院長コラム

「さくら」

2020年の邦画。「さくら」は飼っている犬の名前。直木賞作家:西 加奈子さんの同名小説の映画化。平凡な1家5人の家族の日常生活を「さくら」と次男の眼で描かれている。何事にも優等生だった憧れの兄が事故で半身不随になり、それ以降家族に様々な試練が起こる。しかし、それでも家族の絆で逞しく生きる様を見せてくれた。感動ではないが、観て納得の作品だった。 評価 〇

「博士と狂人」

2019年のイギリス映画。凄い題名だが直訳。世界最高峰とされる『オックスフォード大辞典』の誕生秘話を綴った映画。18世紀のイギリスで異端の天才学者と殺人で刑務所にいるアメリカ人軍医が互いの交流を通じて辞典を作り上げる。2大スターによる競演で見ごたえがあった。 評価 〇プラス

 

「白頭山大噴火」

2019年韓国映画。題名の如く白頭山(ペクトゥサン)が噴火を起こす。地質学者の研究で75時間にあと3回噴火して朝鮮半島がほぼ壊滅する予想がでた。それを防ぐには北朝鮮の核によって対処するしかない との判断。その核をゲットするには韓国特殊部隊の精鋭(?)が北朝鮮に潜入して、囚われている工作員の力を借りるしかない。さらに大国の思惑でアメリカ軍と中国軍がそれを簡単には許さない という荒唐無稽なディザスターアクション大作。大きなスクリーンでその迫力に満足した。評価 〇プラス

「チィファの手紙」

2018年の中国映画だが監督は岩井俊二。昨年の初め公開された邦画「ラストレター」の前に同じ脚本で撮った作品。亡くなった姉の同窓会に出席したヒロインの妹が姉と間違われる。さらに初恋の人と再会する、、、。日本版よりもゆっくりとした流れに文化の違いを感じた。 評価 〇

 

「不夜城の男」

2019年韓国映画。水商売の世界で成功しつつある男がさらに上を目指して大型ナイトクラブをオープンするが、麻薬スキャンダルに巻き込まれて裏社会のドンと対決する羽目になる というクライムサスペンス映画。途中までワクワクハラハラしたが、最後の着地点がやや失速してしまった感あり。評価 〇プラス

「キャッシュトラック」

洋画の新作。邦題は『現金輸送車』の意味で確かに映画の冒頭から登場するし、この映画のキーになっている。現金輸送車強奪事件に偶然巻き込まれた男が主人公。彼はその後襲撃された警備会社に就職した。彼の目的は? また彼の人となりは? それらが徐々にわかる脚本がユニークだ。少し変化球のフィルムノワール。楽しめた。評価 〇プラス

「ラスト・クリスマス」

2019年イギリス映画。題名のように昔ワムが歌って世界中でヒットし、今もクリスマスには流れている曲をモチーフにした、甘酸っぱい恋愛ドラマ。ロンドンの下町を舞台に、何事も上手く行っていない女性が街中で不思議な青年(東洋系)に出会ったことから起こるクリスマスの奇跡のドラマ。そのシーズンの観てもいい1本だ。 評価 〇

「アサルト33:要塞病棟」

2021年劇場未公開のアメリカB級作品。大変な題名だが前半は直訳。よくある巻き込まれ型サスペンス映画で、その代表作は「ダイハード」。妻の勤務している病院が武装した犯罪集団にジャックされた。戦場で負傷しトラウマを追ったその夫である帰還兵が一人で立ち向かう。評価 〇プラス

「真犯人」

2019年の韓国サスペンス映画。マンションで主婦が殺される。その容疑者が殺された妻と不倫関係にあった夫の親友だった。事件から半年後夫の無実を信じる彼の妻と殺された女性の夫が独自に再調査に乗り出すが、、、。結局犯人はその容疑者の妻だった というどうしようもないことで 何か落ち着かない結末だった。評価 〇

「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」

ご存じ007シリーズの最新作。コロナ禍で1年公開が遅れた。シリーズ25本目。小生は第4作目から劇場で観ているが46年前になる。ボンド役も6代目となり、そのダニエル・クレイグの5作目にして最終作。ストーリー的にはこれまでの4本を踏襲している。相変わらずのスーパーアクションも見もの。次の代になってもこのシリーズは続くようだ。 評価 3/5

 

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