院長コラム

「夕霧花園」

2019年マレーシア=イギリス映画。1940年代の日本軍のマレーシア進攻に対して、かの地での非道な行いを戦後訴え続けたマレーシア女性の告発と、その時代一般の日本人との愛の行方を描いた歴史ロマンス。1950年代と1980年代の二人も追っていて壮大なスケールになっている。日本からは阿部 寛が参加していた。評価 〇

「共謀家族」

2019年中国映画。凄い題名だ。エリートのドラ息子に暴行された女子高生とその母親がはずみで彼を殺してしまう。その娘と母を警察から守るために父親は綿密な計画を立てる。一方息子の失踪に疑問を持った警察署長の母と政治家の父は執拗にその一家を問い詰める、、、。両者の知恵比べがサスペンスを盛り上げている。評価 ◎

 

「インビジブル・ウィットネス 見えない目撃者」

2018年のイタリア映画。この題名何とかならなかったのか? 下手な英語を使っているし、その後の副題名も直訳だがこの映画を正しく表してはいなかった。いまテレビで同名の連続ドラマをしているし、かつて同じような題名の映画もあった。この映画の内容は愛人殺害の容疑をかけられた実業家が、無罪請負人を名乗る弁護士に逢う。そこには裏の裏の事情があった! 予想を超えた展開で非常に面白かった。評価 ◎

「ドクターストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス」

マーベルコミックスのヒーローもの。第2作目。副題名のように「狂気のマルチバース」で今の世界とは違う世界での互いに生きるための戦いをみせている。CG満載で筋立などどうでもいい感じになっている。個人的にはスカーレット・ウィッチのファンなので、彼女が見られるだけで満足した。評価 〇

「悪魔を見た」

2010年の韓国映画。2大男性スターによる強烈なバイオレンスアクション映画。婚約者を殺人鬼(チェ・ミンシク)に殺された国家情報局の捜査官(イ・ビョンホン)が単身、犯人を追い詰めて復讐を果たすまでを描いている。韓国独特のえぐいアクションが見もので、12年前のこの手口に見慣れたということは、、、。評価 〇プラス

「ツユクサ」

新作邦画。日常の様々なことを中年女性の眼で綴った小品。題名はそのツユクサで草笛を吹くことを教えてくれた男性との出会いからとられている。脱力感満載ののほほんとした作品。評価 〇

 

 

「愛なのに」

邦画の新作。古本屋を営む30歳の男が主人公。仕事中に高校生に愛を告白される。また、かつて好きだった女性からある頼みを言われる。彼女は籍を入れていて、もうすぐ結婚式が間近に迫っていた。またその彼女の夫が結婚式場のプランナーの女性と肉体関係を持っていた。複雑な人間関係の機微を上手く描いていた小品。評価 〇プラス

 

「誘惑の掟」

2014年のアメリカ映画。若い子を誘拐して身代金を取るがその前に殺している という残忍な犯行を繰り返している二人組の元刑事。ギャングの身内に手を出したことで、やはり元刑事の私立探偵(主人公!)が乗り出す、、、。緊迫したシーンが連続するハードボイルドアクション作品。 評価 〇

「L.A.コンフィデンシャル」

1997年のアメリカ映画。1950年代のロサンゼルスを舞台に、大量殺人事件の謎を追う刑事たちを描いたハードボイルドの傑作。3人の刑事の個性がよく出ていた。オスカー助演女優賞を獲得したキム・ベイジンガーも素敵だった。『トト・トマシー』のキーワードが効いていた。何度見てもいい!!  評価 ◎

「タイトル、拒絶」

2020年の邦画。凄い題名だ。同名の舞台劇の映画化。東京の風俗店を舞台に、女性たちの世話係をしている女性(伊藤沙莉)が主人公。デリヘル壌たちの繰り広げられる人間模様を赤裸々に見せてくれる。叫ぶシーンが多いのは舞台劇の特徴か? なかなか興味深かったが共感はなかった。評価 〇マイナス

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