院長コラム

「ヒトラーの贋札」

2007年のオーストリア&ドイツ映画。第80回アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた映画。第2次世界大戦下のドイツにおいて、収容所でナチスがイギリスに経済的なダメージを与えるためにポンドの偽札作りに強制従事させられたユダヤ人技術者たちの苦悩を描いた力作。ナチスの非道ぶりと不屈の精神を持つ主人公たちに感服した。 評価 ◎

「愛のタリオ」

2014年の韓国映画。R15指定も納得。好みの男優チョン・イソンがイケメンながら身勝手な大学の教師でプレイボーイ役を演じている。田舎の純な娘の操を奪って捨てる。その数年後復讐されるストーリーだが、その間に彼は目を患って失明状態になる。それが糖尿病による黄斑変性症から果ては角膜の病気 と一転せずに結局手術で直ってしまう という私としては興ざめた展開にあきれてしまった。評価 〇マイナス

「Mr.ノーバディ」

2021年のアメリカ映画。『名のない男』という題名は過去にも何度かあった気がする。平凡な中年男が自宅に二人組の強盗が入ったことからバイオレンスの渦に巻き込まれてしまう。そしてその男の正体は?! 暴力の連鎖から隠された彼の素顔がわかる というシンプルなストーリーが実に面白かった。評価 〇プラス

「ブラック アンド ブルー」

2019年のアメリカ映画。題名は黒人と警官(の青い制服)の意味。若いアフリカ系の女性警官が主人公。彼女がパトロール中に同僚の警官たちの不正とギャングへの殺人を目撃したことから命の危険に遭う。汚職警官たちとギャングの双方から何とか逃れてを悪事を暴こうとする様を緊張感を持って見せている。評価 〇プラス

「裏アカ」

2021年の邦画。SNS全盛の社会で自分を見失うヒロインの葛藤を描いた問題作。アパレルの仕事をしている瀧内公美演じるOLは日々の仕事に疲れ、ある日SNSの裏アカウントに自らの下着姿を投稿してしまう。フォロワーが増える中でその一人の男性と会うことにするが、、、、。題名が現代的。日ごろのうっ憤をこのような形で晴らす輩もいるのかなあ? 瀧内の体を張った演技が凄い! 評価 〇プラス

「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」

2020年のアメリカ映画。大ヒットした「クワイエット・プレイス」の続編。音を立てると宇宙から侵略したエイリアンに襲われる世界になった地球。主人公の女性は赤ん坊を含む4名で安全な場所を求めていく。娘が聴覚障碍者というのがミソになっている。それにしてもエイリアンの不気味な姿は忘れられない。映画の後半は反撃に出る。評価 

「逃げた女」

2020年韓国映画。アート系の作品でベルリン国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を得ている。結婚5年目で初めて一人で旅をする女性の話。3人の女友達を訪ねて、それぞれが変化している様を淡々と描いている。題名が意味深で、主人公の女性の本性を表しているのか? 評価 〇

「ドライブ・マイ・カー」

昨年8月の封切りの後で一度紹介したが、この度アカデミー賞国際長編賞を獲得したことで7か月ぶりに2度目を観た。やはり3時間という時間は長いとも、十分必要とも感じた。いろいろな場所での広島ロケはやはり嬉しかった。アカデミー賞で作品賞を取った「コーダあいのうた」と同じく聾唖者がキーになっていた。編集でカットされたが、うちでのロケを思い出し、関わって良かった。しっかり「撮影協力」でクレジットされていた。評価 ◎

「モータル・コンバット」

2021年のアメリカ映画。世界中でヒットしている(らしい)同名の格闘ゲームの実写版。日本の侍や忍者が基になっていて、格闘家たちが集合して魔界の刺客たちと死闘を繰り広げる。日本からは真田広之や浅野忠信らが参加していた。まあ底のないアクション映画。評価 〇マイナス

「女たち」

2021年の邦画。題名が漠然として、また仰々しい。田舎に住むアラフォー女性のこれまでの生き方と再生を見せている。主人公の女性は母親の介護に日々奮闘、ヘルパーとして自宅に派遣されていた男性と恋仲になったと思ったら裏切りにあう。さらに親友の死(自殺?)も加わり最悪の状況になるが、、、。そこからの脱出が始まる、、、、ポイントが少しズレていたかな?  〇マイナス

ページ上部へ