院長コラム

「KCIA南山の部長たち」

2020年韓国映画。今年劇場公開されている。1979年韓国で実際に起きた実話を基にしたフィクション?! 当時のパク大統領がどうして身内であるKCIAの部長に殺害されなければならなかったかを、その当事者である部長の眼で描いたサスペンス。結末だけは知っているつもりだったが、今でも起こりうる政治の闇の部分を見せてくれた。評価 〇プラス

「マトリックス レザレクションズ」

新作映画。シリーズ4作目。3作目から18年後。まだその世界ならびに人類の危機は終わってなかった という設定で、近未来の不思議なSFの世界を再び体感させてくれる。日本では公開1週目に週間興行成績がトップだったので、昨夜観にいった。あえて「日本語吹き替え版」で観たが ただただ映像に圧倒されただけだった。ちなみに8時からの上映は私一人だった! 評価 〇

「フェイクシティ ある男のルール」

2008年アメリカ映画。いま新作の「マトリックス」に出ているキアヌ・リーヴスの犯罪ドラマ。彼の役は元相棒が殺された現場にいたロサンゼルスの刑事。悪徳な上司らの魂胆で自らも疑惑の的になってしまう。「目には目を」でそんな同僚たちと戦う姿を描いたシリアスなアクション作品。 彼らしいナイーヴさが出ていた。評価 〇プラス

「ダークウォーターズ」

アメリカ映画の新作。実話に基づくストーリー。1998年オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブのところにウェストヴァージニア州の田舎で牧畜業を営む男から190頭の牛があいついで狂い死にした件で要請があった。ロブが調査すると巨大企業デュポン社が有害物質を秘密裏に廃棄したためと解る。それを裁判で争う弁護士の孤独な戦いはその後20年を要した。今年公開されたアメリカ映画「MINAMATA ミナマタ」を彷彿とさせた。両者の相似と違いが明らかだ。評価 〇プラス

「愛と哀しみの果て」

1985年のアメリカ映画。アカデミー賞において作品賞、監督賞など7部門で輝いた名作。2h41と長い。1913年デンマークの資産家に生まれた女性が不幸な結婚の後でアフリカに渡る。ケニアでの自由な生活と珈琲栽培を生業とすべく頑張る様子と、彼女を温かく見守る冒険家の男との交流が中心に描かれた。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードという当時の人気の大スターの競演で興行的にもヒットし話題にもなった。今見てもスケールの大きさに目を奪われる。評価 ◎

「さんかく窓の外側は夜」

2021年の邦画。意味深な題名。漫画を実写化した映画。霊が見える青年と霊を祓える青年が出会い、心霊探偵としてコンビを組み未解決の難事件に挑む という筋立てで、刑事とも協力して犯人を追うだけでなく、自分らの過去も追及する。しかしサスペンスでもホラーでもなく中途半端な出来だった。評価 △

「剣客」

2020年韓国映画。邦画のような題名だ。17世紀の朝鮮半島を舞台に描く剣での戦いを描いたアクション映画。隣りの中国での明と清の覇権争いに巻き込まれた朝鮮の剣士の孤独な戦いを壮絶に描いている。まるで日本刀のような剣の使い方に圧倒された。この手の娯楽作品として高い評価になった。評価 ◎

「スレイト」

2020年韓国映画。アクション女優が異世界の村で死闘を繰り広げるファンタジー映画。映画の撮影現場から突如パラレルワールドに迷い込んだ主人公の女優が村人たちと共に悪党どもと戦う というアクション。発想は面白いが、何となく二番煎じ的でもう一つ盛り上がらなかった。題名も?? 評価 〇

「ごぜ GOZE」

2020年の邦画。「ごぜ」は難しい漢字で普通にはでなかった。太鼓の「鼓」の下に「目」を書き「ご」で「ぜ」は女。東北地方に存在した盲目の女旅芸人のことで、三味線を演奏しながら歌うのを生業にしていた。その最期の「ごぜ」といわれた小林ハルさんの波乱の人生を映画化したもの。凄い内容で生き様が見事だった。必見! 評価 ◎

「ノンストップ」

2020年韓国映画。旅客機内を舞台に描くアクションコメディ。懸賞でハワイ旅行が当たり夫と娘と共に飛行機に乗った主婦が主人公(?)。しかし、離陸後何者かにハイジャックされてしまう。その裏に隠されたものとは?! 予想を超えた展開で非常に楽しめた。コメディタッチというのがミソだった。評価 ◎

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