院長コラム

「さかなのこ」

新作邦画。タレントのさかなくんの自叙伝的な原作を基に、女優ののんが彼のおいたちを綴っていく。小学生のミ―坊で個性をみせて、高校生のエピソードからおとなになってまで本当に破天荒ながら憎めない、護ってあげたくなるキャラクターを演じていた。但し演技的にはどうなの? と思ったりもした。評価 〇

 

「アキラとあきら」

新作邦画。池井戸 潤の同名小説の映画化。育ちも境遇も全く異なる二人の「あきら」が同じ銀行マンになって、それぞれ切磋琢磨して仕事をする。最後は一人のあきらの実家の会社の危機に対してもう一人のアキラが手助けをする というストーリー。骨太で引き込まれる話とイケメン二人の男優でビジュアル的にも成功している。 評価 ◎プラス

「ブレット・トレイン」

新作のアメリカ映画。原作は伊坂幸太郎氏の「マリア・ビートル」。それを大胆に変えて作ったノンストップ・バイオレンス・アクションコメディ。日本が舞台だがハチャメチャな設定で最初はどまどったが、それを超えるとハリウッドならではのエンタメが楽しめた。評価 〇プラス

「CUBE 一度入ったら、最後」

2021年の邦画。1997年の洋画「CUBE」をリメイクしたスリラー。目覚めると謎の立方体空間にいた男女6名。何とか知恵を絞って脱出を試みるが、様々なトラップと人間同士の葛藤なども絡んで決死のサバイバルの様子に変わる。果たして何人が外に出られるのか? でも終わりなき恐怖が続くので後味はよくなかった。 評価 〇マイナス

「テーラー 人生の仕立て屋」

2020年のギリシア映画。題名のように仕立て屋の青年が主人公。親の後を継いでテーラーになったが、今のご時勢と不況の影響でスーツを作る人は減っていた。店を差し押さえられた彼は屋台で営業を行う。門外漢のウェディングドレスの注文が入り始めは戸惑うが、それを作り次第に好評を得て注文も増えてる、、、。ある種の人情もので人間的にも成長していく様がほほ笑ましかった。 評価 〇

「偽りの隣人 ある諜報部員の告白」

2020年の韓国映画。1985年の軍事政権下の韓国・ソウルを舞台にした社会派サスペンス。自宅軟禁中の民主派の次期大統領候補(金 大中がモデル?)を盗聴する諜報員が主人公。候補者の政治理念や生き様を聞くうちに現政権の体制に疑問を抱き始める、、、。シリアスな中にもコメディ要素を交えて凄いエンタメになっていた。韓国映画の凄さをみた。 評価 ◎プラス

「コレクティブ 国家の嘘」

昨年のアカデミー賞で国際長編映画賞と長編ドキュメンタリー賞の2部門にノミネートされたルーマニアの映画。2015年のルーマニアにおいて火災に遭い、その後病院で亡くなった多くの人がずさんな病院での薬品が原因であることを突き止めた新聞記者の話。その奥には巨大な医療汚職がはびこっていた。凄い! 評価〇プラス

「バイオレンスアクション」

新作邦画。アイドルの橋本環奈主演。コミックが原作の犯罪ドラマ。若い専門学生が簿記2級を受けるために頑張っているが、アルバイトとして「悪」を退治する殺し屋という設定を飲めればいいのだろう。あまりに荒唐無稽なので頭で考えずに観るしかない。 評価 〇マイナス

「ブータン 山の教室」

2019年の映画。ブータンは「世界一幸せな国」というフレーズをよく耳にするが、その実態というか現実をみせてくれる映画。今年のアカデミー賞で国際長編賞にノミネートされた。首都に住む青年が山奥の村に新人教員として採用され、そこで過ごした1年の日々を綴っている。まず町から村までバスや徒歩で7日間かかるという驚き。本当に何もない村での素朴な生活。純粋な子どもたち。感動するかどうかは人それぞれだが、そこでも確かに人は生きている! 評価 〇プラス

 

「12番目の容疑者」

2019年の韓国映画。朝鮮戦争休戦直後のソウルの喫茶店を舞台に描く密室サスペンス劇。不審死をした詩人が通っていた喫茶店にある特殊組織の軍人(刑事?)が訪れる。その詩人の死の原因を調べるために、そこにいた人間を留め置いて尋問する。果たして真相は? ということだが、私が思っていた事態の結論で興ざめしてしまった。よって 評価は〇マイナス

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