院長コラム

「わたしは最悪。」

ノルウェーその他合作の映画。昨年のカンヌ国際映画祭で「女優賞」を獲得、今年のアメリカ・アカデミー賞でも国際長編賞にノミネートされた映画。30歳近くになっても自分の人生の進路が定まらない女性ユリアが主人公。意気投合した年上のアニメーターと同棲する。彼は家族を紹介したりして妻や母の立場を暗に勧めてくる。そんな時にパーティで知り合った若い男性と気持ちが通じ合う。二人の男の狭間で揺れ動くユリアの心情を驚きの映像で見せてくれる。ただ、どうしてもユリアの気持ちに寄り添えなかった。評価 〇

「モガディッシュ 脱出までの14日間」

2021年の韓国映画。アフリカのソマリアの首都モガディッシュが舞台。1990年末から起こった「ソマリア内戦」に、その地で活動していた韓国と北朝鮮の大使館員とその家族が巻き込まれてしまう。彼らはお互いに政治的には反目しあっていたのだが、生死を懸けた脱出劇に際して「人として」「同胞として」暗黙の協力をしあう。4台の車でイタリア大使館まで逃げ込むラストの攻防が凄い。実話に基づいた内容とか。やはり韓国映画は凄い。評価 ◎

「キャメラを止めるな!」

新作のフランス映画。題名やその映画のキャッチコピーから覚えている人も多いだろうが、4年前に大ヒットした邦画「カメラを止めるな!」のリメイクだ。それは300万円の製作費で何と30憶円の興行収入を記録した。今回はアカデミー賞で作品賞「アーチスト」や監督賞を獲得したフランスの監督がこの同じ題材で制作した。いかにもB級以下のテイストを持っているが、最後は不思議な感動(?!)があるのも同じだった。評価 〇

 

 

「ヒットマンズ・ハリケーン」

2021年の劇場未公開アメリカ映画。邦題(安易だなあ)のように嵐で孤立した老人の養護施設でのアクション作品。裁判中の重要証人が襲われ、ある施設に逃げ込む。そこで組織の人間と護衛官との闘いが起こる。典型なB級映画で特に何もなかった。評価 △

「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」

洋画の新作。このシリーズ(ジュラシック・パーク&J・ワールド)6作目にして一応最終作。一言で言って「こわおも」だった。恐竜たちとのバトルはとてもリアルで怖かったが、同時にアトラクションを見ているようで妙にワクワクして面白かった。観終わっての安堵感と後に残らない興奮を味わった。3DIMAXで堪能した。評価 ◎

「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」

昨年劇場公開されたダニエル・クレイグ主演の新ボンドシリーズの最終編。長きに渡って強敵スペクターと戦ってきたボンドだったが、ここにきて彼らを抹殺して新たな悪の組織を作り出した男との最期の闘いに臨む。本当にあれではボンドも助からないだろう。劇場でも観たが、このシリーズでは一番出来が良い気がした。評価 ◎

「007/スペクター」

2015年、新ボンドシリーズ4作目。イアン・フレミング原作の悪の組織スペクターが明らかになる。その頭領ブロフェルドの出現と対決が見もの。砂漠の強大な基地での攻防と、ボンドの新しい恋もみられる。 評価 〇プラス

「007/スカイフォール」

新シリーズ3作目の2012年の映画。シリーズ50周年記念とのこと。世界中のテロ組織にNATOが潜入させている工作員のリストが盗まれる事件をJ・ボンドが追う。その犯人も元Mー6エージェントだった。後半でボンドの上司M(ジュディ・デンチ)の衝撃の死もあり、後味はよくなかった。評価 〇

「007/慰めの報酬」

2008年。ニューボンドシリーズ第2作。第1作の直後(1時間後)から物語は始まる。愛する女性を殺され復讐に燃えるJ・ボンドは事件の背後にある巨大な陰謀組織の存在を突き留める、、、。ユーモアなしのハードアクション。ラストの荒野の砂漠での大きな建造物での攻防と破壊が見ものだった。評価 〇

 

「007 カジノ・ロワイヤル」

2006年の映画。ダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンド役になった最初の作品。シリーズとしては 21作目。イアン・フレミングの原作を基に、時代を現代に直しての若くて粗いボンドの活躍を見せてくれる。恋の相手(もはやボンドガールとは言わないようだ)がラストで溺死するというアクシデントが彼のその後のトラウマとなっていく。そのシーンはベニスの運河沿いで撮影されて見応えがあった。評価 〇

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