院長コラム

「ブラック アンド ブルー」

2019年のアメリカ映画。題名は黒人と警官(の青い制服)の意味。若いアフリカ系の女性警官が主人公。彼女がパトロール中に同僚の警官たちの不正とギャングへの殺人を目撃したことから命の危険に遭う。汚職警官たちとギャングの双方から何とか逃れてを悪事を暴こうとする様を緊張感を持って見せている。評価 〇プラス

「裏アカ」

2021年の邦画。SNS全盛の社会で自分を見失うヒロインの葛藤を描いた問題作。アパレルの仕事をしている瀧内公美演じるOLは日々の仕事に疲れ、ある日SNSの裏アカウントに自らの下着姿を投稿してしまう。フォロワーが増える中でその一人の男性と会うことにするが、、、、。題名が現代的。日ごろのうっ憤をこのような形で晴らす輩もいるのかなあ? 瀧内の体を張った演技が凄い! 評価 〇プラス

「クワイエット・プレイス 破られた沈黙」

2020年のアメリカ映画。大ヒットした「クワイエット・プレイス」の続編。音を立てると宇宙から侵略したエイリアンに襲われる世界になった地球。主人公の女性は赤ん坊を含む4名で安全な場所を求めていく。娘が聴覚障碍者というのがミソになっている。それにしてもエイリアンの不気味な姿は忘れられない。映画の後半は反撃に出る。評価 

「逃げた女」

2020年韓国映画。アート系の作品でベルリン国際映画祭で銀獅子賞(監督賞)を得ている。結婚5年目で初めて一人で旅をする女性の話。3人の女友達を訪ねて、それぞれが変化している様を淡々と描いている。題名が意味深で、主人公の女性の本性を表しているのか? 評価 〇

「ドライブ・マイ・カー」

昨年8月の封切りの後で一度紹介したが、この度アカデミー賞国際長編賞を獲得したことで7か月ぶりに2度目を観た。やはり3時間という時間は長いとも、十分必要とも感じた。いろいろな場所での広島ロケはやはり嬉しかった。アカデミー賞で作品賞を取った「コーダあいのうた」と同じく聾唖者がキーになっていた。編集でカットされたが、うちでのロケを思い出し、関わって良かった。しっかり「撮影協力」でクレジットされていた。評価 ◎

「モータル・コンバット」

2021年のアメリカ映画。世界中でヒットしている(らしい)同名の格闘ゲームの実写版。日本の侍や忍者が基になっていて、格闘家たちが集合して魔界の刺客たちと死闘を繰り広げる。日本からは真田広之や浅野忠信らが参加していた。まあ底のないアクション映画。評価 〇マイナス

「女たち」

2021年の邦画。題名が漠然として、また仰々しい。田舎に住むアラフォー女性のこれまでの生き方と再生を見せている。主人公の女性は母親の介護に日々奮闘、ヘルパーとして自宅に派遣されていた男性と恋仲になったと思ったら裏切りにあう。さらに親友の死(自殺?)も加わり最悪の状況になるが、、、。そこからの脱出が始まる、、、、ポイントが少しズレていたかな?  〇マイナス

「グリーンランドー地球最後の2日間ー」

2020年アメリカ映画。ある日突然巨大隕石群が地球に落ちてきて普通の生活が一変してしまう。アメリカ政府はこの事態を想定して一部の国民たちにシェルターに避難する権利を与えていた。それに選ばれた一家3人のサバイバルを描いている。副題のようにわずか2日間の脱出劇で最後はグリーンランドまで行く。こんな現実が日本で起こるとしたら皆で死ぬしかないなあ。評価 〇

 

「大コメ騒動」

2021年の邦画。大正時代に富山県で発生し全国に広がった『米騒動』を題材にしたドラマ。コメの価格高騰で庶民の生活が困窮する中で、家族のために立ち上がった富山の女性たちの奮闘を描いていた。少しコミカルな部分もあったが、全体的にはシリアスで通していた。女たちの強さを感じた。評価 〇

「微熱少年」

1987年の邦画。今も活躍している作詞家:松本 隆の自叙伝的小説を自ら監督している。1965年の夏、音楽に熱中している学生を描いている。その当時の風俗や音楽に接して懐かしさもあった。皆若い時があり、それはほろ苦い思い出だ。それの延長戦に今の自分がいる。それを素直に認めたい。評価 〇プラス

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