院長コラム

「あと1センチの恋」

2014年イギリス映画。邦題がニクイ。幼馴染の男女を巡る切なき甘酸っぱいラブコメディ。イギリスの片田舎で共に育ったロージーとアレックス。成長するにつれてお互いの気持ちがありながら「好き」と言えずにすれ違いの人生を送っていくが、、、。時にはこんなドラマもいいなあ。ヒロインのリリー・コリンズの美しさに酔った。原題は”Love Rosie”。 評価 〇プラス

「スペンサー ダイアナの決意」

封切の洋画。イギリスの故ダイアナ妃の1991年のクリスマス前後の様子を描いたフィクション映画。   結婚から10年、二人の息子(王子)にも恵まれていたが、夫チャールズの浮気と王室内の様々な出来事でダイアナは自分を失っていた。そんな時生まれ故郷近くの宮廷でクリスマスを過ごすために皆が集まる。そして副題にあるようにダイアナはある決心をする、、、、。この6年後彼女は自動車事故で亡くなる。映画はやや観念的で冗長だった。評価 〇マイナス

「獣の剣」

1965年の邦画。故五社英雄監督作品。モノクロ。時代劇で二人の武士(平 幹二郎と加藤 剛)の悲哀と怒りを描いている。平は訳あって上司を斬り敵として追われている侍、加藤は妻と共に藩のために砂金を川から集める仕事をしている。そんな二人が出会って武士の矜持と絶対的な権力に対する考えの違いを観客に問っている。斬新な趣向の映画だった。 評価 〇プラス

「耳をすませば」

新作邦画。かつてスタジオジブリで同名のアニメが公開されたが、今回はその実写での映画化。登場人物は前回の中3の中学生の時代と共にその10年後の1998年のそれぞれの成長と悩みを描いている。まだまだ携帯電話(スマートフォン)がなかった時で、じっくりと青春が見られた。イタリアロケはコロナ禍で国内で撮影されていた。 評価 〇

「地下室のヘンな穴」

フランス映画の新作。本国では大ヒットしたとのこと。邦題から観にいく気持ちが出る人とそうでない人に分かれると思う。私は興味を持ち、いつものように予備知識なしに観に行った。題名の穴は降りるとその家の2階に通じ時が12時間進み、しかも3日若返る というもの。それを信じるかどうかは映画のお楽しみ。男女の違いがよくわかり、アイロニカルでブラックユーモアはフランスならではだった。評価 〇

「OSS117 アフリカより愛をこめて」

2021年フランス映画。題名からして「007」のパクリはミエミエだ。1960年代のスパイのイメージをパロディ化したスパイコメディだが、日本未公開のようだし、納得(?!)のナンセンスだった。笑えない喜劇は辛い。見る価値なし! 評価 △

「崖っぷちの男」

2012年アメリカ映画。 劇場で観てよかったという記憶が残っている。冒頭NYのホテルの高層階から飛び降りようとする男がいる。女性刑事がその説得に臨むが男の真の目的が次第に明らかにされる というサスペンスドラマ。予想外の展開で緊張感が全編にみなぎっていた佳作だ。 評価 〇プラス

「ラストナイト・イン・ソーホー」

2021年のイギリス映画。ロンドンの歓楽街ソーホーを舞台にした幻想的なスリラー。デザイナー志望の若い女性がロンドンにやってくる。下宿で1960年代の女性の夢を見て、その彼女の服をモチーフにデザインして褒められる。その後も彼女の影響をうけるが次第に60年前の殺人事件の真相を辿るようになる。いろいろな要素が詰まった作品で話題にもなり評判も良かった。評価 〇プラス

「殺人鬼から逃げる夜」

2021年韓国映画。題名の通りの作品。ただターゲットになる女性2人のうち、一人は母と共に聾唖の女性、もう一人は妹想いの兄がいる というのがこの映画の面白さに繋がっていた。非常な殺人鬼も凄かった。評価 〇プラス

「スティール・レイン」

2020年韓国映画。『鋼鉄の雨』って銃器による戦争のこと。韓国・北朝鮮&アメリカの3国の首脳会議を開催中の北朝鮮でクーデターが起こる。3国の代表らは原子力潜水艦に監禁され戦争の危機が迫る。敵味方入り乱れての攻防が緊張感を呼ぶ。骨太の政治ドラマで仮想ながら現実感を味わった。その裏には中国の陰が見えるし、日本も関与せざるを得なかった。評価 ◎

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