「誰よりもつよく抱きしめて」
今年の邦画。強迫性障害による極度の潔癖症の青年と、彼を支えている恋人が織りなす切ないラブストーリー。二人は同棲しているが、肌を触れ合うことはない。(ではどうして知り合っての同棲か? と突っ込みたくなるが)。彼は童話作家として本を出し、それなりに評価され始めている。そんな時、彼女が務める書店に、その本を求めて韓国人の青年が訪れた。ある種の三角関係になるが、、、。ちょっとひねったストーリーだった。 評価 〇プラス
今年の邦画。強迫性障害による極度の潔癖症の青年と、彼を支えている恋人が織りなす切ないラブストーリー。二人は同棲しているが、肌を触れ合うことはない。(ではどうして知り合っての同棲か? と突っ込みたくなるが)。彼は童話作家として本を出し、それなりに評価され始めている。そんな時、彼女が務める書店に、その本を求めて韓国人の青年が訪れた。ある種の三角関係になるが、、、。ちょっとひねったストーリーだった。 評価 〇プラス
2024年のアイスランド映画だが、日本人俳優が出ていて、後半は日本が舞台にもなっている。アイスランドの人気小説を映画化したミステリーロマン。余命少ない老人が主人公。かつて若い時にロンドンの日本料理店に就職する。そして、そこの日本人経営者の娘との密かな恋が生まれる。しかし、それが成就できなかったのは、相手が被爆者の娘ということだった。老いた現在、その相手を探して来日するが、、、、。 なかなか奥の深い作品だった。 ただ、題名が良くなかった。〇プラス
今年の邦画。同名の漫画の実写映画化。謎の序列がつけられた高校のあるクラスが舞台。序列の第1位だった女子生徒が自殺する。クラス全員に届いた彼女からの遺書を公開したことから互いの偽善や疑惑が噴出され、学級崩壊が始まる、、、。いまの世相を切り取った内容で、恐ろしかった。 評価 〇
新作邦画。観終わっても題名はよく解らなかった。 15歳の高校一年生の夏、男女がプールに落ちてお互いの体と心が入れ替わってしまう。そして、30歳の夏が今だ。毎年この時期に同じ喫茶店で会っている。その15年間、共にいろいろなことがあった。恋愛、父の死、そして結婚。この15年間の軌跡を淡々と見せてくれた。普通ならすぐに元に戻って、「よかった」で終わるSFの世界が、ずっとそのままでいるという不思議さを表現していた。評価 〇
新作邦画。昼はパート、夜はスナックで働くシングルマザーの主人公は二人の子供を持ち貧困にあえいでいた。そんな時に合成麻薬をゲットする。それを巡って、やはり孤独な女性格闘家と知り合い、二人で生活苦を脱するためにドラッグの売人になるが、、、。東京で底辺に暮らす人々の生き様を見せてくれた。映画オリジナルの脚本&監督が上手く現代を切り取っていた。主役の北川景子も最高の演技だったし、相棒役の森田望智(みさと)が素晴らしかった。彼女は来春のNHK朝の連続テレビ小説のヒロイン役になっている。評価 ◎
2019年のフランス映画。題名のように世界的なベストセラーの続編が話題になっていた。その新作小説の出版にむけて、出版社では9か国の翻訳家を隔離して、それぞれの言語で翻訳を依頼する。厳重な管理の元に着々と翻訳は進行していたが、ある時ネットにその一部が漏洩していることが解る。その犯人探しと、その裏に隠された重大な事実があかされるサスペンス映画。思わぬ方向に進み、予想外の結末になっていた。評価 ◎
2024年の邦画。ネット販売で稼いでいる若者が、その相手たちから反感を買ってしまう。被害者たちが集まって、彼に復讐しようと罠を掛ける。その後はガンファイト(銃撃戦)まで進展し、現実離れしてしまった。ネットビジネスの危うさだけは十分に伝わった。高校生をバイトに雇ったが、その男の背景が凄かった。評価 〇
2024年の米=英映画。第2次世界大戦中に結成されたイギリスの非公式特殊部隊の実話を基にしたスパイアクション。チャーチル首相によるナチスUボートに対する戦いが主だった。関係者の中に後年『007シリーズ』などを執筆したイアン・フレミングがいた。当時の様子を描いている戦争映画で、今にはない不思議な脱力感があった。コメディ要素も! 評価 〇
新作邦画。山田洋次監督作品。3年前のフランス映画「パリタクシー」を東京を舞台にしたリメイク作品。よって筋立ては同じなので、元の映画を観た者にはサプライズはなかった。うまく日本的にアレンジしていて、車窓からの東京の秋の風景もよい。手堅い演出ではあるが、感動はなかった。しかし、ヒットしているようなので喜ばしい。評価 〇
新作邦画。北陸の漁村で一人漁師をしている元ヤクザの男が主人公。ある時、いじめられている盲目の少年と出会う。少年は交通事故で両親を失い、自らも中途失明していた。しかし、少年は手術によってまた見えるようになるとのこと。男は昔のつてを頼って、手術代金や少年の施設入所を依頼して刑務所に入る。そして12年後、二人は別の形で再会する。東映らしい、やくざの話と少年の成長の話をうまく映画にしていた。本業の仕事柄引っ掛かる点はあったが。 評価 〇プラス