画。「夏の想い出 家族への愛、初めての恋心などが痛いほど伝わってくる青春映画」ということだったが、小父さんには何とも言い難い。題名もよくわからなかった。残念 評価 〇マイナス

「フード・ラック!食運」

2020年の邦画。芸能界屈指の食通で知られる「ダチョウ俱楽部」の寺門ジモンが監督したドラマ。焼肉を題材に様々な形で食に関わる人々の努力や情熱を描いている。タッチは昭和テイスト。焼肉に懸ける主人公の青年の執念を亡き母の想い出(愛情)と共に描いていた。また脇役の俳優陣が豪華だった。評価 〇プラス

 

「ゲット・バック~絶対絶命~」

2019年ロシア映画。ロシアで大ヒットした痛快アクション映画。億万長者から無一文になった銀行家の男が自らの財産を取り戻すべく、自分の銀行の金庫室の襲撃を計画して実行する。アメリカのかつてのヒット曲をバックにとてもロシア製とは思えないスタイリッシュな作品(失礼)だった。 評価 〇

「うなぎ」

1999年の邦画。カンヌ国際映画祭でパルムドール(最優秀作品賞)に輝いた今村昌平監督の映画。最近WOWOWで放送されたので改めて観た。妻殺しの罪で服役し、出所した男(役所広司)が監察官のつてで田舎で理髪店をしながら再生する話。人間不信になってペットのウナギにしか心を開かなかった主人公が、周囲の人々との交流で次第に変わる様子を描いている。似たようなシチュエーションでやはり主人公が役所氏だった今年公開の「すばらしき世界」と比べてみたが、どちらも良かった。評価 〇プラス

「リンドグレーン」

2018年スウェーデン映画。本国だけでなく世界で愛され続けている女流作家アストリッド・リンドグレーンの若き日々を描いたドラマ。幼いころから文学の才能を発揮していたが、やはり世間では女性の立場は低かった。上司との恋愛の果てに子供をデンマークで産み、未婚の母となる。自立の道は厳しかったが創作に情熱を注いで世に出るまでを淡々と見せてくれた。本当に普通の女性だったので親近感を覚えた。評価 〇プラス

「ジョーンの秘密」

2018年イギリス映画。実話を基にした小説の映画化。静かな余生を送っていた80代のジョーンの元にMI5の職員たちが突然自宅にやってくる。50年前の第2次世界大戦前にスパイ活動をしていた という容疑だった。アナーキストの団体の男に核兵器開発の情報を漏らしたことからソ連のスパイと疑われたようだ。実際に彼女は強国のバランスを考えてその情報を渡していて、そのことが今の平和(力の均衡)を保っている という信念があった。 ユニークな考え方も一理あるのでは? と思わせた。評価 〇プラス

「孤狼の血 LEVEL2」

広島を舞台にした新作邦画。呉原市を中心にしたやくざの抗争とそれに絡む警察の関与。前作から受け継いだ若い刑事(松阪四季)が独自の考えでそれをコントロールしようとするが、規格外の凄い奴(鈴木亮平)が出所してきた。二人の対決が軸の緊張感のある映画。目をくりぬくというシーンが何度も出ていて、今回はそれが「目玉」だった!?  評価 〇プラス

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