2025年08月

「雪風 YUKIKAZE」

新作邦画。太平洋戦争の中で沈没せずに生き残り、その後「引き揚げ船」として1.3万人もの日本人を本土に返した船『雪風』を巡っての話。その艦長と先任伍長と新兵の3人を中心に描いている。艦長の私生活では呉の自宅に妻子を残していた。話は淡々と進み、それなりに印象深かった。 戦後80年の節目に製作され、公開されたことにも意義があろう。評価 〇プラス

「十一人の侍」

1967年の東映映画。ある地方藩主が、将軍の身内の若者の乱行の末に殺され、藩も取り潰されることになった。この非道ぶりと復讐のために、11名の藩を思う武士たちが立ち上がる。これも以前に見た記憶のある映画だが、そのころの時代劇はやはり面白かった。 評価 〇プラス

「十三人の刺客」

1963年の東映映画。江戸時代末期、明石藩主の残忍さをうけて、彼の暗殺計画が江戸で起こる。その密命をうけた13人の男たちがそれを実行する。一度は峠で待ち伏せして成就する予定だったが、叶わず。二度目は川渡しの白洲の上で実行する。 この映画も以前見たことがあった。 評価 〇プラス

「十七人の忍者 大血戦」

1966年の東映映画。昨日紹介した映画の成功を受けて同じ題名を踏襲しながらの作品だが、続編ではない。紀州城内に隠された大量の鉄砲や火薬を巡っての戦い。伊賀と甲賀の忍者がそれぞれ策を講じながらの攻防だが、あまり面白くなかった。評価 〇マイナス

「十七人の忍者」

1963年の東映映画。徳川時代ある藩が謀反を計画していた。それを知った幕府は伊賀忍者を送って、その証拠となる連判状を奪取することを計画する。迎え撃つのは根来衆の忍者の末裔。その攻防を見せている。この映画は『東映集団抗争時代劇』の先駆け的作品として評価されている。どうして守る側が17名という数を知っていたかが疑問だが、まあ大筋では捕らえられた女忍者がその数に入っていなかった というオチだけは鮮烈に記憶している。昭和38年当時に観たのではないが、、、。私にとっても懐かしく記憶に残る1本だ。 評価 〇プラス

「燈火(ネオン)は消えず」

2022年の香港映画。建築法の改正できらびやかな夜景が失われつつある香港を舞台にしたヒューマンドラマ。ネオン職人の夫を亡くした女性が、若い職人と共にネオンサインの伝統を守ろうと奮闘努力する様を描いている。かつての華やかな香港にも、中国化(?)の影響がこのようなことにも及んでいるのだなあ。益々香港のかつての自由な魅力が損なわれてきてることを感じた。 評価 〇

 

「美食家ダリのレストラン」

2023年のスペイン映画。画家のサルバトーレ・ダリが住むスペインの海辺の村が舞台。フランコ政権下のスペインにおいて、反政府運動に加担したことで警察から追われている料理人の兄弟が、その村にたどり着く。その寒村でダリを崇拝しているレストランのオーナーに雇われる。様々なことがおこる群像劇。そのカオスの中に、人生や芸術、はたまた浮世を描いた秀作。 評価 〇プラス

「ドリーミング・ワイルド 名もなき家族のうた」

2022年のアメリカ映画。10代で製作したアルバムが、約30年の時を経て再評価されようとしていた21世紀の初め。音楽プロデューサーの突然の訪問に驚きながらも、兄弟で作った曲が全米で話題になっていた。しかし、長い年月で彼らの事情は一変していた。主に弟が作って兄はドラムスをしていたが、その兄のリズム感に失望していた。また、昔の大借金のために貧しくなっていた。それでも家族の絆を再確認して、兄弟は改めてデビューを果たす。実話に基づく話 に驚いた。 評価 〇プラス

「DEADMAN 消された男」

2024年の韓国映画。自分の名義を売ったばかりに巨額横領のぬれぎぬを着せられた男が、政治コンサルタントの女性の助けを借りて、犯人を捜しだして復讐するストーリー。サスペンス映画で、韓国映画独自のい味付けも楽しめるエンタメになっている。 評価 〇プラス

「幸せのイタリアーノ」

2022年のイタリア映画。中年プレイボーイの主人公は、50歳になっても女性の尻を追いかけていた。ある時叔母の遺品の整理をしていた。その叔母の車いすに乗っていた時に偶然いい女と知り合う。後日彼女の家に遊びに行くと、車いすの女性(彼女の姉)を紹介される。その姉はヴァイオリニストだが、交通事故で下半身不随になっていた。その二人のラブコメディ。数年前のフランス映画のリメイク。どちらも車いすのままで、プールに入るシーンがみものだった。 評価 〇

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