院長コラム

「フジコ・ヘミングの世界」

有名な女性ピアニストの半生を綴ったドキュメンタリー映画。60歳の後半になって突如名が知れた彼女だが、一躍人気に火がついたのもうなずける。その彼女の知られざる素顔と魅力を余すことなく伝えている。個人的にはかなりの部分で知っていた(つもり)が、今も生きている弟がかなり有名な俳優(大月ウルフ)だったことは知らなかった。この後の番組では彼女のリサイタルの模様が放送されていて、余計に堪能した。評価 〇プラス

 

「スカイハンター」

2017年中国映画。中国人民解放軍の全面協力で制作された戦争アクション映画。中国が軍事指導する架空の某国でミサイル施設が占領されるテロが起こる。中国空軍の精鋭部隊「スカイハンター」が、その鎮圧と人質救出に出動する。まあどこの国でも起こる出来事であるが、中国というのが珍しい。昨年話題になった女優ファン・ビンビンが出演している。 評価 〇

「キスできる餃子」

2018年日本映画。餃子が名物の宇都宮市を舞台に、実家の餃子店再建のために頑張るバツイチでシングルマザーが主人公。オリジナル商品(餃子)の開発に奮闘しながらも、かつて痛い目を見たイケメンの教訓を忘れて、またしても別の訳ありのイケメンとの恋も描いているコメディ。まあ気楽に観ればよい作品。 評価 〇

「彼女は夢で踊る」

広島を舞台にした邦画。ストリップ劇場「広島第一劇場」の閉館騒動を機に、そこで生きてきた館主と踊り子たちの歴史を切なく幻想的に描いている。低予算のために至らぬ点も多々あるが、製作意図は買いたい。多くの女性客が映画館に来ているのも好ましかった。評価 〇プラス

「クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅」

2018年のフランス&インド映画。長い邦題がこの映画の粗筋を物語っている。インドの警察で悪ガキ3名をある男が諭すことから映画が始まる。インド生まれの主人公が亡き母の遺言に従ってパリに行くが、それからの思わぬ「奇想天外な旅」をすることになる。お伽噺でも寓話的でもあるが、これで世界のいろいろな国の事情や都市のことが少しわかった気になった。 評価 ◎

「トイ・ストーリー4」

ご存じのディズニーアニメ。前作の3部作で一応終了していたのだが、続編を望む声も多かったと訊く。果たして4作目がどうかな? と思ったが、新しいキャラクターを加えて、ウディの活躍がまた観られた。大人の目にも充分耐えうる面白さで時の経つのを忘れていた。『胸キュン』もあり、大満足した。評価 ◎プラス

「ザ・アウトロー」

2018年アメリカ映画。原題は『強盗たちの巣窟』。邦題は正しくは『ジ・アウトロー』だろう。ロサンゼルスを舞台に、荒くれ刑事たちと伝説の強盗団の激しい攻防戦を描いたアクション映画。強盗団の狙ったのは破棄すべき古いドル札だった。話は直線的でひねりはないのかな?と思ったら、ラストのオチに意外性があった。  評価 〇

「エヴァ」

2018年フランス映画。題名は高級娼婦の名前。急死した作家の戯曲を自分の作品として世に出て成功を収めた若者が主人公。次の作品の依頼をうけても何も書けずに悩んでいた時に謎めいた女性エヴァと知り合う。その後の展開は大人というかフランス的というか、、、。主役のイザベル・ユペールの魅力満点の作品。彼女絶好調。 評価〇プラス

「グッバイ、ゴダール!」

2017年フランス映画。かつての『ヌーベルバーグ』の旗手&鬼才と称賛されたジャン・リュック・ゴダール監督の1690年代を描いている。二番目の妻で女優だったアンヌの自叙伝的な小説を映画化。これを観るとゴダールもいたって普通の男であり、カリスマ的なところは私生活では全くなかったのが、興味深かった。 評価 〇プラス

「リミット・オブ・アサシン」

2017年アメリカ映画。安易な邦題。原題は『24時間生きる』。暗殺者の主人公は、ある依頼に失敗して死んでしまうが、組織の極秘技術により24時間の期限付きで生き返る。そこで仕事の裏や妻子を奪われた組織への復讐にその時間を当てる という新感覚のアクションドラマ。荒唐無稽なストーリーであるが、このような生への1日の猶予はある意味おもしろい。但し、見る側も限界やむなしさを感じてしまう。 評価 〇

ページ上部へ